97.9.3(水) 5日目 乗馬&カイルアビーチ 「山道を行ったり来たり馬の背で」

起床8時過ぎ。やっぱり楽しみにしていた乗馬だから、と言ってパパがJCBプラザへ行って「コレア・トレイル」に予約してくれた。

今日は風が強くて、中庭のヤシの葉が音をたてている。しかしその他は時折ハトや小鳥の声がするくらいで、ほんとうに静かな場所だ。


「ハワイカイ方面へドライブ」

今日は地図をしっかり見てドライブ。快晴でとてもいい気分。東海岸のあたりまでくると、ビューポイントの標識があり、みんな車を停めて記念撮影をしている。巨大な岸壁の上を歩いていくが、強風でふきとばされそう。岩肌に砕ける白い波は迫力の美しさだった。

ここで東洋人の3人家族と写真をとりあいっこ。

次のポイントは「ハロナ潮吹き岩」。しかし干潮だったので波の高さが足りず、勢いよく吹き上げるはずの潮が「湯気」程度だったのは拍子抜け。

ずっと右手に青い海と白い砂浜をみながらドライブ。しかしこのポンティアック・サンファイアーはなぜ窓が全開しないのか?写真がとりにくい。

シーライフパークを少し過ぎたあたりに「コレア・トレイル」のハタを見つけて、入っていく。


「人の家に上がりこむ」

早く着きすぎたためか、誰もいない。あたりを歩き回るとログハウス風の建物があったので、入ってみた。誰もいない。テーブルの上には飲み終わりのマグカップ。ソファの上には脱ぎ捨てられたトレーナー。ギターやら本やらごちゃごちゃしたものが生活感を漂わしている。・・・これって人の家じゃ?あわてて外に出て何もなかったふりをする。

やがてオーナーらしい女の人が現れた。


「コーチはキムタク」

まちゃは小さすぎて馬に乗れないので、ママだけ乗馬に参加することにして、パパがまちゃと一緒に待つことに。オーナー夫人が「ここには犬や猫やニワトリとか、動物もたくさんいるし、広いから遊ぶところもあるわよ」という。

実際かわいい子猫が数匹いたので、抱っこしようとしたら、背中をノミが走るのが見えたので手をひっこめた。

私達の他に日本人8名のグループがガイドさんに連れられてやってきた。黒人の若いコーチが馬場で乗り方を教えている。「私、名前、キムタク!」だそう。(本名なのか??)この人たちが先に出発していった。その間にガイドさんと牧場の人がバーベキューを焼きはじめた。彼らのコースには食事がついているらしい。

バーベキューを横目で見ながら待っていると、オーナー夫人が「グループの人たちは30分のライド。あなたのは1時間だから、長く乗れる」と言った。


「おお、馬がいうことをきく!」

やがてグループの人たちが戻ってきて、ママの番になった。コーチはキムタクではなく、白人の男性。馬は「オネ」という女の子。サラブレッドじゃなく、ハワイアンホースだそうだ。ちょっと小柄なので乗りやすそう。

まず、馬場で乗り方のレッスン。あぶみをケルと馬は歩き出し、たずなを右へふると馬は右へ行くのだという。やってみると、おお、本当だ!右、左、ケルの三つを習い、一人であっちこっち行ってみる。これは楽しい!


「山道をゆく」

10分ほど練習したら、コーチについて山道を歩きに行く。馬場を出ると、細い未舗装のトレイルが林の中へ続いている。コーチと二人、ポクポクとひたすら歩く。「乗馬ははじめて?」とかいろいろ話しかけてくれる。英語が堪能ならもっと話がはずむのになぁ。しかしオネはお行儀よくコーチの馬について歩くので、こちらは何もすることがない。

途中、「パイナップルの木」(実がパイナップルそっくり)の前を通る。すると下り坂の分かれ道があり、コーチがそっちへ下りていく。なんかただの雑木林みたいだけど、どこへ出るんだろ、と思いながらしばらくくねくねと歩いていると、今度は上り坂になった。そして十数分後、なんと、さっきの「パイナップルの木」の前に出たではないの。ただぐるっと1周しただけ!これは時間かせぎでは・・・・・・。

今度はコーチが山肌を指差し、「あそこの洞窟から人骨が出た。オバケが出るぞぉ〜!」とおどかす。そういうのはやめてくれ!

やがて道が急斜面になり、岩ごつごつ。オネの息が荒くなり、ときどき足をすべらしたりして、大丈夫か?と心配になってきたころ、ようやく山の頂上に到着した。すると、今まで木々にさえぎられて見えなかったのだが、視界がぱっと開けて、真っ青な海と砂浜が見渡せた。「ここがベスト・ビュー・ポイント」といって、コーチが写真を撮ってくれた。確かに気持ちのいい景色だ。

あとは来た道をひきかえし、牧場にもどった。トレイルでは乗っているだけだったので、馬場の中でもう一度「右、左、ケル」をやってみた。楽しい!山道を行くよりこっちで乗ってた方がよかったんじゃないか。しかしあえなく時間切れ。

最後にまちゃも一緒に馬に乗せて、写真を撮った。うれしそう。ママを待つ間ニワトリにごはんつぶをやったりしていたみたい。


「カイルア・ビーチ」

「コレア・トレイル」を後にして、また海岸沿いをドライブ。カイルア・ビーチを目指す。去年はじめて訪れて、その美しさに感動したにもかかわらず、フィルム切れで悔しい思いをした。ぜったいまた来るぞ!と心に誓い、今年もやってきたのだった。

そして憧れのビーチに再会。エメラルドグリーンの海、真っ白な砂。今日はちょっと風が強くて雲行きがあやしいけれど、さっそく海にはいる。

まちゃは最初のうち波をこわがっていたが、だんだん慣れてくると、波打ち際の砂に絵をかいて、消える様子を見ては大喜び。消防車型のうきわを持ってきていたのに、海にはいるよりお絵かきの方が楽しいらしい。

まちゃのうきわを親が借りて、波にゆられてみると、これがとーっても楽しい。風があるためか適度に波があって、うきわにつかまって打ち上げられてみたり、よせてくる波をひとつずつ越えてみたり・・・。パパとママ、交替でうきわサーフィンを楽しむ。

しばらくするとまちゃが「もうかえる」と言い出した。体がぬれるといやなのか?パパとママはしかたなく帰りじたくをする。


「ハンバーガーを食べながら帰る」

小腹がすいたので、近くのショッピングセンターに寄って、「CHEF’S GRILL」という店でハンバーガーを買う。シェフはアロハを着た日系人のオジさん。ハンバーガー$1.35。安い!とおもったら、パンにハンバーグだけ。「そういえば、メニューにレタスとかトマトとか書いてあったな」とパパ。でもすごくおいしかった。フルーツパンチは子供用お薬みたいな味だった。

パパは眠ってしまったまちゃとママをホテルで降ろし、車を返しに行く。

 

 


「ハワイアンショーは???」

今日は水曜日。ハワイアンショーのある日だ。この間は買い物しすぎて間に合わなかったが、今日は時間もたっぷりある。シャワーを浴びて、着替えて、念入りに化粧もする。そろそろかな、とカメラを手に中庭に出てみる。・・・が・・・し〜んとして誰もいない。開演時間の6:30を過ぎても始まる気配がまったくない。

またもや嫌〜な予感・・・フロントにいって「あのーハワイアンショーは?」とたずねると、「以前は水曜もやっていたが、今は日曜だけになった。」

がががが〜ん!!!何のためにこのホテルに泊まったと思ってるんだよ〜!!!

嘆いてみてもつまるところ自分の下調べの甘さが原因だった。着いた当日きいておけばよかったのだ。今は木曜の夕方に「マイタイ・パーティ」を催しているそうだ。しかし木曜といえば明日。もう帰国日だ。まさしく後の祭り。


「意外に使えるデニーズ」

夕食はハレクラニ裏のデニーズへ行った。日本でおなじみのファミレスだけど、メニューはぜんぜん違う。ステーキとか、典型的アメリカ料理が多い。ママは写真を見て、量が少なめで値段の手ごろなセットがあったので注文しようとしたら「それはシニアメニュー。年齢制限があります。」といわれてしまった(つまり若すぎるってことね、うふふ・・・)。

パパはTボーンステーキが大変気に入った。「何で日本のデニーズにはないんだ!?」やはりここは牛肉大国アメリカ。

まちゃはキッズメニューで、フライドチキン・ポテトにおもちゃのついたもの。

ママはサンドイッチとサラダにしたが、家庭的な味でおいしかった。便利な場所にあるのに日本人の姿がないのは意外だった。

気をよくしてデザートも食べようと「キーライムパイ」を注文。しかし・・・砂糖とクリームを練ってパイ皮の上にてんこもり。薄緑色で、さしずめ和菓子の「ねりきり」といった食感である。ま、一口だけなら・・・。


明日はとうとう帰国。買いまくったものをまとめて、荷造り、荷造り。

 

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