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2000 02/01 00:26
タクシー客席の男はリストラで妻にも実母にも疎外されて・・・・

職を失って以来、毎晩の飲み歩きで何曜日かもわからない・・・・客席の男がつぶやいた。

宵の口の下町の歓楽街の、はずれを流していたら
反対側の歩道に
二人組の、サクラ色の顔色の一杯気分の中年紳士の視線が
こちらに向いてるのをを発見したので
対向してきた空車タクシーが、まだ接近してない幸運にめぐまれて、

「カチッ」とタクシー仕様ならではの、
ウィンカーレバーの右端に組みこまれたハザード灯のボタンを押しこみ、

「ギロ、ギロッ」とミラーもすべて使って
周囲360度の安全を一瞥して

「ギャイン」とUターン

「グワッ」と運転席右側の客席ドア開閉レバーを引き上げ、

「ガバッ」と彼等の目前でタクシーの客席を開けて、

「タクシーですね?」と、彼等の目を見る。

「じゃ、どうも。」とサクラ色のカオの片割れが、相方に「お開き」の挨拶をしながら乗りこんできた。

しっかし、こうして文章にしてみると、
タクシー供給過剰の中での「流し」も、ほんとに、ウザイ作業ってなもんで・・・

この、ご乗客、年代は40代後半
スーツの上にコートを身に付けたごくフツーの勤め人のようだ。

まだ、飲み足りないらしく、隣の駅の繁華街を行き先に告げてきた。

この地域は駅と駅との距離がソコソコは離れているし、行き先の繁華街ともども
都内では、比較的流してる空車タクシーが少なくて
みみ太郎的には、お気に入りなのだ。

冒頭の会話に始まって、
彼が、30年近く勤めた会社をリストラされたこと、
毎日、好きなことをやりながら出歩いていること
そして、実の姉を除き、妻、実母にボロクソに言われていること・・・
などの、よもやま話をしてくれた。

20数年間、勤めた会社を辞したとき、

「永いあいだ、頑張ったね。お疲れ様」

という言葉をかけてくれたのは実の姉だけで、

彼の妻は「アンタ、何やってんのよ」

と彼の非をなじるかのような言葉のカズカズだったそうだ。

そう語る彼の声や雰囲気は、陽気を装いながらも淡々としていて
みみ太郎も、もらい泣きしそうになる。
ヨッパライのウソ八百のヨタ話としても
あまりにも悲しい物語のナレーションだ。

「お客様、そんなコト言われた日にゃあ、

じゃあ、俺ァ、今まで真面目に働かなきゃあ
よかったのかあ、オイ
オンナや勝負ゴトでもやってりゃあよかったぜ
バカヤロー!

ぐらいカマさなきゃあねえ・・・・」

「いやあ、運転手さんヨオ、それだけじゃねーんだよ。・・・・・」

ある日、実の姉が退職祝をくれるというので、
スラックスに使う、さして高価でもない
あるブランドのベルトをリクエストした。

彼女がそのプレゼントを持参して来たとき
居合わせた
妻と実母は

「このヒトにこんなとき、ワザワザ・・・・
もったいないじゃない!!」

クチを揃えて彼を侮辱したそうだ。

「女房はね、もともと、お袋が、見つけてきてオレとくっつけたようなもんだから
奴ら、よくグルになりやがってよう・・・」


みみ太郎も、さすがに目頭が熱くなった。
作り話としても悲し過ぎる。
リストラ斬首の、
こんなに生々しい悲劇を見聞きしたの始めてだ。

社会の荒波を幾歳月も乗り越えてきた男でも
家族の、裏切りに近いような

内側からの攻撃や仕打ちに・・・・・

否!みみ太郎でも、たぶん、耐えられない!

この、もと企業戦士、精神的には、既に、
心身をやすめるべき帰る家を追い出されているのだ。

「お客様、もう、ご家族に、どんな思いさせようがサぁ、
コレからは、しばらく遊び呆けたって
バチ当んないッスよ!」

「おう、そーだろ。
だから毎日、ボートやウマや競輪で勝負だよ。
もう、ヤケクソで度胸が付いちゃってるから
ミョーに勝つンだよなあ・・・・」

「ヤケクソで正解じゃ、ねッスかあ、
でも、健康管理に手ェ抜いちゃダメですよ。」

「おう、ありがと。」

1460円のメーター料金に
2000円を出して

「こいで、いいよ。」

とチップをくれて

男は再び、夜の歓楽街に消えて行った。

 



2000 02/05 08:39
ブラボー!供給過剰の都内のタクシーが減るかも!

我々タクシー運転手には朗報!東京都内では供給過剰が20%といわれるタクシーが、
まんま、20%近く減るカモ・・・・・

都内でタクシーを流している、
みみ太郎として
このサイトをご愛読の皆様で
都内を生活や仕事や勉学の場になさってる皆様に
お尋ねしたい・・・・

もうちょっとタクシーが減っても
不便は、無いでしょ?

運転手サイドから見て、街は、明らかに空車ダラケだ。

だいたい今の東京都内のタクシーの総数は
ヒトも街も異常に燃えていた
バブル時代に対応して
増車した分がそのまま現在に残っているのである。

ソレが昨年、さらに「経済規制緩和」の先取り
の名のもと、タクシーの稼動台数がふえたのである。

タクシー事業者にとっては一台あたりの売上が減っても、
トータル的に売上アップになる、営業台数のアップは魅力的なので
運輸省の「先取り規制緩和」に食らいついた結果である。

タテマエ的にはタクシーの台数も料金も自由競争にすれば、消費者利益ってなもんなのだが、

実際都内では、「流し」と呼ばれる走行中の空車タクシーをゲットする以上、

「ネダン」を元に「選ぶ」ことは
極めて困難だ。

したがって、これらの「規制緩和」は
消費者のメリットとは
なりにくい

そんな、いきさつもあって、さらに、深刻な供給過剰から
運輸省のタクシー増車許可の動きは鈍る傾向にある。

ソコへもってきて、「社会的規制強化」路線に
基づいて一定の件数以上、
営業車のスピードや駐車違反によって
一定数のタクシーを一定期間、営業禁止にしたり、
バブル時代に臨時に増車許可した分を取り消したりするようになったのである。

みみ太郎の会社でも、およそ300台のうち、
約、50台前後の「バブル期臨時許可ワク」
が取り消されるらしい。

しかも、都内のタクシー業界全般の傾向らしい・・・・

約20%の供給過剰といわれる
都内のタクシーが20%減りそうなのだから
こりゃあ、ラッキー!

早くも車両停止で、ウチのように
違反などにチェックや指導の厳しい会社も
配車のヤリクリなどで
みみ太郎の2月7日の乗務日も明日6日に変更となった。

ンなわけで、「楽しい予感」を感じつつ
明日の日曜日も24時間乗務なんで、

皆様からのBBS、「よろず人生相談」への
ご返事は2月7日か8日にまとめて
いたしヤすので
申し訳ございませんが、ヨロシク!!

 




2000 02/11 03:52
そのタクシー運転手の古い名前は「地獄のキューピーちゃん」


そのタクシー客、「山へ行け、山ァ。」と客席に座るなり、運転手に怒鳴りつける。
ここは東京都内、近くに山などないし、その地域が沿岸部なら、内陸の意味だろうが、そこは
内陸地帯・・・・・
まあ、典型的なヨッパライ男だ。

みみ太郎なら
スグに車内録音を開始して、丁寧な応対をしながら、ワケわからん状態のヨッパライであれば、
ご乗車を中止いただくか、警察に処理を依頼して
翌日あたりに、そのヨッパライが逆恨みして
事実無根のクレームを
運輸省なり、東京タクシー近代化センターに訴え出たときには
車内録音で当時の状況をバクロして差し上げるまでだ。

ところが、そのタクシーの運転席にいたのは、
みみ太郎ではなかった。

その運転手はQさん。みみ太郎よりは年上のようだから、40代後半くらいの年代の人だ。

資産家の家に生まれた彼は、若い頃、好き放題やらかして、
人生の第1コーナーを加速し過ぎたらしく、
いわゆる「極道」の道を疾走してたそうだ。

童顔で温厚なルックスに反して、とても衝動的で凶暴だったらしく、当時は周囲から
「地獄のキューピーちゃん」と警戒されていたらしい。

不良の世界と決別して、温厚なタクシー運転手をしている今は
永年、営業畑を歩いてきた笑顔の似合う、童顔の銀行マンか、ホテルマンのような風情だ。

さて、この客席のヨッパライ、
運転席のQさんの
「とりあえず、まっすぐでよろしいですか」
の問いかけにも
「山だっつってんだろ、バカヤロー!」
などと、さんざん、Qさんを、
「刺激」したらしい。

Qさん、
「お客さま、山と、おっしゃいますが
筑波山ですか、富士山ですか?」

大体、都内から山間部まで数十キロから百キロ以上距離はある。
タクシー料金にすれば万単位だ。

ヨッパライはますます逆上した
「てめえ、オレをなめてやがんな。
車ァ止めて、ちょっと降りろォ!」

ヨッパライの指示通りにタクシーを止めて
深夜、無人の街角
ヨッパライとともに降り立ったQさん
もう、そのヨッパライを、沈静化させることに
関心が移ってしまったようで
「地獄のキューピーちゃん」時代の
啖呵が流れるように出てきたそうで、

「テメー、オレは***じゃあねんだかんな

テメーなんか++して--ン中に¥¥てやるから

今スグ//を>>たらどーなんだァ、おらァ」


もう、Qさんの、ソコまでのハナシを聞いて
みみ太郎「ギャハハハ」と大爆笑だ。

「で、Qさん、そのヨッパライのヤローを散々っぱら、オドかしたら、
今度はビビって被害者ヅラ始めたんじゃねーの?」

「グフフ、そうなんだよ。
不良運転手を訴えてやるからケーサツ行けっつうんだよオ。」

「キャハハ、バカなヨッパライだねえ!
コッチの思うツボじゃん!」

「そいでさァ、行ったらさァ、ソコに居たのが
若いさァ、グッヒッヒヒ・・・・・」

「若いヤツなら、もう酔っ払った
そのヤローを犯人扱いしたべ?」

「よーく、ワカってんじゃん!アッハッハ!」

そのヨッパライの指示通り、交番までタクシーを走らせたQさん、
すっかり温厚で臆病な紳士に戻って
居合わせた警官に
深刻な表情で、泥酔した乗客から受けた
「恐怖」を訴えたそうだ。

応対した若い警察官が、そのヨッパライに
職務質問を始めたので、

「なんでオレがオマワリにそんなこと
訊かれなきゃなんねんだァ、オラァ!」

と、いきなり警官に向かって立ち上がったので
その警官は、反射的に・・・・・。

皆さん!泥酔しているときに
警察に行くときには
充分に用心して慎重に行動しましょうね!!
 




2000 02/13 06:20
おーっと時間だ、職場の仲間で雁首そろえて小旅行・・・・


いまから一泊もしくは2泊の温泉旅行に行くから、
人生相談や日記は
火曜日か水曜日まで、お休みでやんす
一泊目は予約済みだけど
そのアト、お開きか
もう一泊、どっかの温泉いくかは
数名のメンバーの気分次第・・・・
みんな、有給とって
次の乗務日は17日の木曜だから・・・

BBSの返事書いてる途中で時間になっちゃったから
続きは、また
PCギライの、みみ太郎

モバイルなんかもってねーし・・・・

度胸のある方は、お電話を・・・

 




2000 02/18 09:48
60代の男たちがキックボードで日本最大の歩行者用吊り橋を暴走!


吊り橋特有の揺れの中をキックボードの60代の「少年たち」が
「ゴロ、ゴロッ、シャーッ!」と代わるがわる
疾走する。

通路の幅はジャスト1.5メートル。

全長320メートル、ワイヤーロープのみを
使ったタイプでは
日本最長の「無補剛桁歩道吊橋」
栃木県那須郡、塩原町の「もみじ谷大吊橋」で、交代、交代とはいえ、
「不良老年団、キックボードで暴走の図」だ

平日、月曜日の午前10時、
橋の上がガラガラとは言え
両岸の公園や大駐車場やレストハウスの
若者グループや老人ツアー団体の好奇の目が
遠くから「アツク」注がれるのをツンツン感じる・・・グヒヒ

賢明な常連読者の皆様は、もう、お見通しだろう、
この「事件」のプロデューサーは
グループ最年少の43才、みみ太郎だ。

いまや都心の盛り場ではパープー少年少女と
ワンセットでマンネリ気味のキックボードだが

会津東街道と呼ばれる国道400号線に平行して流れる箒川をダムで止めて作られた
巨大な人造湖と巨大な吊り橋
そして怪しげなオジサン達とキックボード

この、コーディネーションは、まだまだ新鮮でシュールなものゾヨ・・・と、みみ太郎も自画自賛な、お馬鹿ぶりだ。

でも、バカって言やあさあ、
那須山麓や塩原温泉に鬼怒川、奥日光を控えた
観光資源にも自然環境にも恵まれた場所に
発電や治水の名目でダムをぶったてて
森林を水浸しにした挙句
今度は公園の袋小路に
日本最大の吊り橋かけるなんてェ

資源でも防災でも観光振興でも、お為ごかしじゃねーのォ?

あったって、ンなの微微たるもんで
まあ、土建開発と巨大利権に血税が吸いこまれただけジャン!

みみ太郎の一行は前夜の宿泊先の奥塩原温泉の
硫黄温泉で心身がリフレッシュされたのか
とにかく、テンションだけは高い・・・・

「コレで今度のゴールデンウィークまえには
キックボード持ち込み禁止になんべなあ」

「そのまえに誰か、キックボードごと
ドボンすんじゃねえか?」

「ア、この、ずーっと眼下の岸辺に鴨がイッパイ、日向ぼっこしてます!
エアガン持ってきて
フルオートで掃射してビックリさしちゃおうか?」

「そーんなこと、しちゃあ
どっかのオバサンが見てビックリしてよォ、
慌てて110番されたら、川沿いの国道をパトカーで塞がれっどォ、ガハハ。」

そんなバカな話題のイチバンあとに

その後の旅程が議題にあがって
「宇都宮市内で餃子を食うか」
「茨城の那珂湊の漁港で回転すしか」となって

結局、那須山麓から太平洋岸まで南東に約120キロを2時間半かけて
各々トランクから無線の長いアンテナを立てた
クラウン、クラウン、マークUの三機編隊が
昼食に向かったのであった。


2000 02/18 09:48
BBSにオレ書いた返事が載らネエ?


いつもBBSのご返事は
相手のHPのBSSにお邪魔のうえ、
「新規投稿」をクリックして書いてたんだけど
こないだうち、ゲートシティからの
メールで「BBSの過去千件より古いのは削除する」むねあったので
そのせいで
相手先のBBSへの書きこみが
自分のBBSに反映されねーんだと
思いこんでいた・・・・・
ンじゃあ、オレのベシャリが皆様に見てもらえネエ・・ックッショー・・・・
でも「mimitaro」のあとに
「@gatecity」つければダイジョブだったのねえ・・・・
グフ、安心。


2000 02/25 15:52
タクシー客からの奇怪な救急指定病院情報


病院ネタその@・・・・・

1日に平均25人の救急患者を受け入れているという、
S川区の
第1京浜沿いにある「第○北S川病院」は
カナリ、ヤバイらしい
なんでも殆どが経験の浅い医師で
専門外でも未熟でも、でたとこ勝負のノリで
救急患者の手術もバンバンやるそうだ。
もちろん、救急車で運び込まれた患者の中には
そこの先生がたが「命の恩人」というケースも
数多いだろうが・・・・・

と前置きして話してくれたその乗客は
せんだって急病で意識を失ってソノ病院に運び込まれたのだが
2日後に決まった手術の前に
あわてて転院の手配に成功したそうだ。

そしたら、そこの医師や事務員に
「**さんに逃げられちゃったア」と
不気味なジョークをとばされて、ますます
震えあがったそうだ。


病院ネタそのA・・・・・

S宿区の「H山外科病院」

ヤバイ話ではない。オモロイ話だ。
ここは一大歓楽街の
S宿K舞伎町を控えて事件がらみのケガ人が多いそうだ。

この話をしてくれたビジネスマン風のタクシー客が、体育会系の大学生の頃
酔って暴れて、かなり深い傷を負って救急車で運び込まれたときのこと・・・・

外で待っている仲間の目の前に
黒いベンツがスゴイ勢いで入ってきて
リヤシートから
腕に刃物の突き刺さったままのチンピラが
仲間達の手で病室に・・・・

くだんのチンピラ、
既に手当てを受けてる、先ほどの学生氏の横に運び込まれ
「痛い!痛い!」の悲鳴の連続だったそうな。

ところが「先客」を手当てチュウの、
お医者ドノ、

「静かにガマンしてろ!順番だ!
第一コッチのほうが重いケガだ!」

そのタクシー客によると
大歓楽街の救急指定病院なので
事件や事故の調べでパトカーの警官がしょっちゅう出入りしている病院なのだが

ヤクザがケンカなどでケガをしてベンツなどの乗用車で
「こっそり」運びこまれていても
よほどのことでもないかぎり
「見て見ぬフリ」をするのだそうだ。

「警官も忙しいから、チョットぐらいのこと、気にしないですよォ・・」

まあ、「チョットぐらい」、ねえ・・・・
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