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夢 守 教 会
†† 第三話「輝きの先」5/(16)
巫和の世界/マイナス1
張りつめた糸のようなものが、切れてしまう予感があった。
お母さんが毒の言葉を吐くようになったことが、かなりお父さんにはこたえていたように思う。夜、お母さんの介助のためにお母さんの介護用ベッドの横で寝ているお父さんは、寝ながら悲鳴のような声をあげるようになっていた。
お父さんとお母さんに視える痛みが大きすぎて、私達の家はその圧力に押しつぶされそうになっていた。
お父さんの悲鳴を聞かないように耳を塞ぎ、満ちる痛みの圧力に押しつぶされないように、膝を折って丸くなって、震えながら私は眠っていた。
/巫和の世界マイナス1・了
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