■NAPRO G-2000
- NAPRO G-2000は、ナチスドイツの石炭液化事業(作戦名 ジェネシス)をベースに開発されたガソリンの品質を向上させる添加剤です。主な成分は、カーボン除去剤・燃焼速度向上剤・ガソリン成分安定剤・助燃剤・水分除去剤・不燃物溶解剤などです。
- 解説
カーボン除去のメカニズム
ガソリンの燃焼にともない発生する柔らかいカーボンは、バルブシートのクッション材として有効な働きをしますが、たいせきし燃焼熱で焼結した硬いカーボンはバルブシート、バルブフェースの当たり面を傷めたり、ピストンリングのスティックや吸入効率を低下させたりと、百害あって一利なしです。
NAPRO G-2000は、これら硬化したカーボンを軟化させ燃焼室外へ排出します。この作用は市販のどのメーカーの清浄剤より強力で、約5000km走行でピストン、燃焼室のアルミ地肌が見えてくるまでカーボンデポージットを除去します。
燃焼速度向上剤の効果
内燃機関においては、ピストンが下死点に達するまでに燃焼が終了しないと燃料のエネルギーを有効に取り出せません。下死点を越えるような遅い燃焼では、上昇するピストンを逆に押さえてしまいます。燃焼速度向上剤は市販ガソリンの燃焼速度を上げて、ピストン平均有効圧を増加させエンジンのレスポンス、トルクをアップさせます。
- 効果
ガソリン中の不燃焼成分(石油ワックス、ポリマー)を分子レベルで分解して、燃焼速度を上げてトルク・パワーをアップしエンジンの燃焼室、ピストン、バルブのカーボンでポージットを除去します。
- ガソリンの変質を最大5年間防止します。
- オクタン向上剤のナプロガソリン添加剤G、GX-RACINGとは、外見は同じように見えますがまったくの別成分ですので、両者を直接混合させないでください。反応して両方の効果が消失します。
(ただし、片方がすでにガソリンタンクに入っている場合は、後から一方を添加することはできます。実験により効果を確認しています)
ナプロGを使用する前にG-2000を使うと効果的です。
- 使用法
給油時にガソリンより先にタンクへ入れると給油により自然に混合されます。
- 添加量
洗浄効果アップのため、初回は満タンに70ml〜100ml入れてください。(最大添加量は150ml)
2回目からは規定量の1000 : 1 (ガソリン40Lに40ml)です。添加後2時間でガソリンが改質され、着火性、燃焼速度が向上しレスポンス、トルクがアップします。
- 最低添加量2000 : 1 (ガソリン40Lに20ml)は連続して添加されることをお勧めします。洗浄効果が持続して5000km走行後にはピストン、燃焼室のアルミ地肌が見えてくるまでカーボンデポージットを除去します。
■日本のガソリンの問題点
- 製造時
不燃成分(ワックス、ポリマー成分)が多く含まれていて、燃焼速度を遅くしている。
- 流通時
いくつかの貯蔵タンクを経てくる時に他の成分が混入しやすい。
(特にハイオクガソリンは低オクタンのレギュラーガソリンが混入しやすい。)
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