森民酒造本家



 平成16年3月6日(土)
 仙台市若林区荒町にある森民酒造本家の酒蔵見学に行ってきました。参加者7名。
 この冬の酒の仕込みは終了してしまい、仕込み作業風景を見学することはできませんでした。麹むろも、きれいに片付けられており、消毒後でした。しかし、瓶洗浄や瓶詰め作業と火入れ等に忙しい毎日のようです。
 古い小さな蔵なので、作業ラインが一本しかなく、同時に二種類の酒の瓶詰めができない等の制約があるそうです。大量生産できないため、かえってそれが、ひとつひとつ丁寧に行っている好印象をうけました。

仕込みタンク
 かなり暗い写真ですが、仕込みタンクの写真です。
 酒がタンクの中で、搾られるのを待っていました。どの時点で搾るか、そのタイミングが難しい。
 酒という命ある物を相手にしているせいもあり、このタンクの中のしぼりたての発売期日が、はっきりしない、という。販売店や消費者をヤキモキさせます。
「待つ」という時間も楽しいものです。







幻想的?
 幻想的だったので、思わず写真に撮ってしまいました。











まんさくの花
 森民さんのお庭に咲いていた「まんさくの花」です。春ですねぇ。











 蔵見学後、お酒を利かせていただきました。雄町、山田錦、美山錦、雪化粧。
 雄町には驚きました。雄町には珍しく(?)かたい味で、雄町でもこういう味になるんですね。おいしかったです。かたいので、好き嫌いがあると思いますが、私は嫌いじゃないです。この香り、どこかでかいだことがあるような…。あ!アカシヤのハチミツの香りです。間違いありません(帰宅後、自宅のアカシヤのハチミツをかいで確認しました)。そして、アルコール度数が絶妙で、あえて、この度数で止めるこだわりが、うれしくなりました。数十分後、もう一度利いてみると、味がまるくなっていました。今、飲む雄町もおいしいけど、冷蔵保存して秋(ひやおろし)に飲んだら、また違った味が楽しめるのではないでしょうか。すると、この酒は、どの時点で飲んでも美味いと感じられるように造っているのか?と、ふたたび驚きが!いや、これは、感動という言うべきかな。
 森民さんのお酒の印象は、頑固というか、向こう見ずというか。蔵元にお会いして、そのとおりの人だと感じました。少し、ひねくれているところが、これまた良かったです。
 仕込水が、かたいせいもあり、乱暴(?)に扱っても(直射日光などは厳禁ですぞ)、痛みにくいそうです。古酒になっても色づきが少なく、香りもキツクないです。少しトロリとして、おいしかったです。
 森民さんの酒は、どちらかと言うと、料理と一緒よりも、酒だけで味わいたいです。そんな酒でした。



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