楽苦画飢17-第2シャフト坑内作業

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75メートル迄掘り下げるには途中水脈にぶっつかりずぶ濡れになりながらの作業もあり凍る ような冷たい水中に入った事もあった。
(楽苦我記)
・・・5月とはいえ溜まり水は冷たさを通り越し痛ささえ感じ、上に組まれている枠の下部に は氷柱が無数にぶら下がっており、その先端より水滴が落ちて来ていた。
(解説)
坑内に関して3枚のスケッチを頂いた。このスケッチは其の1
断面図は人の昇降階段・作業現場の足場・落石防止の鳥居型丸太組・吊梯子など建築家の描い た設計図である。 其の2の削岩作業は「此処での削岩作業は周囲が暗くて見えないから出来たもので、明るくて周囲が見 えると、足場はビジョビジョで丸太を木の楔で止めて、その上に板を渡しているだけで、作業 は出来なかったと思う」とある。
この苦労話は他の幾人の方からも直接、色々な状況説明を頂いた。ゴンドラの吊り上げの恐怖 感や事故もあり大変な作業だったと。 75メートルどころか、最後には100メートルもあっただろうとも聞く。