日本国の戦後処理（聖学院大学）

質問
　世界中で、様々な戦争が行われ大国も参加しましたが、日本国だけは、何年たっても戦後処理の問題で叩かれていますが、その点は、どのように考えますか？

回答
　戦争とは、講和条約をもって完全に終結するものですので、講和条約や基本条約が結ばれた後になっても、戦争の問題を引きずることは望ましくありません。この原則に基づけば、サンフランシスコ講和条約、日韓基本条約、および、日中平和友好条約をもって、両国間の関係は正常化されるべきと言えましょう。しかしながら、中国や韓国は、条約締結以降も謝罪と賠償を求め続けており、終わったはずの戦後処理が、何故にか、外交カードとして温存されてしまうことになりました。道義的な立場から、日本国政府は、これらの国の戦争被害に対して相当の経済的な支援も行ってきたのですが、充分には理解されず、残念なことと思っております。

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