写真をクリックすると拡大できます。
チタ州民間建立慰霊碑1
国による第2次大戦戦没者の海外慰霊碑は夫々の国に一つだけで、ロシアはハバロフスクにある。
そこから2000キロ離れたチタ州の帰還者戦友会や遺族の建立した民間慰霊碑を取り上げる。
私の父の所も含め何もない墓地、場所すら分らない埋葬地が多い。
碑の名称 − チタ平和慰霊祈念碑
所在地 − チタ市の中心地。チタ市第2駅北北東約2.5km、インガジンスキー地区。
ペトロフスカ・ザブオードスカヤ通りとバルグシンスカヤ通りの交差点を西に約50メートル、
旧墓地。
建立者 − チタ平和慰霊祈念碑建立日本委員会・全国強制抑留者各戦友会(チタ市の全面協力を
得て、募金により建立された碑)
建立年月日― 1996.8.30.
管理状況 − 良好、建立後5年間は毎年1000ドルを支払い維持管理を建立業者に委託した。
2002年チタ市に管理委譲し申請を受理されている。
なお、当場所は若者の集いの場所となって居り、汚れが酷く、昨2006年鉄柵で囲み夜間は入れな
い、神聖な公園にする計画が土地を管理する大学によって進み、本年完成した。
収容所及び収骨状況―第24収容所第2,7,8支部(厚生省整理番号3006)2001年に収骨
済、埋葬者全骨収集。
この埋葬地を含め、チタ市には7箇所の埋葬地がある。埋葬者総数653柱、収集445柱、未収208
柱である。
その他の情報 ― この碑の前に1920年建立の、大きい「シベリア出兵の日本軍戦没者忠魂碑」
がある。敷地は、50 X 60メートルの広さある。
私はここを2003年7月8日と2004年8月24日と本年の3度訪れた。
デザインは東京芸大出身の尾崎正一先生の作で、不戦平和を祈念するシンボルとして大地から大空に
向って炎が舞い昇る、ステンレス製のモニュメント、台座の黒御影石に「慰霊」の文字が正面に、裏
面には、
さきの大戦後の抑留下に
祖国への帰還を希いながら
この大地で亡くなられた
日本人の霊を慰め
平和への想いを籠めて
この碑を建てる。
とある。
|