シベリア抑留死亡者チタ州遺児の会

設立趣旨 1.シベリア強制抑留中の死亡者名簿作成、
  収容所別、埋葬地別、帰還兵戦友会リストなど、当会の名簿や遺骨収集の進行状態も含めてのデータベース
を構築する。
2.情報収集と公開
  「遺児の会」のメンバーは連携する事により下記の情報を共有する。
  a.自分の父親の収容所・埋葬地に関する情報
  b.埋葬地調査の内容及び進展状態の把握
  c. 遺骨収集の実績及び進行状態の把握
3.埋葬地調査
  迅速且大規模調査の上、大型機材の大量投入や、民間企業・団体への外注など、即刻全力を挙げて取り掛か
  るべく政府に陳情して行く。
  又この会独自でも調査を進め遺骨発掘にあたり、埋葬地発見に努める。
4.遺骨収集
  可能性のある場所は抑留経験者が元気で現地に同行可能な中に、大規模・広範囲にありとあらゆる方法で大
  至急着手すべきで、訴えて行く。
5.現地慰霊訪問の促進
  a.政府・日本遺族会主催の遺児慰霊友好親善団への参加促進を呼び掛ける。
  b.慰霊・墓参団の設定 − この会独自で父親死没地・埋葬地・収容所別に慰霊墓参団を設定する。
  c.個人的墓参の団体化 − 費用の面から団体旅行の成立を促進し、孫、親族を含む団体慰霊団の募集を活
   発化する。
  d.遺骨収集が完全に不可能と判断された場所は、政府はその旨を遺族に伝え、現地への慰霊団を結成し現地
   慰霊祭を行うべく陳情する。
  e.個人的な墓参で困難の多いシベリア旅行を経費低減などの為に日本法人の旅行社を設立して、個人墓参を
   促進すべく訴えて行く。
  f.ロシアに対して、墓参旅行の自由化(ノービザ)を促進すべく訴える。
6.国内慰霊祭
  a.シベリア強制抑留死亡者の国葬実施を訴えて行く。
  b.靖国神社参拝。
  c.日本全国各地での慰霊祭。
  d.この会はチタ州だけの慰霊祭として、「東京ヤゴダ会」の慰霊祭に参加し将来はこれを引き継ぐ。
7.慰霊碑
  a.国の建設した慰霊碑が、ハバロフスク一箇所では少な過ぎる。少なくともゲイトウェィのモスクワ・イル
   クーツク・ナホトカに建設して、政府関係者の訪問時には墓参すべきで、政府に陳情する。
  b.遺骨収集後の跡地の整備とその管理で、整地して小規模な慰霊碑を建てるべきで、焼骨後の灰は血であり
   肉でその地に滲み込んでいる。跡地の公園化など訴えて行く.
  c.既設民間建設による慰霊碑の掃除及びその管理がされて居らず、朽ち果てつつある、当会で出掛けてそれ
   をやる。
  e.日本国内に「シベリア強制抑留死亡者の碑」の建設を陳情する。沖縄のように全犠牲者の名前を刻んだも
   のを建設する。
8.埋葬地調査・遺骨収集・慰霊参拝実施の為に団結
  遺骨も拝めず、墓参にも行けず、苦労して我々を育ててくれ、無念な思いをした母親の為に、遺児は心を一
  つにして結束し、父親の慰霊に努める。又その団結の為に下記の研修会・親睦会を開催する
  a.会報誌を発行し、会員にシベリア抑留記・墓参記を紹介等
  b.抑留経験者の話を聞く会の開催、
  c.満州歴訪の旅(シベリア慰霊訪問の外に生まれ育った所を訪問する)
  d.遺骨収集団の千鳥が淵での引き渡し式に参加する
  e.同じ境遇の遺児が支え合い、助け合う相談会開催
9.シベリア強制抑留問題風化防止活動
  a.出版物の発行、
  b.ホームページを開設しインターネットでの情報公開、
  c.マスコミへの情報提供
  d.戦争を知らない世代に戦争の悲惨さを伝える、各種展示会の開催
  e.子・孫の代への伝承
  f.教科書に取り込むべく訴える
10.その他
  戦争のない平和な時代の建設の為に寄与する