このところ『VHSが壊れちゃったので、新しいビデオが欲しいんだけれど・・・』と

新しいVHSビデオを買いに来るお客様がいます。

VHSビデオはDXアンテナが販売していた製品を最後に国内メーカーはソニー・

パナソニック・東芝・日立をはじめ規格を作ったビクターでさえ製造・販売を終了

しています。(現在はDXアンテナも製造を終了しております。)

電気屋さんの常識ですが、お客様にはまだ一般的には知られていない

今はない電気製品が結構あります。

子供の成長ビデオや結婚式のビデオなどVHSではありませんか?

昔むかし、ベータマックスというビデオがありました。


昔、ソニーはベータマックスという方式のビデオを作っていました。しかしベータ方式がVHS方式に負けてほぼ家庭用ビデオはVHS

一色になった時は世間の風は冷たくソニーバッシングが続きました。ベータ方式を世に送り出したソニーは一社でベータ方式の

ビデオの製造・販売を続けましたが、ついに現在、ベータテープを再生するビデオデッキは販売はされていません。かなり昔のお話し

です。(でもないか?)

家庭用ビデオはその後、VHS方式で統一されしばらく隆盛を誇りましたが、家庭用ビデオカメラはどんどん小型化のために方式が

変わっていきました。『ベータ/VHS方式』→『8oビデオ/VHC-C方式』→『デジタルビデオ方式(DV-mini)』→『ハイビジョンデジタル

ビデオ方式』→『4Kデジタルビデオ方式』とめまぐるしく方式が変わり、現在はテープを使わないHDD(ハードディスク)や

メモリー記憶方式変わりました。

それと共に録画機も変わり再生するベータ・VHS・8mmビデオ・DV方式のビデオデッキは現在、中古以外では手に入れることが

できなくなりました。

残念ながら録画した子供や孫のテープはあってもベータ・VHS・8mmビデオ・DV方式であれば動作するデッキがないと見ることが

できません。

どうしてもであれば、ダビングサービスの店を探してダビングをしてもらう方法しか残っていません。 



なくなった電気製品とこれからなくなりそうな電気製品


他にも手に入らなくなってしまった電気製品は・・・ワープロ・カセットデッキ・

AM/FMチューナ・レコードプレーヤー(最近再生産)・高級カセットテープ・MD

デッキ・一般電球(中国製は一部あり)・蛍光灯器具・カセットテープレコーダー

・3.5インチフロッピーディスク・テレホンカードほか。見なくなってもまだあるのは

以外と二槽式洗濯機ですが日立が出しています。

また、電気小物品は以前はパナソニックなら何でもありましたが、今は種類が

かなり減り冬場の定番の電気こたつは有名電気メーカーのものはなくなり、

毛玉取り器などもあるのは中国製など電話パーツも入りにくくなりました。ソニー

が得意だったオーディオ・ビデオコードもすでにほぼ終了です。小物電気製品は

中国メーカーやOEMの無名国内メーカー品になってきました。

これからなくなりそうな電気製品の筆頭は蛍光管でしょう。

蛍光灯の器具は2018年にパナソニックが製造を終了しており、

他の国内主要メーカーも2021年現在では製造しておりません。

東芝や三菱では丸形蛍光管が製造終了。電球型蛍光管もほぼ

終了しLED電球に変わっています。

この流れでは蛍光管も製造中止になる可能性は否定できません。

Xデーは決まっていませんが、LEDへの交換など事前の対策をおすすめします。


大事なもの・残したいものは早めに街の電気屋さんに相談してください。何とかなるかも。