夏・二人・夏・二人・海

君の手からこぼれ落ちていく熱い砂

二人だけの時間を計る砂時計

僕の想いをあざ笑うような波

そして 切ないほどの君の微笑

僕の足元から流れていく白い貝殻

知らない世界からのタイムカプセル

君が気づく前に ひろいあげようと

した瞬間に 君は駆け出した

忘れていた波の鼓動が高まり

砂の色は 一瞬 赤く そして 燃え尽き

闇のカーテンが 容赦なく 降りる

言葉を失った二人を残したまま