 メジャーリーグの 数理科学
 直観でわかる数学
 統計のはなし
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【メジャーリーグの数理科学】 カバーの折り返し... より

正確なデータや記録から、いい加減な結論を導くことが、いかに危険であるか警鐘を鳴らしている本書では、統計学者が数学的な考え方を用いて、謙虚にデータの分析の手法と推論の論理を解説しています。

本書では、高校・大学教養レベルの統計学だけを用いて、メジャーリーグのデータを使いながら、野球に関する様々なトピックを数理科学的に分析します。

最初にまず、何をデータとして収集する必要があるかを考えます。そして自由な発想で統計モデルをつくって考察します。また、「まぐれ」の影響を数学的にどう捉えるかも重要なテーマです。さらに、選手の貢献度というような数値化しにくい概念も、時々刻々と変化する勝利確率を用いて数値化するなどの工夫も行います。

野球に関するデータを独断で解釈しないよう、また数字だけが一人歩きしないよう、また偶然のいたずらを実力と混同しないよう、データの裏に潜む真実を探り出すには、どのような考え方が必要かを解説します。

本書のテーマは統計ではなく統計学。解説しているのはデータではなく、データ分析の論理。
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