− 2月・3月 −





2000/03/24
HANA

きれい。

でも、
今は それが心に届かない。

すなおになれる なにかをください。



2000/03/23
強さと冷たさ

わたしは 弱い人間
すぐに 泣いたり 怒ったり

あなたが 冷たく見えるのは
あなたが 強い人だから?

やっぱり わたしには 
あなたがわからない



2000/03/15
シクラメン

あなたのところは
もう いろんなお花が 咲いているの?

わたしの待ってる お花は
まだまだ 遠いところにいるのでしょ

雪の窓辺で 冬のお花が
わがもの顔で 咲いているもの



2000/03/05

君って えらいなぁ〜
真っ直ぐに 空に向かっていくなんて
そこは 
未知の 無限の世界

臆病者の わたしなら
足がすくんで 動けない
君のように なりたいよ



2000/03/01

HARU−3月

あれは もう遠い昔

わたしが 『嫌い!』と書くと
あなたの辞書は特別で
「『好き!』って変換されるんだよ」
あなたは笑って そう言ったよね

春がそこまで来てるというのに
わたしは 鬱々と冬の心を抱いたまま
今 そんな気持ちを伝えたとしても
今 あなたの辞書は ちっとも特別じゃなく
わたしの心は 届かないまま

あなたの所に 春が来ても
あなたの春は あなただけのもの

4月 雪がすっかり解けたころ
わたしの心に 春は やってくるのでしょうか



2000/02/28
WAIN-2

ころころ転がる グラスの中の
ゆらゆら揺れる ワインの味は
今は ちょっとほろ苦い



2000/02/26
後ろ姿

あなたは 知らないだろうけど
あなたの寂しさを滲ませた 後ろ姿がすき

わたしの 我が儘や勝手な思いこみに
あなたは 声を荒げる事もなく
静かに耳を傾け
時として 黙殺する

わたしは それが悔しくて
また
あなたに 我が儘をぶつけたのです

そして そのたびに
冷たく重い影が
雪のように あなたの心の中に降り積もり
その冷たくなった あなたの心が
ますます わたしを悲しくするのに
いつ終わるかも知れない 不安に怯えながら
わたしは つかの間の幸せを求めていたのです


いま
あなたの心は なにを抱え
しあわせ色をしてるのでしょうか
それとも
やっぱり
寂しそうな 後ろ姿をしているの?



2000/02/24
KAI

実らぬ恋は
海の底深く
瓶に閉じこめ 捨てましょう

そして それが癒えたとき
わたしは KAIになっているでしょう

それまで そっと目を閉じて
海の底で 眠っていてね




2000/02/22
ワインとお酒

わたしが 大好きなグラスで

しあわせのワインを飲んでる時

あなたは どんなお酒を飲んでるの?

あまい?
にがい?
それとも・・・



2000/02/21
ナナカマド

真っ赤な ナナカマドの実が
重そうに 雪をのっけています

それが とっても健気で
それでいて 鮮やかすぎて
わたしにはまぶしいのです

わたしに似合うのは
鉛筆で描いた
鋭い切り口を持つ 枝でしょうか



2000/02/17
嫌いなこと・・・
いいわけ

嫌いな男・・・
いいわけをする 男

嫌いな女
それに気付かぬふりをする 女

わたしを「嫌いな女」にしているのは あなた
そして
あなたを「嫌いな男」にしているのは わたし

疲れたね
もう 終わろっか・・・



2000/02/15
プレゼント

やさしさを ください
箱やリボンは いらないよ

でも
あなたがくれた やさしさは
わたしが 箱に入れるでしょう
きれいなリボンで むすんでね

もしも
それが消えてしまっても
箱とりぼんがのこるように



2000/02/14
バレンタインデー

おぼえてますか?去年のバレンタインデー

わたしの あなたへプレゼント
冬祭りで撮ってきた
人魚の可愛い雪像の写真
それがなんだか間違って
自分の写真を送ってしまったこと

おまけに その写真ったら
雪の反射がまぶしくて
半分目をつぶってる・・・

ほんとにわたしって おばかさん
それでも あなたは
そんな写真を 喜んでくれたよね

今年も 冬祭りの季節がやってきて
あなたに送りそびれた 人魚の写真
わたしのホームページに貼ってみました

そして あなたは
今年もその写真 見なかったみたいね

わたしは 冬祭りが来るたびに
あの写真を 思い出すでしょう

そして あなたのことと
わたしのことを・・・




2000/02/12
わいん

手のひらで受けた 雪は
あっという間に溶けるのに

血の色に似た このお酒
ちっとも 凍った心を溶かしてくれない

わたしは 雪のように溶けてみたいのに



2000/02/03
冬のわたし

あなたは 
忘れん坊の めんどくさがり屋

たいていのこと
「わすれたよ。」
「めんどうくさい。」

ほら
軒先の去年の風鈴
取り入れるの 忘れていない?
夏の間の 涼しい声も
今は、うるさいだけでしょう

あなたの心の中で
わたしは 風鈴になっていない?
夏のわたしと 今のわたし・・・

やっぱり わたしは・・・



2000/02/02
りんご

まっかな わたしの心
小さく刻んで 食べてみて

あまい?
すっぱい?

あなたの心に 届くかなぁ〜



2000/02/01
金の爪

ねえ おぼえてる?

アイロンをかけた 見たことのないハンカチ
机の上に落ちていた つけ爪

痛みはなかったの
それより
それを伝える時の あなたの 反応が楽しみだった

いろんなこと 忘れているけど
つけ爪についていた 金粉が
『あなたが 遠いところで見たという
満天の星のよう』
そう思ったこと 覚えています

わたしって
やっぱり ぼんやりしていて
それでいて おかしなことを覚えているね

あなたは とうの昔に 忘れているでしょうに・・・