7.水素原子

(1)量子数
1)主量子数n(=1,2,3,…)
  軌道のエネルギーをほぼ決定。

2)方位量子数l(=0,1,2,3,…)
  軌道の形を決定。
  l=0,1,2,3,…→s(丸形),p(ひょうたん形),d,f,…状態

3)磁気量子数m(=-l,-l+1,…,0,…,l-1,l)
  電子の回転方向を区別。
  n,lが同じでmが異なる波動関数→通常は同じエネルギーを持つ(縮退)。
                       →磁場をかけるとエネルギーが分裂(縮退が解ける)。

全ての原子の電子軌道→n,l,mの3つの量子数で表される。

(2)波動関数
  動径波動関数(原子核と電子の距離rに依存する関数。n,lにより形状が変化。)
 ×角度波動関数(原子核から見た電子の方向に依存する関数。lにより形状が変化。)

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