第5日

<出発/ホノルルへ>
朝、窓の外を真っ白な客船が通り過ぎるのが見えた。まちゃは「見てごらん、ぎょうきゃきゃくせん(豪華客船)だよ、イルカくん!」とぬいぐるみのイルカに呼びかけていた。チェックアウトしてから街で朝食を食べることにする。


<朝食/KEN'SHOUSE OF PANCAKE>
その名の通りパンケーキがおいしい店。ウェイトレスさんはグランマといった年格好の人が生き生きと働いていて、ヒロらしいちょっと古めかしいダイナーの雰囲気を漂わしている。日本語メニューもあるが会話は英語オンリーだ。

パパ・・・トップオブザモーニング
(ワッフルとスクランブルエッグのセット)

ママ・・・バナナパンケーキのショートスタック
(小盛り)でも直径18cmが2枚重ね。

まちゃ・・・ストロベリーワッフルのホイップクリーム添え(半生のいちごがゴロゴロはいったソースが美味)

どれも甘すぎずおいしかった。食べきれなかったので包んで持ち帰りにしてもらった。


<ヒロ国際空港>
今度は初のハワイアン航空。レンタカーを返してカウンターに向かうが、がらーんとして乗客はほとんどいない。

行きと同じく早い便に換えてもらうつもりだったのだが、「満席」といわれてしまった。こんなに空いてるのに、どうして満席なの?!信じられないが予約の時点でも満席ときいていたのでそうなのだろう。しかし、朝の10時というのに閉まっている店も目立つし、空港らしくない。

それと、ハガキを出そうと思っていたのに空港内では切手を売っていない。空港ビルの手前に郵便局がある、と言われたが徒歩ではとても行ける距離ではないのであきらめた。

セキュリティチェック・・・手荷物のX線チェック。まちゃのイルカのぬいぐるみを「通せ」といわれた。ベルトコンベアにのせて中に入っていったものの、いつまでたっても出てこない。出口のゴムのべらべらに引っかかっていた。係官は笑いながら取ってくれた。

待合室もがらーんとしている。飛行機に乗ってもがらがら。しかし謎は解けた。この便はコナ経由だったのだ。コナで続々と乗り込んできて本当に満席になった。ドリンクサービスが2回あったのでトクしたように思ったけど、2回ともジュースしかなかったのでちょっと不満。アロハではコーヒーがでたのに。左側の席だったのでマウナケア、ヒルトンワイコロアなどを上空からよく見ることができた。約1時間半後、ホノルル空港到着。


<ワイキキへ>
バゲッジクレーム横にあるダラーのカウンターには誰もいない。パパが遠くまで探しにいって、どうにかレンタカーの手続きはできた。迎えのバス(ちっとも来ない)に乗って駐車場に行くと、「プリムス・ブリーズ」が待っていた。ヒロ空港の売店で買った「究極のスティールギター」のテープをセットし、ムードに浸りながらワイキキを目指す。


<アストン・アット・ザ・ワイキキショア>
フロントでバウチャーを呈示し、キーを受け取る。「206」・・・2階?もっと上の階にならないか?と聞いてみたが「パーシャルオーシャンはすべて2階です。オーシャンビューには追加料金が必要」とシビアな対応。予約時点でオーシャンビューは一杯だったし、すぐ部屋に入れることに満足しなければ、と考えて部屋に向かった。

部屋はラナイ側にリビングとキッチン、奥にベッドルーム、入口脇にバスルームという造りで、広さは去年と大差なかった。しかし外の景色を見ると・・・隣の公園で寝そべってる人と目が合いそうな距離。海はラナイに出るとちらりと見えるがその手前に公衆トイレが・・・・。やっぱり値段が安い分、差があって当然かもしれない。私はあきらめかけたのだが・・・パパが納得しなかった。

「せっかくショアに泊まるんだ。あの気持ちいい景色が気に入っているのに、これでは満足できない。追加料金を払ってでも、かえてもらう。」

そこで荷物をまとめてもう一度フロントに行き、交渉にはいった。怪訝そうな顔のフロント嬢を相手に、つたない英語でなんとか気持ちを伝えようと四苦八苦。するとリストを前に考え込んだ彼女、「部屋を見て決める?」といい、キーを2つくれた。そこで私はロビーで荷物番、パパが見に行くことになった。

@8階。ベッドルームとリビングに仕切りがない、STUDIOのような造り。高層だけに眺めはよい。
A2階の角部屋。海側なので2階でも景色はよく、広い。ただオーナーの趣味なのか、部屋が香水くさい。

さあ、どっちにする?しばし悩んだあげく、広さを取ってAに決める。その場で1日$35の追加料金請求書にサインし、キーを受け取って部屋へ。部屋に入ったとたん、「広〜い!」と歓声をあげてしまった。

入口には大理石のテーブルと、ギリシャ風の壷が2つ。右手にベッドルームがあり、カウチのスペースもあって奥はジャグジー付のバスルーム。長い廊下に沿ってもう一つのバスルーム、ランドリー、キッチン、そして15畳ほどのリビングダイニング。その先は・・・まぶしいくらいのワイキキビーチ!低層なので逆にビーチが手に取るように見えるのだ。部屋にいながら、ビーチでくつろいでいるような気分になれる。部屋をかえてもらって本当によかった。


<昼食>
パパが向かいの
マクドナルドでサイミンとビッグマックを仕入れてきた。マックのサイミンは・・・カップヌードルとそうめんを合わせたような物かな。(これだけを食べてサイミンを評価しないでね)朝のパンケーキをレンジでチンして食べた。ホテルに比べて調理器具があるので助かる。(この部屋には皿洗い機がなかったが)・・・あとで「ビッグマック2つ買うと1つタダ」のクーポンを発見してくやしい思いをする。


この部屋の問題点は、窓のすぐ下にアイスクリーム屋が見えるということで、まちゃはさっそくおねだり。アイスを食べたら次はビーチ。まったく極楽であります。こうして夕方まで海遊び。7月の日は長くて、5時過ぎても泳いでいる人がたくさんいる。


<夕食>
日本から運んできた米を炊き、
レトルトカレーで夕食。乾燥の海草サラダを水で戻して利用した。

夕食後はお楽しみの「ホロホロ」タイム。つまりあてもなくそぞろ歩き、いつもお祭りのようににぎやかなカラカウア通りを散策するのである。ロイヤルハワイアンS.Cではフラショー、路上では「銀粉男」やヘタクソミュージシャンがいて、人だかりができている。私はフォリフォリでシルバーの時計を購入。まちゃ君はまたアイス。親子とも満足。