†† 夢 守 教 会 ††  第二話「痛みの在処(アリカ)」<あとがき>

  あとがき

 という訳で、「つづく」です。
 あんな謎やこんな謎を残しつつ、「つづく」です。これは謝っておいた方がいいでしょうか。

 第一話がわりとその一話単体で完結していた感じが強かったので、どういうことなのかという感じだと思うんですが、どういうことかと言いますと、第一話だけはほぼ独立した導入の一話完結のお話だったのに対して、全七話中、今回の第二話から第六話までは、いわば物語の「本章」とでも言うような一連の物語として繋がったお話を展開させて頂く形にこの『夢守教会』を、第一話を発表した三年前から今までの時間の間に、再構成したからです(ちなみに第七話はエンディングです)。

 第六話まで、優希と理子は「この世でもっとも確かなもの」探しを少しづつ進めながら、徐々に物語の核心である劇中の一九九九年の七月へと歩みを進めていきます。今回の第二話は「静」か「動」かと言えば明らかに「静」のお話でしたが、この静かなお話を、劇中の一九九九年の七月に二人が辿り着いた時に振り返ってみると、また感慨深い感じになる……という風に構成しているつもりです。第六話までで描かれる「本章」の結末までが物語られるまでもう少しお時間を頂くことになりますが、引き続きこの小さい物語にお付き合い頂ければ幸いです。

 さて、とはいえ、ずっと静かなお話というのもなんなので、第三話はかなり「動」なお話としてお贈りさせて頂く予定です。こう、何かと何かを打ち合い、叩きつけ合う、っていうか斬りつけ合う金属音が響き渡ってくる……みたいな?
 今までで一番エンターテイメントなお話になるかもな感じなので、今話が物足りなかった方は少しタメておいて頂けたらと思います。

 それでは、また第三話でお会いしましょう。

P.S.:第二話の感想をお待ちしています。新キャラとか、どうでしたでしょうか。不思議ちゃんとかヤンデレとか、何だか色々出てきました(笑)。下記のWEB拍手かメールフォームにて、気軽にコメントをお寄せ下さい。創作の励みになります<(_ _)>。

   2008.3.20. 相羽裕司

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