8.スピン
電子のスピンs(=1/2,-1/2)
1)鉄のような強磁性体を生み出す源
2)電子が自転しているイメージ(但し、古典力学的イメージとは異なる。)
→磁場をかけると、コマの歳差運動に相当する複雑な運動を行う。
3)スピン軌道相互作用の発生
=電子のスピンとその周りを相対的に回る原子核との間に磁気的相互作用が生じる。
→原子核の公転による磁場と電子スピンとが
同方向のときエネルギーは安定で低く、反対方向のとき不安定で高くなる。
→原子の中の電子のエネルギーが細かく分裂。
→電子が多数個ある場合はエネルギー準位の低いものから順番に入る。