アルゼンチンから日本の
地域通貨グループが学ぶこと

最終更新:2002年1月3日
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このページでは、アルゼンチンで成功を収めている交換クラブの運営方法の中から、日本で地域通貨を実施している人に役立ちそうなコツを特集します。


当たり前の話ですが、実際に参加しようという人がいないと運営はできません。ですので、とりあえず関心のある人を集めて、少しずつ運営の下準備をしましょう。

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 とりあえず、ある程度の人数がいないと取引も活発になりませんので、この程度の人数が集まるまでは交換クラブの発足は待ったほうがいいでしょう。その間は、地域通貨関連のさまざまな資料を活用して、少しずつ口コミなどでこのことを知らせるようにしましょう。

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日本の多くの地域通貨グループでは「できますリスト」を発行していますが、見ず知らずの人にいきなり電話連絡をすることで気が引けてしまう人が多いようです。ですので、やはり定期市をひんぱんに開いて、そこで直接顔を合わせて取引を行える場所を作ることが大切ではないでしょうか。それも月1回などというペースではなく、最低週1回定期市を開いて(日常生活の一部にクラブでの取引が入るようにする)、会員はできるだけそこに足を運んでもらうことで、クラブの仲間としての意識も生まれてくるのではないかと思います(季節の行事などを行ったりするのも一案です)。

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どのシステムでなければならない、ということはありません。ですが、アルゼンチンで私が見てきた実例からして、一番よいのは紙幣発行方式、あるいはそれを発展させた形の借用証書方式であると思います。

なぜ通帳方式や小切手方式ではないかといいますと、交換クラブではひんぱんに取引が行われ、それを記録するだけでも大変な作業になるため、現実的ではないというのが理由として挙げられます。それに比べ、紙幣発行方式や借用証書方式の場合、ふつうの紙幣を使うのと同じ感覚で、比較的簡単に決済を行うことができるという利点が挙げられます。

ただ、これらの方法を採用した場合、それぞれに問題点がありますので、それについては認識しておいたほうがよいかと思います。

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アルゼンチンでは、単にモノやサービスの取引を行うだけではなく、それを基盤として新しい人間関係を結び、ビジネスへの可能性を模索するという研修も行われています。これを組み合わせることで、地域通貨が単なる交換市以上のものになるのです。

この研修は、20〜40名で行います。まず各個人が、氏名連絡先自分の本業・以前行っていた職業(例:現在は酒屋だが以前はクーラーのの設置工事を担当していた)、本業とはしていないものの自分が提供できる生産物やサービス(例:裏庭で採れた野菜、柔道教室)、交換クラブで手に入れることができた品物やサービス(例:引越しの手伝い、珍しい日本酒)、自分が必要としているもの(自分の子どもへの家庭教師)を宣言します。これでそれぞれの人の特技などがわかったところで5〜6人程度の小グループを作ってその人たちが持っているものや技能などを利用することでどんなベンチャービジネスが可能かを考えます。たとえば、力のある男性数名とトラックを持っている中小企業の社長さんがその場に居合わせた場合、引越し屋さんを行うことができますが、この研修を何回かくり返すごとに、自分の新しい可能性などを見つけることができる、というわけです。

また、紙幣発行方式の場合、会員はこのオリエンテーションに来ることで紙券をもらうことができるようにするのもいいでしょう。単にクラブに参加したから一定量の紙券(アルゼンチンでは50クレジット=50ペソ=50米ドルでしたが、物価の差を考慮に入れると日本だと1万円相当になります)をもらうのではなく、この研修に参加することで少しずつ(たとえば2000円相当)紙券をもらうようにしてゆくことで、ある程度交換クラブの方式を理解した会員の積極的な参加が期待できるようになります。

なお、このオリエンテーションについては、「グローバル経済を視野に入れつつ最初の交換リングを創設する方法」で紹介されています。

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もし、これ以外の質問がありましたら私のほうまで質問をお寄せください。わかる範囲でお答えいたします。



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(mig@lime.plala.or.jp)