これであなたもウグイス嬢?

放送前の準備
試合開始前に
いよいよ試合
試合はつづく
まだまだつづく
サイレンを聞く
オマケもあるよ

<放送前の準備>
放送室に入ってお茶などを飲んでいると、対戦校のメンバー表が届きます。最初の仕事は、このメンバー表をよくチェックすること。同姓の選手がいるチームにあたると非常に緊張します^^;
@先発メンバーに同姓選手が一人・・・ラインナップと第一打席、シート紹介をフルネームで放送する。以後は姓のみ放送。
A先発メンバーに同姓選手が二人以上・・・すべてフルネームで放送。
これで途中交代などで選手がいなくなってしまうと、これまたややこしい(笑)。

またフリガナを振っていない場合や(よく抜けている)、読みがよくわからない場合は必ず確認するようにしましょう。思い込みでよく間違います・・・。
例)山崎=やまさき、やまざき、上田=うえだ、うえた、じょうだ、こうだ、かんだ・・・

さて次に高校名を確認します。試合中は略称を、勝って校旗掲揚時には正式名称を放送します。
例)PL学園<略称>=PL学園高校<正式名称>
例外もありますが、そんなややこしいことになったことは一度もありませ〜んので割愛。

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「3番、サード、佐渡くん」ってうまいことできてるよなぁ〜。

<試合開始前に>
さて、試合開始30〜40分前になると先攻後攻のジャンケンが行われます(これはいつまでたってもきっとジャンケン)。試合開始前のノックは後攻チームが先に行うのでしっかり確認をすること。
グランドをのぞき込んで!選手がキャッチボールなどをして散らばっている場合には、
『〇〇高校、〇〇高校、ノックの準備をしてください』
ベンチ前に整列しているときには、
『〇〇高校、○○高校、ノック始めてください。ノックは、7分間』と放送。
ストップウォッチで時間を測るのを忘れずに〜(もちろん、忘れたことあります)。

5分たったら、『ノック、あと2分』
終了したらサイレンで終了の合図を出します。もちろんサイレンもウグイス嬢の仕事なり。

先攻チームの放送はサイレンを合図にしているので、基本的にありません。以前は放送していたのですが、時間短縮のためなくなっていた。「前のチームが終わったら、次のチームはすぐノックするやろ〜」とのことらしい、ぬはは!

ノックが終わるといよいよ試合前のラインアップの紹介です(所要時間約4分)。
『お待たせいたしました。(〇回戦)第〇試合、○○高校対△△高校のラインアップ、ならびにアンパイアをお知らせいたします。
先攻、〇〇高校、
1番(守備)〇〇君、(守備)〇〇君、2番(守備)△△君、(守備)△△君、・・・
9番(守備)▲▲君、(守備)▲▲君、

引き続きまして、後攻、△△高校、
1番(守備)〇〇君、(守備)〇〇君、2番(守備)△△君、(守備)△△君、・・・
9番(守備)▲▲君、(守備)▲▲君、

審判は、球審○○、球審○○、塁審、1塁○○、1塁○○、2塁○○、2塁○○・・・
以上4氏(線審がいる場合はもちろん6氏)でございます。
試合開始まで、今しばらくお待ちくださいませ』

ここでマイクのスイッチを切ると、「うぉ〜」?とため息のような吠え声のようななんとも意味不明な言葉を発する(笑)。一仕事したなぁ〜という感じでしょうか。そしてやはりお茶を飲む!

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この後にもスタンドにむけての放送とか、落としものとか、あるんだよね〜。

<いよいよ試合>
もうすぐ試合開始。ただの野球観戦ではなく、お仕事であることを忘れないようにしなければ(笑)。あまりにも環境がいいので(クーラー完備、お茶おかわりあり、お弁当配達など)ついつい「あー始まるなぁ〜」などと他人事である。しかし!!両校がグランドに整列し、挨拶をすると気分も引き締まるから不思議である。

挨拶が終了するとシート紹介。このときはゆっくりめに放送する。
『お待たせいたしました。(〇回戦)第〇試合、○○高校対△△高校の試合、まもなく開始でございます。

まず守ります〇〇高校のピッチャーは○○君、キャッチャー ○○君、ファースト 〇〇君、・・・(とシートごとに紹介)、ライト 〇〇君。

審判は球審〇〇、塁審、1塁〇〇、2塁〇〇、3塁〇〇、以上4氏でございます。』

マイクのスイッチを切ってみるものの、休みはほとんどなし。ボール回しの後、キャッチャーが2塁に送球したら今度は攻撃側の紹介である。
『1回の表、△△高校の攻撃は、1番(守備)〇〇君、(守備)〇〇君』
このとき守備側のメンバー表と攻撃側のメンバー表をすばやくチェンジさせないと大変(=守備側の選手を攻撃側で放送してしまい、主審、ピッチャー、キャッチャー、バッターがものすごく驚いている表情を見ることが出来ます)なことになります(笑)。いや〜経験に基づくって素晴らしい!?

球審の試合開始の合図でサイレンを鳴らしましょう。短いとかっこ悪いので長めに!

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間違えた場合は平静を装い、言いましょう。「失礼いたしました」

<試合はつづく>
1回の表の攻撃が終われば、先攻チームのシート紹介。先ほどと同じ要領で放送していく。審判の放送はいらないです。
もちろん先攻後攻を間違えずに(ってしつこい?)。
打席は一巡するまでは名前を二度放送、それ以降は一度だけの放送になります。

そうして試合はどんどん進んでいく。かたや乱打線あり〜の、見事な投手戦あり〜の、一方的な展開あり〜の、と片時も目が離せないのである!?
本当に目を離してはいけないのはファールボールがスタンドに飛び込んだとき。
『ファールボールにご注意ください』
スタンドに飛び込んだか、飛び込んでないか不明なことも多く(下から見上げているのでわからない)、その場合は予想して!放送するかどうかを決める。放送したほうが無難でしょう。

5回を終了するとグランド整備の案内。
『グランドの整備をいたしますので、しばらくお待ちくださいませ』(ちなみに甲子園大会ではこの放送はないそうだ)

そうこうするうちに試合は佳境に入ってくる。ウグイス嬢の本領発揮?ともいうべき選手交代がじゃんじゃん登場することになる。主審が放送室まで交代を告げに来るので、選手の名前を確認し、交代を確認して合図する(ウインクでもいいが、手を上げたほうがいいでしょう)。
★代打の場合
『〇番、〇〇君に代わりまして、△△君。バッターは△△君。』(守備は言わない)
★守備交代の場合
『〇〇高校のピッチャー、〇〇君に代わりまして、△△君。〇番、ピッチャー、△△君。』
★イニング中にシート変更の場合
『〇〇高校、シートの変更をお知らせします。
ライトの〇〇君がピッチャー、ピッチャーの△△君がライト、
〇番、ピッチャー、〇〇君、〇番、ライト、〇〇君、
以上に代わります』(以上に代わります、は二人以上の変更の場合に使う)

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主審によっては選手を指さして「代打!」ですませたりするのだ。一体誰やねん?

<まだまだつづく>
先ほどの代打、代走などが守備につくとき、またまた放送はあわただしく、しかし正確におこなうのである。
★代打(代走)した選手がそのまま守備につく場合
『〇〇高校、選手の交代をお知らせいたします。代打いたしました△△君がそのまま入り(守備)。〇番、(守備)、△△君』
★代打(代走)した選手に代わって別の選手が入る場合
『〇〇高校、選手の交代をお知らせいたします。代打いたしました△△君に代わりまして〇番に▲▲君が入り(守備)。〇番、(守備)、▲▲君』
★代打(代走)した選手に代わって別の選手が入り、もとから出場していた選手に異動がある場合
『〇〇高校、選手の交代をお知らせいたします。代打いたしました△△君がそのまま入り(守備)、(守備)▲▲君が(守備)。〇番(守備)、△△君、〇番(守備)、▲▲君、以上に代わります』(このとき、打順の若い順から放送する)

書いててややこしくなってきましたね〜、わかりましたか?
コツは代打(代走)した選手から順番にドミノ方式で放送すること。どこかの(守備)がダブるので、順番に押し出して放送していくのです。
代打した選手がピッチャーに入る、はて?今のピッチャー君はどこへ・・・えっと、レフトか。レフトの選手は・・・ライトにいるで!となって最後に代打した選手の守備位置に戻ってくるわけですね、あら不思議!!

そうこうしているうちに、アラ、もう9回ツーアウトですよ。

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野球は終わってみるまでは何があるかわかりません。帰る準備はサイレンを聞いてから?

<サイレンを聞く>
9回ツーアウトだから、もう終わりなんてことは絶対ありえません。それこそ、一人選手が塁に出たら代走だの、代打だの、目まぐるしく選手交代が行われることは目に見えています。サイレンを聞いたら聞いたで次の放送を。あ、その前に挨拶と同時にサイレンを!!
『ご覧のように〇対〇で〇〇高校が勝ちました』
この場合の高校名は略称で、
『ただいまから〇〇〇〇高校(正式名称)の栄誉をたたえ、同校の校歌を演奏し、校旗の掲揚をおこないます』
完封試合の場合の「0」は「レイ」と発音しましょう。「ゼロ」ではありません。

そしてあらかじめ用意していた(結局先に用意してるんだよ)高校の校歌をテープで放送。
放送が終わると次の試合の案内を。別室から理事の先生がやってきて時間を教えてくれますので、勝手に時間を決めないこと!?基本的には試合終了から30分が目安です。
『第〇試合は〇時〇分の試合開始予定でございます。(繰り返し)。しばらくお待ちくださいませ』
この試合が最後の場合は、来場お礼の放送をする。
『本日はご来場くださいましてありがとうございました。・・・(その後もいろいろ続く)』

これで一試合分の放送担当が一応終了。この後も車の移動やら、迷子やら、続く(笑)。

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ゆったりとお茶が飲めるのは試合が終わってからです。あ、あとトイレも。

<オマケ>
この仕事はいつ終わるかがわからない。延長戦で最長17回というのを経験しましたが、もう最後の方は「どっちでもいいから点取ってくれ〜」という気持ちになったのも自然なことでしょう^^;
あとナイター試合も結構大変。一回ライトをつけるだけでン十万円するらしい。そしてつけたとたんに決着がついたりする。「試合が終わってよかった!」といいながら涙目になっている某理事を見たことも。
あとウグイス嬢は放送をしながらスコアをつけていることが多い。そしてカウンターも操作していたりする。本当にやること盛りだくさんで集中力が続かないとやっていけないお仕事なのである・・・。

どうしてそんな仕事が私につとまるのか?

かわいいから(謎)

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たまにテレビ放送されていたりするので、アイスクリームは陰で食べましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。