鏡の世界

涙で曇った鏡のように

灰色の空が広がっている

本当の自分だと思い込んでいたのが

もう一方の自分に追いかけられ

心に冷水をかけられ覚醒したとき

数え切れない嘘を

安っぽい告白でごまかして

善人の顔を装う自分と

無機質な世界がそこにあった