県外の場合
神戸視察より |
平成9月12月22〜24日
視察メンバー
野元・雪松・前田
神戸市役所の斜面地建築物の技術指針について伺った。
全国の自治体の中でも、斜面地建築物について独自の技術指針を作っているのは、
川崎市、横浜市、神戸市の3市だけということである。
神戸市も平成4年に初版を発行し、A4版で74ページに及ぶ詳しい内容である。
設計者としてはこの指針に基づいて行えば、ほとんどの形態で容易に設計する事ができるし、
行政側も審査がし易い。
斜面地建築物は6種類にパターン化され、そのパターン毎に設計及び施工指針として決められている。
現在、神戸市内に建っている斜面地建築物は全て
この6種類のいずれかのパターンに属するということである。
しかし、鹿児島の場合はシラスという特殊な地盤の為、この6種類の応用では、危険な場所もでてくる。
シラスという特異特性を充分考慮した新たな建築構造を開発しなければならない。
2時間余りのデスカションの中で出向いた我々3人は
神戸市の長年の実績と斜面地建築への積極的な取組み姿勢を強く感じると共に、
我々が今、取り組んでいる新しい技術開発に、大いに参考になり、勇気と励みを得た。