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1999 07/01 21:05
時間ギリギリで空港へ向かうタクシー前方にコンクリートの塊が!!


乗客の搭乗〆きり15分前、前方右側に突然現れたコンクリートの塊の大きさは、ちょうど大きな犬が横向きにスフィンクスの格好しているぐらいだった。
 先行車の軽自動車3台と約60キロのスピードで、彼らは車線の左よりで、ハンドルやブレーキ操作などの挙動に変化がなかったので、視界に入ったのは僅か数メートル手前だった。 
 横には先ほどからスクーターと250クラスのバイクが、やや後方で併進しているのが、室内のワイドミラーに映っているので、進路を乱せば、今度は人身事故だし、雨の路面での急ブレーキも選択肢には、なり得ない。 
 結局、車体の右半分をジャンプ台に乗せるようにして、直進性を維持する為にハンドルをしっかり、しかし注意深く握りながら、アクセルオフ、60キロのスピードのまま乗り上げた。
 ドシン、ドシンと2度の衝撃の後も車体の直進を保つことには成功したが車体は右に傾き、右の前の足回りからはパンクを表す、音と感触が、後ろからは回転部分が周期的に接触する音が、ガタコン、ガタコンと響いてくる。 
 ココで停車させたら恐らく再発進がダメな確率が高い。ブレーキ油圧用オイルが減ると点灯する警告灯は点いていないし、軽くブレーキを踏むと反応があるので配管やホースは無事のようだ。
 仮に後輪が車体のどこかに接触していて摩擦でタイヤが破裂するとしても約50キロに速度を維持しながら1キロぐらいは右に傾いたままガタコン、ガタコンと走れそうだ。
 第一、この場所は裏道なので羽田空港の搭乗〆きりが、あと15分に迫った乗客が乗り換える別の空車タクシーが拾えない。
 よし、不時着場所は800メートル先の環七内回りと357号線が交差する信号手前100メートルの広い合流路だ、駆動輪よ、バーストするなよ。
 時間に迫られ、突然の衝撃に言葉を失っていた、宮崎行き最終便を目指す50歳くらいの男性乗客が口を開いた。

「大丈夫ですか。」

「このまま走ります。ちょっと行きましたら  スグ別の車を拾えますから。」

 念の為、チェッカー無線局に代わりの車の配車を携帯電話で依頼しながら「不時着」に成功した路上に立っていたらスグ空車を捕まえることができた。電話口で基地局に「あ、今、空車見つかりました、スイマセン」と断りの言葉を告げたときには、その乗客は荷物をまとめて乗る準備をしてくれていた。

 始めに乗車したのは今から10分前。大森の、はずれで夕方5時50分に彼は乗りこんだ。
 
「あのー、こっから20分で空港いけますかねえ。」

「うーん、微妙なところですが、とりあえず急いで見ましょうか。」

「お願いします、いやー、お通夜の日にちが繰り上がってて、さっき終わって宮崎に帰るんだけど、妹が時刻表みたら6時25分発の宮崎行きの全日空が最終だって言うからねえ。」

「新幹線で博多行けても宮崎じゃあ今晩じゅうはムリでしょうねえ。
 ところで予約は、なさりましたか。」

「いやあ、まだなんですよ、空いてるって話ですがね。」

オイオイ、コリャ大変だ、走行中だが仕方ない、携帯電話など滅多に使わないという彼に代わって自分の携帯電話で、まず、104に全日空と念の為にジャルとエアシステムを問い合わせる。こう言うときは唯一104にアクセスできるドコモにしていて本当に便利だ。
 全日空の予約はスグつながった。
予約ナンバーを控えてから、乗客が搭乗〆きりの時間ギリギリになることを空港のチェックインカウンターに伝えるようにオペレーターに依頼してから、こんどは他に便はないかとジャルやエアシステムに電話を繰り返してもずっと話中で繋がらなかった。
 そうこうしているうちに、コンクリートにドッカンが乗車5分後の5時55分、今、代わりのタクシー運転手に事情を告げると、「大丈夫でしょう。」と冷静だった。
 アクション小説のような展開と逆境の中でタクシーを乗り換える乗客が、

「あの、おいくらですか。」

「いえ、お代は、結構です。」

料金メーターは1700円だが、時間ギリギリの精神状態の中で、さらにビックリ、ハラハラさせたことを思うと、その金額は慰謝料かな、と考えた。

「そんなわけには行きません、受け取りなさい」

「ありがとうございます!誠に申し訳ございませんでした!本当にすいません!」

ドアを閉め、急発進に備え、後方確認を始めた代わりのタクシーの客席に最敬礼をして見送ると、手元には3千円を、いただいていることが判明した。
 ココから357号線で空港までは京浜島のふたつの信号を除けば、平行する高速湾岸線と、ほぼ同じペースで出発ロビーへ行けるから、まあ、最後までハラハラはしても間に合う筈だ。
 さあて、お次は、このダメージを受けた車とこれからの売上の問題だ。
 右のフロントタイヤは完全に空気が抜けた状態で、右のリヤは、かろうじて通常の半分の厚みを保っているが、あと30分と待たずに完全に抜けそうだし、その前に先ほどの周期的な接触音の原因次第ではタイヤの側面が削れたり摩擦で破裂も考えられるからもう自走は断念するしかない。
 携帯電話で事務所に報告するとあと、3、40分で故障タクシー回収用のキャリアカーで出発してくれることになった。今日は300台以上あるタクシーで故障や事故で修理中の車以外は全部が稼働中なので、この車の右の2本のタイヤを交換してもダメなら、私は残りの売上は諦めて「お帰り」を覚悟せねばならないとのことである。
 クーッ!今夜は大雨の予報でガッチリ稼げる日なのにィ、しかも夕方6時現在でいつもより5千円ハイペースの2万5千円も売り上げてるのにィ。
 悔しがるまえに、もう一つやることがあった。仲間のひとりの、労働組合の幹部に電話をして、翌朝会社での報告で不利な扱いを受けないための注意点を教わった。
 彼によると、不可抗力の事故と会社に認めさせれば、今回のペナルティーについて、お咎めなしとなるから、ヘンに自分に過失があるかのような表現は厳に慎むようにとの、心得であった。
 本日の売上累計が2万5千円で止まったまま夜8時ころ事務所の管理者のひとりがキャリアカーで来てくれて、二人で搭載装置を雨でずぶ濡れになりながら操作してタクシーを積みこんで営業所に戻り、この時間は無人の修理工場で2本のタイヤを交換して、近所を一回りして見た。 
 異常ない、オッケイだ!

接触音や右の前後のタイヤのエア抜けの原因はすべて、コンクリートのヒットでタイヤをはめている、ホイルの内側の境界部分がめくれあがって変形したことのようだった。 
 右フロントのロワアームにも衝突痕が見られたが試運転で、操縦性に異常がないので狂いは生じていない。
 
 こりゃあ、全然オッケイじゃん!!

事務所にいた数人の管理者に缶飲料を、ふるまい、愛嬌も振りまきながら、深ぶかと、お礼をして再出庫したのは、夜9時半だった。
 しかし、おりからの大雨のおかげで、バンバン入れ食いの好戦果で翌朝5時過ぎに7万円近い総売上で早番の120人中、17位の結果に恵まれた。 
 そして事故報告も先の、言いつけを守ってキッチリやったら担当者から「不可抗力」のお墨付きをいただいて、お咎め無しに恵まれた。
 どうやら本日のアンラッキーはすべて、あのコンクリートの塊の中に吸い込まれて、ラッキィだけが残ったようだ。
 次の出番の金曜日にもラッキーが残ってますように。 

 



1999 07/16 02:22
7月21日発売の週刊「SPA!」にオレが載るってさ!!

週刊「SPA!」で個人のホームぺページについての特集を企画してて、アンケート依頼のメールがきた。
 どーやってオレのホームページを、お知りになったのか、とにかく、みみ太郎の、旺盛な目立とう精神を駆り立てる出来事ではある。 
 アンケート内容は、個人ホームページ運営に関する時間やカネなど支払う代償についての5項目の簡単な質問だったが、こりゃあ、この珍奇なオレのホームページのオモシロ度を社会に問いただす、絶好のチャンスじゃねーか!!
 さっそく、勤務帰りで激しい眠気と戦いながら、朝の自宅にて「直訴メール」を打ち始める。
 よーするに、
 @都内でタクシー転がすスキンヘッドの写真 載せたらウケるのでは・・
 Aインタビュー記事もトーゼン
 B乗務日だったら記者の指定する場所に、す っ飛んでくから・・
もう、気分は、「こち亀」の主人公の警官の両さんみたいな行動パターンになってる自分が悲しいが、よおし、メール送信の次は電話攻撃だ。
 まず担当ライターの携帯に電話すると、ルス電だったので、とりあえず、内容を伝えるべく、ベラベラと吹き込む。
 次に、担当デスクの名前もメールにあったので、編集部に電話したら取材で外出中だった。 担当ライター氏へのメール内容などを応対の社員に伝言を託した。
 24時間タクシーに乗って帰宅して、もう昼近いのでひとまず寝ていたら、返事の電話が夕方、担当ライターから来た。
 今回、タクシーやスキンヘッドの写真は載せられないが、この、エヘ、このホームページの画面の一部を撮影したのを載せた上で、オレのインタビューもちょっとダケ載せてくれるそうだ。
 ま、いっか・・一応、メールや電話攻撃の成果が得られたってワケだ。
 その時点では担当ライター氏が外出先だったので、夜、編集部から改めて電話取材と相成った。
 内容は、先のアンケート以外にイロイロな問いかけが、あったが、限られた特集記事では、どの程度までオレのこと書いてくれるのかなあ・・・期待はできないのに期待する自分が、コレまた悲しい。
 ま、とにかく来週7月21日、水曜日の「週刊SPA!」の特集記事に注目だあ!!

 




1999 07/21 21:17
今日、21日発売の週刊SPA!7/28号の30ページにオレが載った!!


特集「HP制作ジャンキーたちの奇妙すぎる情熱」でホームページ作者8人のひとりとして、本文記事の三分の一ページくらいのスペースで、「みみ太郎のタクシー日記」のタイトルで紹介してくれている。
 前回の日記で取材の成り行きを述べた通り、そこそこの詳しさで記事にしてくれていたのは、ウレシイものだが、やはり、写真撮影もして貰いたかったなあ。
 即日、担当ライター氏よりメールがあり、謝礼がいくらか出るとのこと。
 指示どおり振り込み先などを返信したけど、お金も感激だが、やはり、このスキンヘッドで武装ベルトに特殊警棒や手錠やスタンガンや催涙ガスなど装着してレイバンのグラサンしたデブ中年がチェッカー無線の赤いタクシーをバックにニヤけてる写真が載れば、ゼッタイ、笑いがトレるのになあ・・・・・・

 




1999 07/31 00:50
ついに来た!アマチュア無線のコールは、7N4BNE!



すでに自己紹介のページに、書き加えたが、42歳にして、やっと、合法的に144や430メガの周波数などで、20ワットまで無線機で遊べる資格が得られた。
 まあ、職場の仲間と帰宅のときなどに車どうしの交信に使うだけなので、決まった周波数で、普段はトーンスケルチという決まった仲間内の信号を受信したときだけ音声が出る設定にして、車内テレビなどを見ているが、タマに他の交信を傍受する時もあるし、まあ、免許を持っている皆様で気の向いた方は、お電話下さい、交信エリアにいましたら、即、通信準備オッケイです!!
 こちらセブン、ノベンバー、フォー、ブラボー、ノベンバー、エコー・・・(7N4BNEのことです)


 




1999 07/31 01:01
タクシーは、このところのクソ暑さのおかげで昼はチョット繁盛・・


 こいだけ暑いとタクシーは忙しい・・
 このところ関東南部は、居座った太平洋高気圧の影響で連日、カンカン照りの高気温の晴天が続いてて、ここトーキョーもすげえ猛暑である。
 これは、不況色の強いタクシーには、逆に「干天の慈雨」ってなもんで、太陽が出ている間を中心に、利用してくれる人が多くなって、普段、道路の隅々にまで空車タクシーがウヨウヨ走りまわる都心や城東と呼ばれる墨田、江東、江戸川などの東部エリアでも、お客を乗せた、実車が多くなって、なかなかイイ感じである。
 もともと、このエリアは、利用客の絶対数が圧倒的に多いのだが、乗り場にたまる空車は勿論、街中を流す空車が、ソレを上回る多さなので、私はそれが、ウザイので大田区や品川区などの城南エリアを好むのだ。
 ところが、この日中の猛暑のおかげで、660円の基本料金だけのチョイ乗りは、勿論、電車の乗り換えが暑さで苦痛と感じる人も多いらしく、都心でも結構、流していて、お客ゲットが続いてくれるのがウレシイ。
 まあ、一日中ザーザー降りの雨の日なら、もっと、一日通して、お客が続くので最高なのだが、あー、このまま東京の猛暑よ続いてくれーってな気分だ。
 たぶんお盆期間までは、タクシー需要もマアマアであろうが、お盆の後ずっと、タクシーが干上がるリスクは高い。 
 お盆の旅行や、夏のバカンスなどで、お金を使い果たした人が多くなって、8月後半はモチロン、ヘタすると9月末の給料を人々が受け取る時期まで、タクシーの売上は厳しいカモ、である。
 失業率4.9%の数字は企業の首切りリストラ促進と、新規産業の育成遅れとあいまって、リストラ期待の一時的株高や、政府の楽観的な「大本営発表」のむなしさを高笑いするかのように、今後ともウナギのぼりになって、消費の縮小と社会不安でますます景気は悪くなる筈だ。
 最近、やたらと道路工事に出っくわす。政府の公共事業への投資は、コレから死にゆく大銀行への救済投資と合わせて数十兆円もの税金を注入してるが、工事が終わればソレっきり、銀行つぶれりゃぁソレっきりの捨て金で、所詮、現政権の選挙基盤や資金スポンサーへの壮大な税金の横流しだ。
 本当に国の景気を考えたら、リストラ後の労働人口を生かせるだけの新規産業の育成なり、高齢化社会に向けた福祉介護インフラの整備のほうがよっぽど重要なのはサルでもワカル理屈だ。
 話の脱線ついでに消費税のコトもちょっと。
消費税スタートから10年目のこんにちで税収累計は約70兆円だそうだ。どうせ何十兆円も景気対策の名のもとにゼネコンや銀行に一時シノギの無駄金を流すんだったら、むこう2、3年消費税を休んだほうがずっとマシだ。
 国内総生産の6、7割を個人消費が支えてる事実からしても特効薬になる筈だ。
 大体、福祉目的なんちゃって、この消費税スタートからの10年間で福祉予算の伸びは2倍にもなっちゃいない。
 公共事業や国防が3倍、4倍になってるのにね。防衛だって、我が国への軍事的脅威に対するよりもアメリカの軍事的属国としての軍事力強化の意味合いが強いと私は見てるし。 
 ホントにかつて、エセ野党が言ったとおり、福祉目的限定なら、いっそのこと、消費税を20%に大アップして、そのかわり、未払い者の深刻な急増の危機にさらされた、国民年金や厚生年金や、住む地域で金額や内容がバラバラの新しく始まる介護保険料の徴収を廃止するなら、まさに公平というものだ。
 まあ、政治の話を、この、みみ太郎にさせたら、キリがない。戦前の暗く恐ろしい歴史をリプレイさせるようなスゲエ法案もバンバン通ってるし・・・・
 それとも、スキンヘッドで粗暴で下品な、デブ中年の、みみ太郎が、こんなこと喋ってちゃあオカシイかしら?
 総選挙が任期一杯の来年のサミット明けまで引き伸ばされれば、現在の経済政策は巨大連立政権とともに同時に続くワケだから、覚悟をきめて毎日を頑張るしかない。
 俺の乗務出番の日だけは、一日中、カンカン照りの猛暑かザーザー降りの大雨でありますように・・・
 皆さんも、高額のご利用の電話ヨロシク!
夜なんかは大体30分以内にすっ飛んできますからね。
 料金ディスカウントをココでゆうのは違法だから、お徳情報は電話で・・ね。ココのカレンダーに乗ってる日が出てますからね。
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