MASHのカクレクマノミの生涯
このサイトでは、我が家で生まれたカクレクマノミの生涯を紹介します。
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2005/10/26
我が家で生まれ、たった一匹生き残ったカクレ・クマノミ
生まれて2ヶ月経過 体長=約10mm 1998年 3月 3日
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最近(1997年 12月〜1998年 1月)、カクレ・クマノミが、数度続けて、産卵し、ふ化した稚魚達(80匹以上/回)は、すぐに全滅していました。しかし、親魚が力尽きる直前の1998年 1月 3日に最後の産卵でふ化した内の1匹が、2ヶ月以上を経過した現在、下の写真(ピンボケでごめんなさい)のような状態(体長=10mm以下)で、元気良くブラインシュリンプの幼生(これの卵を海水魚屋さんで売ってます。海水に入れるとふ化するシーモンキーといわれたヤツの仲間です。)をバクバク食べています。後で判ったのですが、このブラインシュリンプは、カクレクマノミの稚魚の口に入らないサイズに急成長してしまい、あまり、オススメでないことと知りました。

この稚魚が泳いでいる環境は、何の変哲もないただのプラスチック製バケツ内の人工海水です。 そこへエアー(ブクブク)を軽く出して、ヒーターをセット。毎日、コップ3倍分程度の海水交換と毎日2回の給餌。 ただ、それだけです。 その後、東海大学海洋科学博物館(清水)にあるクマノミふ化・飼育水槽の見学、その他文献の調査の結果、 この稚魚の口に入る「ツボワムシ」が、最適な餌ではないかと考えるようになりました。 ブラインシュリンプの幼生もかなり小さいと思うのですが、 前述の通り、たった1匹の糧でしかなかったことからも、 今後、このツボワムシについて勉強し、多くのクマノミたちをふ化させたいと思います。 ただし、この子を産んだ親魚は、成魚にしては全長=約40mmと小振であったため、 その影響もあったのではないかとも考えています。

NOTE: イソギンチャクと共生しないと、なかなか産卵しないという説もありますが、自然界と異なり人工的な海水世界では落ち着いた環境にありさえすれば、充分、イソギンチャクの代りになる人工物(土管・ブロック等)でも産卵可能です。因みに、我が家のクマノミも土管でふ化しました。

生まれて8ヶ月経過 体長=約20mm 1998年 9月 20日
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1998年 10月中旬になろうとする頃の写真2枚、元気一杯泳いでいます。
この土管がとっても大好きで縄張意識もありそうで親魚と同じ習性を
有していると思います。 餌は、今では、乾燥ブラインシュリンプ卵殻を
与えています。
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生まれて19ヶ月(1年半)経過 体長=約35mm  1999年 8月 6日
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最近、久しぶりに写真を撮りました。週1回の水槽のコケ取り、フィルター
掃除、月に2回の1/3量の海水交換等で記録をさぼってました。
右の写真では、大きい方(土管の中)が我が家で生まれたクマノミです。
清水の海洋科学博物館の飼育スタッフの方からの情報によると、
「カクレクマノミの初期餌料として与えるのはシオミズツボワムシで、
当館では、日本クロレラ(株)から購入しており、一般の方でも購入できると
思います。」との事でした。 その後、日海センターから購入してます。
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生まれて21ヶ月(1年+8ヶ月)経過 体長=約40mm 1999年 11月 6日
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左の写真の2匹の内、下にいる方が我が家で生まれたクマです。
元気一杯に、もう1匹を家来のようにして威張っています。
早く、この2匹が本当のペアになれるのを待ち遠しく思ったりしています。
でも、もう少しのんびりでも良いかなあとも思ったりして・・・・
生まれて23ヶ月(1年+10ヶ月)経過 体長=約40mm 2000年 1月 15日
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左の写真の2匹の内、下にいる方が、我が家のクマ。 前回の写真と何も
変わらないように見えますが、これは、写真の撮影技術の未熟さからです。
実際のクマは、横幅が前回よりも、1割以上増した感じです。
生まれて2年 経過 体長=約40mm 2000年 2月 26日
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写真の右側が、我が家のクマ。時々、土管の争奪戦を2匹でしていますが、
結局、デジカメを近づけると、このように2つの土管の片方へ2匹とも入って
きて、くっついています。
ひょっとして、今年の秋は・・・・などと 淡い期待をして
しまいます。体は、横方向へ広がってきて、ころんころんとした感じで
にぶそうに見えますが、水槽内に手を入れるとすぐに 私の手をガブリ・・・
もう1組のカクレクマノミペアも上部水槽内を元気一杯、泳ぎまくっています。
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このオーバーフロー水槽の上部水槽のエアレーションを追加し、
上段水槽内の海水循環を向上させ、 より一層、スキマーの汚れ除去能力を
UPさせるようにしました。
その結果、右写真のようにタップリと貯まってきます。
餌のやりすぎとは思えませんが、1回にやる量に注意することとし、
水温をチェックし、設定温度を1度下げました。
(センサーの誤差もあり、体感的な水温と設定温度の間に差はあると思う)
生まれて2年3ヶ月経過 体長=約40mm 2000年 5月 13日
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土管の中で怒っているのが、我が家のクマです。相変わらず、水槽に手や
ブラシ類を 入れると襲ってきます。 (笑)
結構、痛いけど、こんなちっちゃいのが必死で戦いを挑んでくると、
愛らしいぐらいです。
それにしても、このペアは、いつも、一緒に土管に入らないので、
産卵・ふ化の
チャンスが掴めないのではと心配です。ただし、相手のクマノミは、
我が家のクマよりも
ひとまわり 体が小さいままなので、こっちが、亭主かもしれません。
最近、海水のpHと産卵の関係が深いのではと、最近、素人考えに耽っています。
生まれて 2年8ヶ月経過 体長=約45mm 2000年 10月 28日
本当に久しぶりのクマちゃんレポートです。それにしても、我が家のクマ
(写真右)は 相変わらず 産卵の兆しなし。
むろん、雌雄同体なので、ぎりぎりまでどちらが産卵の
役割を担うかは不明です。 こちらにも エビが1匹 元気良く泳ぎまくっており、
水の調子は良さそうです。
生まれて3年2ヶ月経過 体長=約45mm 2001年 4月 28日
またまた、久しぶりのレポートになってしまった。とにかく、我が家の
クマ(写真左)は 元気に3歳を迎えました。
すごく臆病で、相棒のクマは、水槽に手を入れると、
噛み付き攻撃に来ますが、 うちのクマは、絶対に来ません。
何故か?人間慣れしてるから?
生まれて3年9ヶ月経過 体長=約45mm 2001年 10月 28日
6ヶ月ぶりのレポート。その理由は・・・・別のペアが、10日ほど前に、
めでたく産卵し、本日現在、何とか4匹が生きています。
この我が家生まれの先輩「クマ」に続いて
欲しいものです。むろん、雌雄同体なので今度の命名も悩むところ・・・・ 
とにかく、うちのクマペアは相変わらず元気一杯!しかも、
先程のペアに触発?
されてか、最近、産卵前の特徴的な活動を開始しました。
ひょっとして、このまま産卵? 後日談:
残念ながら、ふ化した稚魚は全滅・・・敗因は不明。エサのワムシを
食べていたように見えたし、海水のpHやアンモニア、亜硝酸などの量を
試薬で確認してみましたが 問題なしでしたが・・・
水温もエアーレーションも良し。はてさて・・・
生まれて5年7ヶ月経過 体長=約45mm 2003年 8月 21日
うーんと長い間、レポートをさぼっていましたが、うちのクマは元気です。
左がうちのクマ。
産卵は、季節的に一休み。今度こそ、ふ化後の飼育に成功したいなあ・・・・
生まれて5年10ヶ月経過 体長=約45mm 2003年 11月 19日
産卵を再開しました!同居しているウズマキ、フレンチなどをけちらかして
守ってます。でも、まだ、卵の数が少ないので様子を見てます。
実は、別のペアもほぼ同時に産卵開始しました。ワムシを準備せねば・・・
生まれて6年9ヶ月経過 体長=約45mm 2004年 9月 30日
手前の大きいのが、うちのクマです。元気一杯に飄々と泳いでいます。
MASHが水槽のメンテをしても、 他のクマノミみたいに怒ったりしません。
生まれて6年11ヶ月経過 体長=約45mm 2004年 11月 25日
前回と何の変化もないですが・・・胸びれが透けて白縞模様の一部が
見えてます。当たり前のことなんだろうけど、今まで気づきませんでした。
生まれて7年10ヶ月経過 体長=約45mm 2005年 10月 23日
突然、我が家のクマが永眠しました。今まで、ずっと、我が家を水槽の中から見つめ続けてくれた愛するクマに
感謝します。 それと・・・2日後に後を追うように永眠したパートナーにも感謝します。
カクレ・クマノミの生態について

一般的にスズメダイの仲間は産卵期が近くなると、
岩場、石、イソギンチャク(クマノミの場合)の付近を
テリトリー(なわばり)化することに専念するようです。
いや、そんな生易しいものではなく、命がけで守ろうとします。
クマノミの場合はペアを組ませると一緒になって立ち向かってきます。
私は、何度も 水中に入れた手指をかじられました。でも、これが、逆に快感???

 
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私の憧れ 海洋科学博物館(静岡)で生まれたカクレクマノミ達
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24時間 水槽監視カメラの画像が見られるよ!
「本物のニモに会おう」