平原の別世界 カバック 
Kavak


ギアナ高地の観光スポットであるエンジェルの滝へは、カヌーで遡る方法と、遊覧飛行による空からの方法があった。
当初カヌーで行く予定であったが、変更してセスナ機でテーブルマウンテンの裏側のKavakに行った。
セスナ機は往復エンジェルの滝の上空を飛んで行くが、パイロットは何回も滝の上空を旋回してくれた。
偶然会った日本からの観光客の一人は、前日までは雲のため遊覧飛行では滝は見えなかったと言っていた。
しかし今日は幸いに雲が切れて滝が良く見る。
この日もセスナには私達3人しか乗客はいない、高度2000mのテーブルマウンテン上空を飛び越すと、
広大な緑の草原に赤茶けた細い滑走路が見え、大きくUターンしてデコボコの滑走路に着陸した。
民家が10数軒ほどのインディオの村で、私達を下ろしたセスナは暫くすると飛び去って行ってしまった。
この村にいるのは村人10人程度と私達だけだ。
もうカナイマへ帰る手段は無い。



9/2 KanaimaからKavak(カバック)に向かう。
6人乗りのセスナ機は今日も私達3人だけだ


Kanaimaの湖に流れ込むこの川の上流の遠くの山に
にエンジェルの滝がある、私達が向かうのは山の反対側


機長は雲が切れていればテーブル状の台地の上を飛んで行くと言っていた。
勿論エンジェル滝へも飛んだ


遊覧飛行ではないが数回滝の上空を旋回して大きな光景を楽しんだ


滝つぼの無いSalto Angelスペイン語ではサルート
アンヘルと呼び、これ以外にも多くの滝がある


丁度雲が切れ、セスナ機は滝の落口の上空のテーブル状の台地を飛んで行く。
これもすごい迫力


Kavakの飛行場と集落 
越えて来たテ
ーブルマウンテンが後に迫っている


静寂の村Kavak 人家はこれだけ


私達の泊まった一軒の家。
ソーラーの蛍光灯が1個あ
るだけで電気のコンセントもない、大自然の真中・・・・・・


昼食のあと、遠くの森の中にあるインディオの集落に向かった。
大草原の中を・・音は何も聞こえない


30分ほど歩くと川が現れる、水深は胸まででボートや泳いで渡った。
帰りはこのボートが見つからない


1時間ほどで小さなインディオの集落についた。
これ
から先はインディオのガイドでも入れない


覚えたてのインディオの言葉で挨拶すると、興味あり
げに私達の周りに集まり一緒に写真を撮る


村に帰るころ山の上は雷雨となった。山全体が滝になり始め
これから夜になるまで、大自然の中の幻想的な世界を味わった
Kavakに来て良かった・・・・・・3人とも思ったに違いない


食べ物も少ない地域、住民以外(私達)の食材はKanaimaから乗って来たセスナで運んできた。
ここの女性がとても美味しく料理してくれる。
持込んだビ
ールは電気がないのでガス式の冷蔵庫で冷やす
今夜のお客は我々三人だけ・・申し訳ない思いが


9/3 昨夜の雷雨もやんでいた。9月に入り雨季もそろそろ終
わりになる。朝、雲が切れると晴れ間が急速にひろがる


午前中飛行機が来るまで、Kavakの渓谷ツアーに出かける。
最初は水量の少ない沢を溯行する


両側の岸壁も狭まり切り立ってくると道が途絶える。
ここからは左側に張られたロープ伝いに上流泳ぐ


更に滝つぼを泳いで渡り(ここからはカメラも持てない)、
激に狭まった流れの中、ロープを手繰り寄せるようにしながら、
流されないように進む、その先には水飛沫を上げる滝が待っていた


数十分前に味わったあの豪快な滝のシャワーは何だったのだろうか?
物音一つしない草原の先にはKavakの村だけ


帰路も充分にSalto Angelを楽しむ


セスナ機はKanaima湖の滝の上空を旋回し着陸した