卒業生Y.Mさんからのアドバイス

■短期必勝の大学受験 〜進路変更後の短期決戦〜

私の受験生生活の始まりは浪人した年の秋からでした。
それまでは他の道を目指していて勉強はほとんどしていませんでした。
しかし将来のこと、やりたいことに辿り着くにはどんな方法をとればより良いかを考えて夏の終わりに大学受験を決意しました。

時間が少なかったので私立大学のみの受験にすることにしました。
そして秋から勉強を始めたものの世界史はとにかく覚えることが多く、
しかし数学は
高校の頃から苦手科目で、成績も散々なものでどちらを受験に使うかとても迷いました。
最初は暗記の方がまだいけるかもしれないと少し世界史を勉強しましたが、
だんだん
すすめていくうちに覚えることの多さに唖然としてやる気をなくして他の教科もほとんど勉強しないような状況になりました。
これではまずいと思い、数学にきりかえて最悪足をひっぱらない程度まではどうにかしようと決めました。
とりあえずほかの教科より予備知識が極端に少なかったのに加えて苦手であったので倍勉強しないと追いつかないと思い、
高校時代にお世話になっていた太田すうがく道場のことを思い出し、再びお世話になることになりました。


予備校の数学では基本的な公式や解き方を機械的に教えて、マニュアルどおりに問題を解くという作業しかしていなかったので、
そのマニュアルから少しでもずれた問題
が出題されると全く太刀打ちできないということが多々ありました。
それに対して、太田すうがく道場では公式の証明から、公式がどういう意味をもっているのか、何を導き出したいのか
そういった本質のところから考えることができ、時には手助けしてもらったり、討論したりしながら応用の利く力を得ることができました。

考える場を与えてくれるので、公式などを自分でちゃんと考えるという習慣も身に付きました。
元よりマイペースであり、自分のペースを崩すのが嫌で自分で立てた計画通りに勉強も進めていたので、
勉強のペースを自分で決めて解らないところをサポートしてくれるというスタイルも自分にぴったりでした。

そうやって勉強をすすめていましたが数学をなんとかしなくてはという気持ちが強く、数学ばかり勉強して気付いたら12月に差し掛かって
そこではじめて国語科目の
穴に気付き、次いで英語の抜けの多さに気付いて一気に焦りを感じ、全ての教科の勉強を始めました。
正直、数学はその時点で半分も仕上がっていない状況でいろいろと焦る原因は尽きませんでした。

そしてばたばたとやっているうちにセンター試験がやってきてしまいました。
結局センター試験前日まであがいたものの、自分の計画ミスにより数学Uまでしか完璧には仕上がらず残す数学Bはおぼろげな記憶のみを頼りに挑みました。
自己採点も少し足をひっぱったかなという感じの出来でした。
センター利用の入試は宝くじ気分で、出しておいてどこかひっかかればなーという感じで何校かに出願しました。
いろいろ受けた本試は突然焦ったり、全然わからなかったり、それまでのことを思い出したり、終わってから手ごたえを感じたもの、
これは駄目だろうなぁと思ったもの
様々でした。
結局、それなりに受かったり落ちたりしながら私の受験生活はおわりました。


今はセンター利用で受かった学校で経営学を学んでいます。
自分の夢とは直接関係のある事ではないけれども、なにか将来の役に立てばと思い日々奮闘しています。
経営といえば何かと数字が絡む分野のようで、受験よりも今になって太田すうがく道場で学んだことが役に立っています。
受験のためだけではなく、大学に入った後のためにも数学に親しんで理解を深めておくことはとても有利なことであると身を持って感じました。

このまとまりの無い話が受験生の方々の目につくことがありましたら、
会ったことも
無い人にいわれても説得力は無いかもしれませんが(自分はそう思っていたので)焦らず、着実に頑張ってください。
私も時間は少なかったけれど、間に合いました。
ちゃんとやってるひとも、ちょっとやばいかもっていう人も本気になればきっとうまくいきます。
自分はできるんだ!って思って、根拠があるにこしたことはありませんが根拠が無くても自信を持って臨んでください。

自信が試験会場の空気に飲まれることを防いでくれます。

受験生というのは何だか重苦しい響きで、堅苦しくて、とても苦手でした。
試験とい
うのもとても厳しくて決まりごとが沢山で怖いものな気がして嫌でした。
そうすると勉強する気も失せてくるので、私は受験生らしくない生活をしていました。
休みは友達と遊びにいくし、受験生は必死だからなりふりかまってられないというもの嫌だったのでオシャレも怠りたくなかったから
洋服やコスメのチェックもして買い
物にも出ていました。
アルバイトも長期はさすがに出来なかったけれど単発でしていたし、旅行も行ったりしていました。
受験生なんて名前の問題で、勉強漬けで過ごすなんていつか限界がくるだろうし、
普段の今までの生活よりほんのすこし、勉強に重点が移っただけのことと思います。

とはいえなんだかんだとシビアな受験生活をいつもハッピーに送るのなんてそれも無理な話だと思うので
(実際自分もやりたいようにやってはいましたが、かなりストレスだらけの日々でした。)
たまには誰かに
愚痴を聞いてもらったり、愚痴をきいてあげたりそういうのも大切かと思います。

また、受験は受験生の努力だけでなく家族や仲間のサポートあってこそのりきれるとだと改めて思いました。
生意気なことを言いますが、家族の方々もピリピリした雰囲気になりがちと思うので、
出来るだけ
家では気持ちだけでもゆっくりといられるような雰囲気にしてあげると受験生のストレスも和らぐと思います。
家でまで緊張した雰囲気にしなくても受験生は学校や予備校で嫌ってほどピリピリした空気を味わっています。…笑

受験生の皆さんが気負わず、我慢せず、抱え込まずにできるだけ快適に乗り切れることを祈っています。

最後に、苦手な数学に親しむ機会を作って下さり、わかりにくい質問をしても根気よく教えて下さり、
一緒に考えて下さった太田先生にはとても感謝しています。ありが
とうございました。


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