★私が思った舞台の時間軸と舞台の設定・構成★

一応、自分で思った舞台の時間軸は3つあるのかな?って思いました。
1つはアンデスの聖餐と言われる舞台のベース。1つは「すずの木学園」という片田舎(過疎地)にある養護施設とそのシンボルである『すずかげの木』そして転校先になる「エデンの園」、1つは2万7千年未来の290世紀、どうやらその世界は動植物(主に昆虫)が擬人化し<共食い>という概念がない世界。(もしかしたら、人類が滅びて、虫などが世界の覇者(新しき人類)になっているのかな?)
主に2つの世界で場面がコロコロと目まぐるしく変わっていたと私は感じました。
「すずの木学園からエデンの園への転校」これを遭難した少年達に見たてて大筋は展開されて行くと感じました。新しいモノを受け入れられず未だ凍てついた心を持つ「少年達」。血判書と言う兄弟仁義を交わし、なんとか転校を阻止し、シンボルの「スズカゲの木」(その根に埋まっているモノ・・【無名人の妹の夕日のかまどに溶けた細く伸びた白い指】とあるのですが、これは過去の自分自身の贖罪を表しているのかなって思ったり)を守ろうとする少年無名人と益荒男。この少年は時間軸を飛び越えさまよい、290世紀では、「すずのき学園」たるものはプラスチックの白い遺跡となり表現され、また、過去の「すずのき学園」や、「エデンの園」引いては東へ、太陽へと繋がっている・・・のに対して、愚かにも「理由なき反抗」を掲げて西へと抗う。彼らの葛藤と苦悩は生きる事のエゴと満たされない欲を掻き立てられていた。その中で見つけたものは紅に染まる夕方に見る「くれない太陽」そしてガラス球を通して映る空虚な世界と見えない真実。「指きり事件」を伏線としてスズカゲの木の元に集う秘密結社「黒豹の牙」=「スズノキ学園」の少年達の夜遊び半分の「理由なき反抗」結局は・・・「指きり事件」は最後の反抗者であり、さ迷っていた少年の一人の「壮絶な死」で幕を閉じる。さ迷っていた期間はざっと70日、2万7千光年。その時を駆けるのに食いつないだものは、「明日」を指差す守りたいはずの仲間の細く長くのびた白い指・・。それでも「生きる欲望」を求めてやまないモノ達は「キュッキュッ」と足音をたてて、歩いていく・・夢見た未来を、朝日に焼かれ白い遺跡に埋もれる為に東へと。
あらすじは自分なりにはこう解釈しましたが、、、見方はそれぞれで、これが全てではないと思いますし、もっと奥深い物があるような・・・ないような・・・(苦笑) そして副題が「世紀末の少年」と言うだけあって、現代における少年の闇の心の部分を語っているんじゃないかなと思う場面もありました。もしくは、その心の闇こそが「真」であると思わせるようなちょっとブラックな感性とか・・・・。ふと思ったんですけど、無名人と益荒男の関係って、単なる仲間や救助隊を呼びに行った同士ではなく、心の闇と光を(としたら無名人が闇の方?!)表してもいるのかなーって思いました。全体的になんとなくテーマは重いような気がしました。表面的にはスッゴク面白くて明るい舞台な気がするんだけど・・・そこが野田戯曲なのかしら?

★ケンの登場シーンに驚いた私・・・。★

始まってしばらくは、他の方の演技が続きます。物語の布陣とでも言うのでしょうか。で、サヤカが先に登場し、他の人がはけて、ケンの登場なんですけど・・・。 「おにーちゃーん」と言う台詞と共に登場するのですが、なんとクルクル回るパイプ車で回転しながら舞台右手から左手へ横切ると言うモノでした。で、もう一回左手から戻ってきて、その輪っかから降りて、話は進みます。あまりの登場の仕方にちょっとビックリ・・。(苦笑)なにも一緒に回転して舞台を横切らんでも・・。貼り付けにされて、転がされているみたいで、なんか度肝を抜かれました。(爆)のっけっから、野田戯曲の難しさ、テンポ良く随所に(というかほとんど)言葉の掛け合い、シャレ等が織り交ぜてあり、台詞の洪水に埋もれて行きます。(笑)ケンも一生懸命無駄にながーい、あまり脈絡のなさそうな台詞を次から次へと捲くし立てていました。でも、頑張っているんだなと思ったのは、台詞の言い回し。それなりになんとか雰囲気が出ているので、舞台栄えもまずまずでした。

★ツッコミ、ツッコマレ。★

どうやら野田戯曲は動作も重要で身体を張っての演技が形態のようです。走り回ったり、突き飛ばされたりと大変です。ケンだって例外ではありません。しょっぱな回転しての登場から、もーなんだか。
益荒男(山口さやか)とのシーンでは横に設置してある坂の様なセットを途中まで駆けあがって飛ぶと言う事も随所で行われていました。(着地の時とかワザと【ダンッ】ってすごい足音をさせる)
他には教養女(平栗あつみ)と芸術男(松澤一之)との愛の巣に無名人が割り込シーンでは、まず平栗さんが2人から叩かれ、今度はケンが2人から叩かれるのですが、容赦ありません。叩いても大丈夫な肩口や背中の辺りをべちべちと音が響く位マジに叩いていました。特にケンを叩く時はある時はお尻ぺんぺんだった時もあります。(苦笑)その後、今度はケンが平栗さんを突き飛ばすのですが、これが・・・日に日にすごい突き飛ばし方になっていきました(笑)流石の事に素に戻る平栗さん。
「あんた・・本っとに容赦ないわね」「仕返しだもん」
「思いっきり突き飛ばしてどこ見てんのよ!」「・・・(ニンマリ)」
ラストなんぞ突き飛ばされた時に「うおぉっ!」と声を出される始末。(苦笑)「あれだけ突き飛ばされてもちゃんと指してあげているのだから!」「・・・」いい加減膝が痛そうでした。
ケンとは別の所でもナカナカすごい身体張っての演技が満載で・・・
@芸術男と有名人(河原雅彦)の絡みで飛び蹴りのシーン。(ちなみに蹴られるのは松澤さん。蹴られた後は本当に舞台の上でしばらく悶絶していました)仕返しに河原さんはバナナを無理やり口の中に突っ込まれたり、ズボンを下ろされたり、バナナを洋服の中に入れられたり・・・とされるほうも散々でしたが。
A有名になりたくて、有名人が有名になるための試練として・・・・かき氷(ドライアイス入り)の一気食い
これはホントシャレにならないくらいすごい物でした。 何しろモクモクドライアイスの煙が立っているかき氷、しかもそれだけじゃありません。 「メロンシロップに青汁と七味のトッピング」「イチゴシロップにイソジン(食っちゃイカンだろう)」「イソジンのみ」「青汁とイソジン」とドンドントッピングが過激になっていきました。まぁオチは一気にかっ込んで(何匙分かは食べている)松澤さんの顔に吹きかけ、天井を向いて吹き出すと言うパフォーマンスでした。(その後地味な雑巾が出てきて、舞台を拭く羽目に・・・ついでと言わんばかりにその雑巾で松澤さんの顔も拭く・・・)
身体を張ってないところでのさりげないツッコミ・・・・と言うか、敢えてツッコミを入れないシーンがありました。ケンと加納さんとの絡みの所ですが、 「みゆき」の正体が判明し、今まで「みゆき」と呼ばれていた人のこれからの人生をどう生きれば良いのかと、無名人にすがる所で・・・加納さんが「ネオ歌舞伎」さながらに口上を述べようとします。そこでケンはツッコミを入れるはず・・なんでしょうけど、セットにもたれ掛かって腕組んでじっと見ています。加納さんは口上を述べてて・・・途中でハッと我に返り「・・って止めろよ!」とケンを促します・・・。(笑)で、劇に戻るんですけど・・・。実はこの口上最後まで聞いてみたかったりして(笑)

★IN THE WIND★

途中、290世紀から、20世紀でのエンターテイメントと言う設定で[IN THE WIND]を踊るシーンがあります。(他の男優さんと共にですが)これが、ケンも雑誌で言っていますが、なんか恥ずかしそうにうつむき加減・・それが可愛いんですよ。途中みゆき(加納幸和さん)がネオ歌舞伎さながら、上段で着物姿で扇子を持って踊りますが・・ケンを見ていると中途半端に視界の端に飛び込んできて何だかなーって感じでした。あの意味は何かあったんでしょうか?!最後の方では、周りの男優さんたちもちょっと慣れたらしく、踊りがまとまってきていました。でもまさかこんな所で[IN THE WIND]がかかるとは思わずビックリでした。

★偽善者の代名詞?!★

益荒男の指を無我夢中の境地で噛んだと言い張る無名人。仲直りのしるしに指切りをしようと持ちかけ、逆に益荒男に指を噛まれてしまう・・という設定の後で、出てくる台詞、「そう言うのは『偽善者とか』『×××』とか・・」と言うのがあるのですが、『×××』がどうもケンのアドリブの様でした。 私は4回中3回が『井ノ原快彦』でした。(笑)まさか台詞にイノッチのフルネームが出てくるとは・・・。もう1回は『ムツゴロウ』でした。でも、これじゃなんだか、偽善者の代名詞みたいで・・・・(笑)ケンの中ではイノッチは偽善者なんでしょうかね?!

★探し物★

無名人の胸を焦がす「妹の細く長く延びた白い指」これを探すシーンがあるのですが、まずは教養女の指を見て「おおーーーっ!3拍子揃っている。太くて短くてどす黒い・・・こんなのもまた珍しい」。そして客席に降りて「すみません、お嬢さん。指を見せてください」と頼みます。1人目は「白い!細い!!でも縮んでる・・」2人目は「白い!細い!!長い!!!しかし足の指」と決まった台詞がありますが、3人目はケンのアドリブの様です。「ちょっとすみません。そこのおとーさん指を見せて下さい」と言ったときは、「あら、まぁーなんとぷっくりした・・・しかし検討以前の問題だ」(爆)若いおにーさんの手を見たときは「白い!・・・でも太い」(爆)前楽のゴウの時は「ひさしぶり(←前日Mステだったんじゃ?!)・・・ボーリング指ですね」でした(笑)

★ケンの物まね★

まずはケンが物まねされる所があります。(←最初の頃はこんなアドリブ無かった)セットが出てくるまでのぽっかり空いた時間を河原さんが物まねしてくれるんですけど、終わったらケンはお辞儀して、何事もなかったかのように話に戻るんですが・・・。最終日はケンが反乱を起しました。(笑)終わってセットも出てきたときに「ハイッ」と挙手をして何か言いたげな様子。
「はい、なんでしょう?」「初日からずーっと思ってたんだけど、全ッ然似てない!!」
あまりの予期せぬ言動に素に戻る河原さん。ケンが「じゃ始めッ」って手をポンと叩いて、演技再開を促してもホント戻れない様子。
「ちょっ・・オレ・・・ホント今素に戻っちゃったよね」「うん」「予想してなくって・・・あーびっくりした。」と言ってやっと本筋に戻ると言う。ちょっとツッコミの激しいケンでした。(笑)
逆にケンが物まねするシーンはちょっとイタかったりして・・・・。(苦笑)何しろ「V6の素」の物まねのダメっぷりが焼き付いているので・・・・(ーー;)
少年達が風と共に吹かれていくという設定の所で、一人遅れて舞台を横切るケン。しかも・・・「アホの坂田」の物まねで・・・(涙)「V6の素」でもやったじゃーん!!しかもイマイチだったのに(泣く)で、戻ってきて加納さんとの絡みなのですが、「みゆきを見ませんでしたか?!」の台詞に加納さん素で「・・・・そんなに『アホの坂田』やりたい?」と返事します。最初の頃はケンは巧く切り返せず、「えっと・・・演出なんで・・・」と苦笑いしながら答えていたのですが、後半は流す事を決め込んだ様で、「ハイッ!」と答えてすぐ演技を続けていました。(笑)

★若さ!!★

その後の加納さんとの絡みで出てくるのですが・・・「その『歳』になって・・」と言う台詞。『歳』の部分をワザと強調するケン・・。加納さんつかさず「・・「とーしぃー」って若さを自慢しているでしょ?!(若いのがそんなに自慢?!と言う時もあったし・・・)」「うん」「う・・・うなずいたわね!きぃー悔しい!(よくもぬけぬけとまぁ・・・と呆れる時もあり)」という一幕がありました。流石ふだんからまーくんに対して若さを盾に突っ込みまくっているケン・・・(^^ゞ、誇らしげに嫌味っぽく言いまわし方は心得たモノでした。最終日は前日がMステだった事もあり、「今日はちょっとえばって言ってみた?(肩を揺すってえばる仕草)」「うん」「あっ、昨日はミュージックステーションお疲れ様でした」「あっどうも・・・(ケンが何やら言ったような・・??)」「・・頑張ったんだ(笑)」と言う一幕に変わっていて、微笑ましかったです。

★書ききれない!!★

以上ちょっとケンに関係している所だけ、思い出せる範囲で抜粋してみました。この他にも当然強力な脇役人で占められているので、そちら絡みでも本当にすごい楽屋オチが満載でしたが、割愛します。あしからず。書ききれません・・と言うより、その場のノリと出来事なので文章にできないです。(苦笑)色々なその人の個人ネタがバラされたり、でかい風船が出てきて、客席大玉転がしはあったし(それをわざとらしく追っかける、キティちゃん柄のキャミを着た松澤さん(←かなり不気味(笑))、毎回ご苦労様でした)と本当に笑い疲れた舞台でした。

★ラスト★

ラストカーテンコールでケンが「今日は本当に有難うございました」と言うのですが、その瞬間客席も拍手を辞めて静かになります。でも、それを言う時のケンの表情がすっごく良かったです。晴れ晴れとした達成感のある表情で、「一回り、、いえそれ以上大きくなったなー」って思った瞬間でした。


以上が私の記憶を繋ぎ合わせて、つたない頭でいい加減に解釈したレポは終了です。如何でしたでしょうか?(ドキドキ)何しろ、私の中で色々散分しているしありすぎて、おまけにやっぱり良く分かってない、この作品・・・。(苦笑)見た人にしか分からない読みにくいレポじゃないかなーって思っています。反省。でも、本当にケンも山口さんも頑張った!すごく良かったです。


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