‖いくぜ!スロヴェニア!‖

2002年夏、管理人、日本語教育実習でスロヴェニアへ。
出発前の準備〜旅情編をお贈りします。



2002/5/11 (私信) 管理人スロヴェニアへ

えータイトル通りです。

今夏、七月の前半分スロヴェニアに行ってきます

何処?とか言わないで下さい。勉強です。分からない人は自分で調べましょう。今までのところスロバキアと間違った阿呆に二名ほど会いました。

何で?と思うでしょうね……

自分探しの旅とかだったらかっこいいんですが、普通に大学の実習です。

俺は言語学を専攻する側ら、日本語教育、つまり外国人に日本語を教えるという勉強をやっているのですが、三年次ともなると実際に教壇に立って教える経験が必要となってくるわけですね。

というわけでスロヴェニアに行って日本語を教えてこようというわけです。別にスロヴェニアじゃなくてもいいいじゃんと思うかもしれませが、うちの学部と提携してる大学がスロヴェニアにあるんですね。俺もぶっちゃけ英語圏で実習してくれた方が後々のためになると思ってるのですが、その辺は大学の都合です。でもまあヨーロッパも悪くない。帰りに観光もしてこようと思ってますし……

さて、メインはもちろん言葉を教えることなんですが、当然そこには日本文化の紹介という意味合いが含まれてきます。せっかくだから生徒が楽しめるような日本紹介をやりたいものです。過去のデータを見てみると、日本から雑誌を持っていってポップカルチャーを紹介したり、坊さんの子供が袈裟を着込んで日本の宗教観について喋ったりと、バラエティーに富んでいます。

ホント何しよっかな?

俺って持ちネタ少ない人間ですからね。正拳で木版叩き割って「ジャパニーズカラテ!」とかやればいいんでしょうか(バカです)?

一人で考えても何も思い浮かばないんで朋友(ポンヨウ)の一人に聞いてみました(結構前の話です)。

俺:どんなのがいいかなー?

舞人くん(仮名):インパクトあるのがいいヨ。

俺:例えば?

舞人くん:任侠(おとこ)立ちの彫り物(モンモン)なんていいんじゃない?







これが日本文化だ!





俺:生徒の反応はどうかなー?

舞人くん:そりゃーモチロン。







スロヴェニア学生の反応(予想)





うーん。

インパクトはありそうですが、今から彫り紋を彫るのは現実的ではありません。つーかやったら担当教官からはっ倒されると思います

皆さん。現実的で面白いネタ考えて教えて下さい(マジ願い)。

出立は七月一日です。それまでに!

2002/5/15 (私信) 教材になりそうな漫画

スロヴェニアにて漫画を教材に使おうと本気で思案中

過去のデータを見ると一人、玖保キリコの「いまどきのこども」という漫画を教材に使った例があるんだが(この漫画知らないんですが、誰か知ってます?)、やはり1コマの授業時間が限られてるので、この人は3ページ位で一つの話が完結するものを選らんで教材にしたようだ。

短めで話が完結するというのなら4コマ漫画なんかもいいのではとふと気づく。

しかし部屋を見回しても4コマ漫画なんて……

ああ、ひとつあるけどね。「あずまんが大王」が



ちよちゃんはグローバルスタンダードか!?


うーん、ショートストーリーでいい感じの漫画というとあとはMoo.念平の「宅配ビンちゃん」を俺は思い浮かべるわけですが、もちろん単行本にすらなってないわけで……誰か某機関紙とっておいてないかな……

あとは思い切ってアニメを見せちゃうとかね。ちょっとそれを意識して一話ごとに完結の「カウボーイ・ビバップ」なんぞを今借りてきて見てるんだけどね。すごいJapanimationの質の高さをアピールするには持って来いの作品なんだが、ちとセリフが難しすぎるんだな……むーどうしよう。

セリフが簡単なのだと「おじゃ魔女どれみ」ですか?



これがジャパニーズスタンダードだ!


この前の母の日のエピソードなど質的には問題ないと思うんだが、むむ……この抵抗感は一体?

さてさてどうしましょうか……

2002/7/22 (旅情編) ピランへGO

ヴェネチア文明が生んだ美しい建築が立ち並ぶ海沿いの街ピラン。スロヴェニアについた早々この街を泊りがけで日本語学科の学生が案内してくれるという話が……二日後から始る授業の準備何もやってないけど……まあ行くでしょってことでピランへGO。

当日……

あ、車が迎えにきてくれました。中から女性が出てきました。眼鏡かけてます。この人が案内人の人ですね。

俺:「ドーブルダン・プロスィム……」(頑張って覚えたスロヴェニア語)

ヘレーナさん:「あ、どうもこんにちは、はじめまして、ヘレーナです。遅れちゃってゴメンなさい」

うわ、日本語うめーこの人。

ヘレーナさん:「じゃあ早速行きましょう」

お、ドライバーは彼氏さんですね。なんか長髪にグラサンかけてます。

俺:「ヨロシク、運転ありがとうございます」(注:ここからの会話はスロヴェニア語、英語、日本語が入り乱れますが、全部俺が訳した日本語で今回は書きます)

サッと片手を挙げて答える彼氏さん、無言。

うわー、クールガイやこの人!どうしよう(最後に知ることだがこの兄ちゃんも日本のアニメが大好きらしい、が、この時点ではただのかっこいい人)。

彼氏さん:「普通の道とハイウェイ、どっちがいい?」

しばし顔を見合わせる俺達三人(注:今回の旅、スロヴェニアにいる間、俺は実習チームの仲間の女の子2〜3人と行動を共にしていることが多いです)。二人が俺にまかせるって顔してるんで適当に

俺:「じゃあハイウェイで……」

と答えてみましたが……これが未知の経験の幕開け。

なんつーか速い、疾いんですよこの車!ハイウェイに入ったとたんメッチャスピード出しやがります彼氏さん。軽いGが……メータは……180キロを超えたり超えなかったり……

ヨーロッパのハイウェイは皆こうなんだろうか?

でも周りの車が止まって見えるということは……単に君がイニシャルDなんですか?彼氏さん?



爆走した車です

場面転換:無事ヘレーナさんの家に着きました(このヘレーナさんの家とピランの街が素敵すぎるんだがね……なかなか形容できないよ)。

なにげない会話の中で「ヘレーナさんはなんで日本語勉強はじめたの?」って誰かが聞いたんですよ。

ヘレーナさん:「日本の漫画とアニメが好きだからです」

へー

俺:「ああ、俺も好きですよ、漫画」

もちろん何気に俺はこう答えます。

しかし俺のこの台詞を聞いたヘレーナさんの反応が凄!!



俺:「ああ、俺も好きですよ、漫画」



ヘレーナさん



ヘレーナさん



こんな感じの反応

ヘレーナさん:「本当ですか!?本当ですか!?どんな漫画を読みますか!?」

俺:「あー、はっきりいって全部読んでるね」(ハッタリ、つーかジョーク)

ヘレーナさん:「す、凄い……」(あ、本気にしてる)

俺:「ヘレーナさんはどんなの好きなの?」

ヘレーナさん:「あー、一言でいえない……たくさん、エヴァンゲリオン、ワンピース、ベルセルク、天空のエスカフローネ、バスタード……」

そりゃ凄い。

「エヴァンゲリオン」はカトリック圏の人が見るには問題があるんじゃないかとずっと思ってたんだが、この旅の途中出会った日本アニメ好きの人は皆が皆、真っ先に「エヴァンゲリオン」を挙げる。恐るべしエヴァ……(アイコンつくろうかな)

その後ヘレーナさんの私室に移動……

おわっ!!!!巨大綾波ポスター!!!!

なんか俺の知らないような魔女っ子フィギュア!!つーか女性で魔女っ子が好きな人間に出会ったのは地球上で初めてです。

その後……

ヘレーナさん:「ルーキーズは読んでる?」俺:「もちろん」

ヘレーナさん:「鉄腕ガールの鉄腕って何ですか?」俺:「鉄はIron、腕はarmだよ」

エトセトラ、エトセトラ……

こうして楽しい一時を過ごしましたとさ。

2002/7/24 (旅情編) ウィーンで天津飯

ピランでウィーンで……ちょいと玩具屋を覗く機会がありました。

そこで気になったのが「指輪物語」、やっぱハリウッドの力は世界規模なんですな。いろんなところにフィギアが置いてありましたよ。どこもかしこもガンダルフ、ガンダルフ、ガンダルフ……(何故かガンダルフ、フロドとかは置いてない……フロドとかは人気があって売り切れているのか……はたまたガンダルフが人気あるのか……)

あとハリポタね、ハリポタ人形もいたるところで見ましたよ。世界的にブームってのは本当らしい。

で、そんなグローバル作品群に混じって見かけたのがこちら。



ドラゴンボールフィギア群


強いな……ドラゴンボール。

個人的には右上の天津飯がうけます。



ガンダルフ、ハリポタ、そして天津飯


こんなフィギア日本でもみたことないんですけど。

天津飯をピンポイントに好きなディープなファンっているんでしょうか?

僕は天津飯が「魔人ブウ編」のラストにちらっと(雑魚キャラで)出てきたのを忘れません。

2002/7/29 (旅情編) プラハの魔女

今回の旅で、俺は様々な出会いを経験しました。

そんな中、プラハで出会ったこの二人を俺は紹介しなければなりません。

まず一人目……






ナイトさん(28)



本場のナイトさまです。

出会いはまさに偶然でした。プラハ城の黄金路地にて、何気なく入った家の中で出会ったんです。

暗がりから声をかけてきたんですよ。

「よう、日本のナイトはどうだい?」って……

日本でナイトといったら……





仮面ライダーナイト



俺:「最近はモンスターと戦ってるみたいです。友達はコウモリです」

ナイトさん:「それはキツイなー、馬なんか乗ってるかい?」

俺:「つーかバイクに乗ってます……」

ナイトさん:「それはキツイなー」





……次に、プラハと言えば魔女の本場です。

日本で馴染み深い数々の魔女の逸話、全てはここから始ったのです。

ちなみに日本で魔女と言えば……





おジャ魔女




起源は「ミンキーモモ」あたりからなんでしょうか?詳しくは分かりませんが、由緒正しき魔女っ子の系譜が日本的魔女です。

そして出会った本場の魔女は……





本場の魔女さん(243)



……なんつーか現実は夢も希望もないですね。

俺:「魔法使ったりするんスか?」

魔女さん:「魔法?」

俺:「いや、ピーリカピリララとか……」

魔女さん:「いや、使わないよ」

俺:「……」





ももちゃんが好きな今日この頃です。


■スロヴェニア滞在中の詳しい日記はこちら
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