4.物理量の求め方

(1)波動関数の規格化条件
  波動関数Ψの複素共役をΨとすると、
   -∞+∞ΨΨdx=1 …I
  「ΨΨはある場所xにおける電子の存在確率を表す」というボルンの解釈に基づく。
   
(2)ブラケット表示
  
-∞+∞Ψc^Ψdx≡<Ψ|c^|Ψ> …J
    c^:演算子
  と表すこととする。

(3)運動量の期待値pの算出
  CIより、
  p=<Ψ|(h/2πi)∂/∂x|Ψ> …K

(4)エネルギーの期待値Eの算出
  G’Iより、
  E=<Ψ|H|Ψ> …L
  ここで、HはFで表される演算子

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