移民と差別(鶴見大学)


[コメントツリー表示を見る] [発言時刻順表示を見る]

Posted by 倉西先生 on 2008/06/20 20:32:40:

    質問
     移民を受け入れないのも差別なのでしょうか?もし、移民政策をしないとすると、少子化の問題はどうなるのでしょうか。

    回答
     国際社会では、国家間の平等を原則としていますので、ある国が、別の国の国民に国籍を与えないことは、差別には当たらないのです。むしろ、差別を主張することは、国家間の国籍に優劣があると主張するようなもので、この方が、よほど差別的とも言えます。つまり、母国の国籍を移民先の国籍よりも低く見ていることになるからです。また、安い労働力として移民を使おうとする受け入れ国の方が、よほど差別的でもあるのです。

     なお、少子化問題は、それ程、恐れるべき問題ではないかもしれません。地球上の資源は限られていますし、人口の減少による労働力の不足は、ロボット技術や効率化でカバーできる可能性があります。また、移民政策がもたらす社会問題を考えますと、生産拠点を移民送り出し国に移すという方法も考えられます。


このメッセージに返事を書く

ハンドル:
タイトル:
内容: