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わがギョーカイの隠語(みみ太郎の仲間ウチだけのもあり・・・)


足切り・・・
たいていのタクシー会社の賃金は
地方で
売上のほぼ、5割前後
都内で6割チョットに設定されてるが
売上額にボーダーラインを設定してあって
その額を下回ると、賃金の率が大幅にさがるペナルティを設けている
その額が足切りだ

つっこみ、ぶっこみ・・・
運転手が自分の金を売上に計上すること
「足切り」は、会社によって
月間トータルもしくは、
乗務日ごとに設定してるが
それを達成できそうもないとき
自腹を切って空車なのに、メーターを作動させて自分の金を
売上に入れることのほうが
賃金体系上、トータルで得することもある

エントツ(煙突)・・・
乗客を乗せて、料金メーターを空車のままにして
収受料金を着服する行為
昔のタクシーのメーターは空車の表示のある
レバーを倒して実車となったが
それを空車の表示が立ったままなのを「煙突」と見立てて
このスラングとなった
ただ、まったく逆の行為である「ぶっこみ」のほうが昨今では現実的だ

ガスチャージ・・・
燃料補給に行くこと、たいていのタクシーは燃料がLPガスなので
その専用スタンドに行くことから、派生したことば。

ポンチャージ・・・
ポンポコチャージ、つまり、食事のことだ

ドリームチャージ、ネンネコ・・・
仮眠休憩

でっぱつ、デッパツ・・・
営業開始や、休憩が終わって営業を再開すること

ワカメ・・・
タクシーの空車表示を「回送」にすること
「海草⇒ワカメ」に、ひっかけたスラング
同義語に「シャッター閉める」

あぶれ、おっつぶれ・・・
大きなターミナル駅で終電車からのとか
深夜の盛り場で高額乗客を期待して
長いタクシーの車列に長時間並んだものの
結局、「積め」なかったり、意に反して少額の乗客が乗ってしまったこと

Sメーター開局、交通混雑、感度良好、電波障害・・・
いずれも、速度取り締まり(ネズミ捕り)を業務無線やアマチュア無線で伝えるとき
のスラング

QRモービル・・・
アマチュア無線、トラック無線でも使う、交通渋滞を指す
「青山通りの下りは外苑前の工事でQRモービル、赤坂まで伸びてるぞ」

四社・・・
都内などで営業している
大手四社、大和、日本交通、帝都、国際(大日本帝国とも、昔は言われた)を指す
共通の車体カラーで
個人タクシーと並んで、高額なチケット乗車の客が多いので
他の「中小」といわれる法人タクシーよりも、営業的には有利
特に不景気な平日の深夜なんぞ、高額乗客で高速道路を走っているのは
個人タクシーについで、「四社」が多い

ぜろよんご(045)・・・
トイレに行くこと
オーシーッコってなワケだ

よんごーまる(450)に吠える、
よんごーまるに呼ばれる
・・・
450とはタクシー無線のこと、
周波数が450メガヘルツなのが主流のため。
(みみ太郎の会社のは800メガだ)
おおむね、都内のタクシー無線の場合、
オイシイ高額客の可能性が高いので
タクシー無線での、呼びかけに
競って自分の無線番号を連呼するのが
「吠える」
うまいこと、自分が呼ばれるのが
「呼ばれる」だ

手裏剣、かざぐるま・・・
羽田空港でのタクシーの順番飛ばしの
ズルでチョンボかつ、難易度ナンバーワンの裏ワザだ・・・
通常、羽田空港にタクシーが順番待ちの
待機スペースに入って
指定の乗り場に移動を指示されて、
ご乗客に乗ってもらうまで、
なんと、2時間、3時間、それ以上待つのはザラだ。
そこでは、
東京タクシーセンターの職員がイッパイいて、
整理券を受け取ったり
待機場での、場内放送で
オペレーターが移動指示したり、
乗り場に詰めている職員のチェックをうけたりと、
けっこう厳重に管理されている
それでも、ココのシステムや盲点を熟知した
きわめて一部の運転手は待機場から
移動を指示されたタクシーになりすまして
いきなり、羽田に来てすぐ、チャッカリと乗り場に
付けてしまうのが、
「手裏剣を飛ばす」
「風車」だ。

カミ(神)、神様・・・
ご乗客のこと

ハナ番(鼻番)・・・
客待ちタクシーの順番の先頭になったこと

入れ食い、即車、即ハナ・・・
釣り用語同様、街や乗り場に、乗客が溢れてる状態
タクシー「冬の時代」のこんにちでは、稀有なことである
「**は只今、カミさまが、お待ちで、入れ食いだ、即ハナ、即車・・・」

扱い、実車、積む・・・
ご乗客を乗せること
「**での付け待ちならだいたい、20分で積めるよ」
「はい、扱いになります」
「いま、実車中です」

ワンメーター、ワンコマ、ワンタコ
ワンターボ、ワンコロ、ハズレ、食らった
・・・
基本料金だけの、乗車のこと
「空港で、3時間待って、ビックバードまでの、
ワンコロ食らっちまったぜ、トホホ・・・」
「平日の夜の**駅なら、ワンコロが殆どだけど、
即、積めて回数できっから、てっぱ
ん営業だ」

ロング、マンシュウ(万収)、万太郎
お化け、大当たり、当たり、飛ぶ
・・
数千円から、万単位の高額乗車に恵まれること

小走り部隊
稼ぎにくい不景気なヨルなどに
駅のタクシー乗り場で終電間際に電車がつくたんびに
先頭きってタクシー乗り場に駆け込んでくる
ご乗客の一団・・・
なぜか、小額ご乗車の方の比率が高い・・・
「あ〜!オレ、小走り部隊の直撃食らっちまうよゥ!」
・・・それがヤで終電間際の時間帯は
あえて車列を離れてライトなどを消して
目立たないとこに潜伏するタクシーもいる・・
死んだフリってジカン調整の戦法ってワケだ・・

1キロ780グラム、20キロ・・・
料金が1780円、2万円だったという意味
料金や、その日の累計売上を仲間に伝えるときの表現
「いまのご乗車は、1キロ220グラムよん」
「もう、夕方なのに、20キロしか、できてねーぜ」

ピストン(輸送)ができる・・・
「只今の**乗り場は、入れ食いで、ピストンで回数できるぞ」

てっぱん(鉄板)営業・・・
\特に、売上のあがらない、平日の夜などに
比較的タクシーの供給の少ない地域で
少額乗車比率が多いながらも多数の乗客がゲットできる地域で
少額多頻度の営業をすること
多額な成果は期待薄だが、確実な売上が見込める

イッパツ(一発)営業・・・
空車ダラケの深夜の都心の盛り場を流したり
比較的高額乗車の比率が高いながらも、長時間順番待ちする場所などで
高額客ゲットを狙うこと
なにぶん、多くの時間を費やすのでイッパツ当たるならよいが、ハズレは悲惨だ

付け待ち営業・・・
駅や、ホテル、ビルのタクシー乗り場や、盛り場の一角に
停車して、乗客を待つこと。
長い時間待って、少額の乗車だと、その日の売上への深刻なダメージだ

流し営業・・・
常に、タクシーを走行状態にて、手を上げる乗客を捜す
いくら、お客の多い地域や時間帯でも
流してる空車が多すぎると、いつまでたっても
乗客はゲットできないから、マメに他のタクシーの裏をかいた走りや
穴場的地域の開発が必要


隔日勤務、隔勤・・・
朝から翌朝、昼から翌昼までのように、ほぼ24時間乗務して
次の24時間が休日でワンセット、
その繰り返しの間に、「公休日」という休日が挿入されて
それが、世間と同じ本来の「休日」となる
みみ太郎もこの「隔日勤務」で
出番⇒明け番⇒出番⇒明け番⇒公休
で、その翌日から
出番⇒・・・の5日ワンセットの繰り返しだから
別メニューの「乗務カレンダー」を
クリック・参照されたし

出番・・・
隔日勤務の乗務日のこと

相番(あいばん)、相棒・・・
隔日勤務では、大体、一台のタクシーに
決まった乗務員(担当)が二人で
24時間ずつ乗務して、
お互いをこう呼ぶ。

明け番・・・
24時間乗務日の翌日の24時間オフのこと

あんどん・・・
タクシーの屋根の社名のある表示灯を指す

公休・・・
出番、明番の繰り返しに追加挿入されてる休日

明け公の明け・・・
明け番の翌日が公休日という日の、明け番を指す
つまり、48時間オフのスタートで
この日なら、夜更かしができる

スペア、スペア要員・・・
担当タクシーの決まっていない運転手のこと
隔勤の二人の担当運転手のどちらかが、公休日に
スペアが乗務することになる
アルバイト的勤務の人や、新人が主だ

日勤・・・
公務員などのように、朝から夕方までしか乗務しないで
(後述の「夜勤」のヤツが乗る兼ね合いで帰庫ジカン厳守だ)
ほぼ毎日の勤務パターン

夜勤・・・
ナイトとも呼ばれ、夕方から、翌朝の明け方までの勤務を繰り返すパターン

一輪車、いっしゃ(一車)・・・
上記の「日勤」と「夜勤」の二人で、一台のタクシーを担当するのがフツーだが、
会社によっては、
一台をマルマル一人の運転手に担当させて、
運転手の自由にさせるトコもある。
通常の賃金体系(売上の5〜6割前後)のほかには、
一定のリース料や車両の消耗費を除いた売上分を
賃金にする体系もある
欲張って、ムリすると、過労で病気になったり、事故を起こすから
運転手の自己管理が大切だ

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