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車の消耗品の中で、一番大切なのはタイヤ。 タイヤとタイヤチェーンの話です。 |
タイヤの種類 タイヤに書いてある数字の見方 タイヤのメンテナンス |
タイヤの種類 タイヤを2つに分けると、夏タイヤ(ラジアルタイヤ)と冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)に分類できます。 ここでは、夏タイヤについてお話します。(冬タイヤについては、スタッドレスタイヤの章で。) タイヤに求められる主な性能は、「グリップ(よく止まる)」「経済性(減らない)」「快適性(乗り心地・騒音)」 しかし、それらの性能の全てを満たすタイヤは存在しないのが現実です。 (タイヤが磨り減る事により、車を止めているので、良く止まるタイヤは減りが早い。消しゴムと同じ。) そこで、ユーザーがどの性能を一番必要とするかで、タイヤを選ぶ事になります。 「経済性重視のタイヤ」 最も一般的なタイヤ。グリップ性能は低いが、その分長持ちをする。快適性もまあまあ。 最大の特徴は、タイヤ価格が安い事。 代表的なタイヤ ・ BS Bシリーズ、ダンロップSPシリーズ オススメする車 ・ カローラ、シビック、マーチ 「グリップ重視のタイヤ」 グリップ性能に優れていて、カーブを高速で走ってもスリップしにくい。その分、消耗が早い。 快適性が悪いのも欠点。しかも値段も高い。 グリップだけを考えて作られたタイヤと言ってもいい。 ただ、ブレーキを強化(改造)した車には、タイヤロック防止の為にも、このタイヤは不可欠。 代表的なタイヤ ・ BSポテンザ、BSグリッド2、横浜M7R オススメする車 ・ スープラ、スカイライン、RX−7 「快適性重視のタイヤ」 乗り心地が良く、ロードノイズが少ないのが特徴。グリップも良く、雨の日でも良く止まる。 最もトータルバランスが良く、重量の重い車に必要とされる。 しかし、消耗が早く値段が高いので、経済性が悪い。 代表的なタイヤ ・ BSレグノ、ダンロップルマン オススメする車 ・ クラウン、セルシオ、シーマ |
タイヤに書かれた数字 タイヤには、必ず「195/70R14 88H」といった数字が書かれている。 その数字の意味をまとめました。 | |
「195」は、タイヤの横幅をmmで表したもの。 数字が大きくなると、タイヤが太くなりグリップが増す。 反面、ハンドルが重くなるので、パワステが弱い小型車には注意が必要。 「/70」は、タイヤの縦の太さを、横幅に対する比で表したもの。「扁平率」という。 この例だと、195×70%=136mmとなる。 数字が小さくなると、タイヤが走行性能が増すが、反面、乗り心地が悪くなる。 「R」は、ラジアルタイヤのR。 「14」は、タイヤのインチサイズ。(ドーナツの穴の大きさ。) 「88」は、タイヤが1本当りに耐えられる車の重量。 数字が大きくなると、耐久重量が増す。 「H」は、速度記号。 タイヤの耐えれる車の速さ。 道路の状態が悪かったり、空気圧が適正でないと、その速度以下でもバースト(パンク)する。 Q ・ 160km/h以下 S ・ 180km/h以下 H ・ 210km/h以下 V ・ 240km/h以下 Z ・ 240km/h以上 |
タイヤのメンテナンス タイヤローテーション タイヤは、前輪と後輪で減り方が違う。(通常、前輪は外側が減りやすく、後輪はタイヤの中心から減る。) 特に、FF車(前輪駆動車)の場合は差が大きい。 よって、定期的に前後のタイヤを入れかえる事によって、タイヤを長持ちさせる事が出来る。 5,000km(半年)〜1万km(1年)に1度は必要。 前後の入替で注意しないといけないのは、右のタイヤは右に、左のタイヤは左に入れかえるということ。 本来は、対角線上に入れかえるのが望ましいのだが、最近のタイヤは、取付方向が決まっている物が多く、 逆の向き(右のタイヤを左にするなど)に取りつけると、危険な為です。 また、前後のタイヤのサイズが違う場合は(スポーツカーに多い)、ローテーションは出来ません。 パンク修理 タイヤのパンクには2種類ある。 釘などが刺さって穴があいた場合は、修復が可能。 通常は、タイヤショップやガソリンスタンドに任せる事になるが、穴が小さい場合は、自分でも治せる。 カー用品店で、道具を売っている。方法は、穴にゴムをさし込むだけなので簡単だが、失敗すると、空気が漏れてしまう。 また、空気と一緒に修理剤を注入するお手軽タイプもあり、タイヤ交換が出来ない女性などには便利だが、個人的にはあまり オススメ出来ない。 一方、バーストした場合(大きな亀裂が入った場合)は、修復は出来ない。 新しいタイヤと交換する事になる。 その時、他のタイヤが減っている場合は、1本だけ新しいとブレーキの効きが違い危険なので、4本とも交換することが望ましい。 インチアップ インチアップとは、タイヤホイールサイズ(インチ)を大きくして、その分タイヤの縦の幅(扁平率)を下げること。 タイヤの全体の大きさは変わらない。(変わったら大変な事になる。) | |
扁平率が下がる事により、乗り心地は悪くなるが、走行性が増す。 なによりも、ホイールサイズが大きくなることにより、見栄えが良くなる。 ただ、同時にタイヤの幅を大きくする傾向があり、パワステの負担が大きくなるので、パワステ性能の悪い小型車には注意が必要。 |
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