アインシュタイン発・科学ロマンへの旅

小学生の頃、父親に買ってもらった科学図鑑を読んでアインシュタインの相対性理論に心をときめかせた。
結局√の意味もよくわからず挫折したけれど、あの思いこそが学びの原点だったのではないだろうか。
 心有る方々とともに、不思議を味わい、思考を楽しむ学びの原型を復元したい。
そのためには、稚拙なものであっても自分の思い・イメージ゙をひとつひとつ形にしながら
メッセージ゙を送り続けるしかない…。
そう考えて、今、地道に身の丈に合った本を見つけてはその内容を理解し、
エッセンスを抽出・整理する作業を進めています。
 高度な内容だから専門教育を受けた人にしか理解できない、と諦めてしまわず、
中・高ないし大学教養レベルの知識で、それなりにその本質を理解する方法を見つけていきたい。
それによって学問の真髄を垣間見ることができれば、これこそが学びの最高の動機付けだと思うからです。

 

思索コース 進捗状況 参考図書
1 相対性理論 骨子を“科学算額(クイズ)”にまとめました。
今後、これを叩き台に、より充実した教材へと
発展させていきたいと考えております。
藤井保憲著『相対論』(放送大学教材)


2 統計力学 数学で勉強する「場合の数」や「確率」が
この宇宙を支配する物理の基本法則と
密接な関係があるなんて面白いですね。



都築卓司著『マックスウェルの悪魔』
          (講談社・ブルーバックス)
金原寿郎編『基礎物理学・上巻』
                 (裳華房)
田崎秀一著『カオスから見た時間の矢』
          (講談社・ブルーバックス)
3 量子力学 まず、量子力学の科学としてのベースを
どのように捉えるべきかを考えてみました。

J.P.マッケボイ著『マンガ量子論入門』
          (講談社・ブルーバックス)
和田純夫著『量子力学が語る世界像』
          (講談社・ブルーバックス)
4 「数学の中の無限」 無限探究史鳥瞰図下書き作成済。
有限の存在である人間が
果たして無限を捉えることはできるのか、
を考えていきたいと思います。

足立恒雄著『無限の果てに何があるか』
          (光文社・カッパサイエンス)
吉永良正著『ゲーデル・不完全性定理』
          (講談社・ブルーバックス)
林晋著『ゲーデルの謎を解く』
    (岩波書店・岩波科学ライブラリー)
5 「波動・振動の世界」 「ドップラー効果」に関する当道場門下生の質問を
きっかけに設けたコースです。

6 電磁気学 電磁気学の基礎的知識をまとめてみました。 竹内淳著『高校数学でわかる
             マクスウェル方程式』
          (講談社・ブルーバックス)
金原寿郎編『基礎物理学・下巻』
                 (裳華房)
7 科学哲学 メタ・サイエンスの視点から科学を捉えてみようと
思います。
柳瀬睦男著『科学の哲学』(岩波新書)
8 和 算 江戸時代、
日本で独自に発展した「和算」と呼ばれる数学が
ありました。
庶民までが知的遊戯として楽しんだ精神文化として
世界に類を見ない水準の高さを有する反面、
抽象性への志向がなく、
結局西洋数学のような壮大な論理体系にまで
発展し得なかったという限界性も有しています。
その光と影に、
教育のあるべき姿が見えるような気がします。 
小倉金之助著『日本の数学』(岩波新書)
9 “目から鱗”の科学 わかっていたつもりでいたけど、ふとしたときに
「ちょっと待てよ。」と思うことがあります。
そんな題材を見つけてはエッセイにまとめて
おこうと思います。
 
10 「数学と論理」への扉 数学って一体何なのでしょうか。
恐れ多くも数学の本質、“正体”を垣間見ようと
いうコースです。


遠山啓著『数学入門(上)』(岩波新書)
足立恒雄著『√2の不思議』
          (光文社・カッパサイエンス)
木村俊一著『
天才数学者はこう解いた、こう生きた
             (講談社選書メチエ)
11 脳科学への扉 脳科学は果たして
心を解明することができるのでしょうか。
物質としての脳のメカニズムを
ぎりぎりまで究明したとき、
その地平線の先で
精神という不可解なるものは果たして
そのベールを脱いで
我々の前にその正体を見せてくれるのでしょうか。
茂木健一郎著『脳と仮想』(新潮文庫)
12 生命思索への扉 生命とは何か。
科学的事実を土台に
生命の本質を突き詰めていった先に、
「我々は如何に生きるべきか」という
人間最大のテーマについての鍵が
隠されているような予感がします。
中沢新一・波多野一郎著『イカの哲学』
                  (集英社新書)

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