就学へ向けての取り組み例



幼保が、それぞれ固有に持つ機能を連携することで、幼稚園も保育園も
さらに充実した子育て施設へとなり得る事と確信し、連携を進めています。


  
保育園4歳児の模擬授業体験
(東村山むさしの保育園)

 教育棟(幼稚園)の空き時間を利用し、教室にて模擬授業を行いました。

 保育部の5歳児クラスも、教育機関である幼稚園の取り組みと同様、小学校進学に向けた授業対応の能力を育むために、正課・授業・時間割といった概念を組み込み、 幼稚園教諭指導のもと、集団教育への対応力と楽しみを育む工夫を始める準備をしています。

 開園初年度の25年度は、5歳児がまだいない為、この日は4歳児、いちょうクラスさんの子ども達が体験。普段見慣れない黒板を前にし、「立ち歩かない」「席に座る」「発言は手を挙げて発言する」など、普段と違った空気を体験しました。

 「さぁ!これからお勉強しに行くよ!」

 保育棟から教育棟へ移動。普段と少し違う環境の中で、子ども達は、わくわくドキドキ、ピリッと緊張感も。
 隣の教室では正課指導や製作などが行われているため、「廊下は静かに」の約束を守り、教室へ。この日は、時計のお話など、幼稚園教務主任の指導のもと時間を過ごしました。

 空間移動、環境変化、そういった環境から芽生える緊張感や期待といった子ども達の「心」のコントロールが教育効果には大切な要素となります。幼保連携に備わる保育と教育相互のノウハウや、環境を生かし、子ども達の進学や育みにとってプラスとなる多彩な指導を行っていきます。


幼稚園も配膳給食へ
(東村山むさしの幼稚園)


 望んではみるものの、コスト高に悩む自園調理給食。幼保並列 の機会を期に幼稚園側でも実現。盛り付け方法、運搬方法、食器のサイズや重さの検討、カリキュラムとの時間の兼ね合いなど、少しでも早く幼稚園側にもと、様々な準備を前倒しし、当初頭にあった平成26年度を、この2学期開始とともに実現することができました。
 幼保相互のさらなる環境向上に向けた工夫や施策は、幼保それぞれにとって、対負担以上の内容維持や向上を実現するなど、コストパフォーマンスバランス的な観点からも、子どもやご家庭、また、園環境の維持や向上に対し、寄与していく行くものと考えています。保護者の皆様への通知やお知らせなど、色々が直前になったりと、ご心配をお掛けした点もあるかと思われますが、多くのご理解のおかげで早期の導入が実現しました。

 そんな初日、子ども達の様子を見ていたのですが、新しく始まった給食を楽しみに張りきっている様子。そして、どこと無く戸惑いも。二日目、年長は運搬も子ども達が行い始め、開始直後とは思えない姿でてきぱきと盛り付ける姿なども見られ、食べ終わった後も、変化と美味しさと満足感が入り混じっているのでしょう。「大げさ?」と微笑ましく思うほど、「美味しい」という声が聞こえました。もちろん反面、食に関しては色々なタイプの子どもがいて、全ての子どもが同様とは限りませんし、年齢層や段階的にも仕方の無いことだと思っていますが、色々なことを機に、また、集団教育の効果といった面ですが、周囲からの触発も生かしつつ、様々な能力を向上させて欲しいと思っています。
 多くの人に対する変更事項は、何をするにも、様々な見方や捉え方、潜むケースなど多々あり、最初はとても悩むものですが、子ども達のそんな姿を見て心より安心し、嬉しい限り。そんな裏にも、今までの給食も、以前突撃訪問をしたのですが、厨房には様々な園の子ども達の給食の様子が張ってあり、社員さんたちは、「美味しく食べてくれる事を願いながら楽しみに作っています」と、感激した背景もあったり。食中毒を防ぐためにわざわざ冷却し暖かくはなかった給食も、「美味しい」と、好きだった子どもも居ました。

 時代はどんどん便利になったり向上したり価値観も変化する中、たとえば、「なにこれ?こんなの食えない!」雇ったバイトの若い子たちが贅沢を言ってたら嫌ですよね。…そんな学生には育って欲しくないし、冷たいものでも、「お腹がすいた!」と笑顔で食べる逞しさも失っては欲しくないと、食べ物のありがたさやモノの考え方を伝えていましたが、そういう逞しさも「向上」という進化にもみ消されないよう、「満たされない」=すぐに「不平や不満」とならないよう、同じことでもありがたく感じられる人と不平を言う人がいるように、厳しさの中での対応力は自分に帰ってきます。これから歩みだしていく子ども達には、「暖かく鍛え」続けていくことが子どもの為かと切に感じるものです。

 保育部の3歳以上の子ども達には既に取り入れられている配膳形式の給食。これは、ほぼ毎日「工夫」や「協力」等が必要とされる作業。今までの生活の中に、様々な効果をもたらすカリキュラムが加わったと捉えています。この、日々の作業は、幼・保ともに、今後迎える運動会や発表会といった、いわば、「協力」の重き必要な要素としてくる行事にも、何かしらの効果を与えてくれる期待も感じています。当然、時には大失敗もあるかもしれません。凹んで家に帰るかもしれません。ですが、そこから育ちは始まります。「乗り越えて、自身を復活して、喜びや満足感を感じさせてあげる」こと。この繰り返しが、何があっても明日に歩み出せる強い心を育む、小さな小さな繰り返しの作業。「暖かく鍛える」ためには、手や口を出しすぎず、日々を支え続ける大人達の大切な役割があります。いつまでも、子ども達の成長の支えでいたいものですね。