「動物園VS水族館」

 え〜、これは何か、といいますと、休日、遊びに行くなら、どちらがより楽しめるか、ということを、対決させよう、とする企画です。まぁね、対決、と言っても、リングに上げて、本当に闘わせることは(想像すると楽しいけど)できないので、私が、両方に行って、比較するってわけです。
 で、その基準は、「デート」なのである。彼女(彼)を誘って行くなら、どちらがおすすめか、を、判断基準として考えながら、観覧してきた結果だ。ただし、今回私はどちらにも一人で行った。寂しい奴、と笑わば笑え、一人でのんびり歩けるほうが、贅沢気分なんだよ〜ん。
 尚、以下に述べるのは、「宮城県仙台市及びその近郊に住む人の場合」になっているが、他地域の方は、自分のところの近所に置き換えていただきたい。
 まず、入園(入館)料では、動物園の方が絶対お得。こちらが400円なのに対し、水族館は1400円!仙台駅前からの交通費も併せて考えればさらにお値打ち(動物園はバス220円、水族館は列車390円)。リッチになったことがないから、誰が払うにしても、お安い方が、互いに気楽では、と思う。(*当時の値段です。現在と違うと思います)
 天候・季節に左右されないのは水族館。いつでも、湿気の充満した空気があなた達をむかえてくれる。そもそも、動物園は冬場は休みではなかったかな?
 でも、よく言われてるよね、「動物園では、女性が奇麗に見える」って。失礼な意見ではあるけれど、ああいう色気のない空間で、女性らしさをアピールするのも効果的かもしれない。ゴリラやカバに勝っても嬉しくないだろうけど。(それにしても、カバのお尻って本当にパワフルですねぇ)
 それと、魚はグロテスクなのが結構多い。アナゴも1匹ならどうということもないけど、団体でこっちを見つめられるとちょっと寒気が・・・。エイの顔がどうしても駄目、という人もいる。わざわざ気味の悪いものを見付けて楽しむという手もあるけれど、デート向きじゃないよな。
 また、つい、「活け造りにしたら何人前になるかな」とか、カニをみて頭に鍋物が浮かぶような人は、水族館は避けたほうが無難だろう。動物園で、「サイのステーキってうまいかな」「ホッキョクグマの手の平も珍味なのかな」と考える人もあまりいないだろうが、魚はどうしても、食欲に結びついてしまうのが、島国日本に生まれ育った人間の哀しい習性だ。
 そして、今回10数年ぶりに動物園に行って気付いたその弱点は、「動物園は臭い!」ということだった。もちろん、水族館だって独特の臭気があるが、相手は水槽の中。慣れればどうということもない。それに生きている魚はそう臭わないものだ。だが、動物園は、地面に染み付いた古くなった餌のにおい、排泄物のにおいなんてのが混じりあって、あたりに漂っている。周囲の住民はこの臭いに苦労しているそうだ。それでも、昔は、平気で園内でお弁当を食べたんだけど、今は、ちょっといやだな。
 動物園と水族館、どちらも、話題の品切れに困ることがなく、デート初心者向けの場所ではあるが、私は、水族館をお奨めする。うまい具合に見て回れば、アシカのショー、マリンガールによる餌付け、魚の芸、など見ることができてけっこう一日楽しめるのだ。帰りに、服に変な臭いが染み付いていないか、気にする必要もない。
 だから、入館料を彼氏に出してもらうつもりの方、早起きしてお昼のお弁当を作ってきて下さい。そうすれば、彼はきっとジュースとツブの串焼くらいは買ってきてくれて、楽しい昼食となるでしょう。
(おわり)



暗がり編「映画館VSプラネタリウム」


 前回は、金銭問題についてしつこかったので、今回は料金については触れないことにする。だって、あまりにも差が歴然としているんだもの。
 さて、彼女(彼)と待ち合わせ、「これからどこ行く?」となる。今日は、近いとこがいいね、それじゃぁ、と、あなたはプラネタリウムに行くか、映画館にするか。
 実際、プラネタリウムに行くアベックは多い。私が行ったときは、平日だったからすいていたが、小学生ちらほら、女子高生グループ2組、あとは全部アベックだった。一人でぼ〜っと入場したのは、私だけ。

 この2つを選んだのは、もちろん、どちらも暗いところで上映するからである。(普通、明るいところでは上映しないわな。)
(おわり)




しあわせ町大バザール