『太田すうがく道場・学習と思考の手引』を叩き台として作成:2014.5.31 |
思考のスケッチ |
■思考のスケッチ‐1 ヒトは直観と論理の連係で思考する。 直観で発想し、論理で正誤を確認しながら進む。 |
■思考のスケッチ‐2 「AならばBである。」 「なぜ?」 「○○だから。」 この自問自答を積み重ねながら思考を進める。 常に背後の根拠に支えられながら思考を進める。 |
■思考のスケッチ‐3 「AならばBか?反例はないか?」 「逆も成り立つか?同値関係は保たれているか?」 命題間の論理関係に心を配りながら思考する。 |
■思考のスケッチ‐4 その「言葉」は、如何なる「概念」を表現するものか。 その「概念」は、更に噛み砕いて「自分の言葉で説明」すると、どういうことか。 「言葉」に心を配り、 それが表す「概念」を確認し、 更にその「自己言語化」を行いながら、思考する。 |
■思考のスケッチ‐5 思考の結果を、適切な記号・言葉等を用いて紙面に整理してみる。 出来るだけ整然かつ簡潔に記述する。 論理構成が読み手に円滑に伝わるように心を配りながら記述する。 書くことで、論理のごまかし・瑕疵のチェックができる。 |
■思考のスケッチ‐6 「わかった」と思ったら説明してみる。 出来合いの言葉の流用ではなく、自分の言葉で説明する。 奮闘後に改めて整えた論理構成に沿って説明するだけでなく、 実際の生々しい思考の経緯をも交えて説明する。 それが出来なければ、まだ「覚える」「結論をでっち上げる」の段階。 |
■思考のスケッチ‐7 問題を図・表に整理して思考する。視覚化して思考する。 仮定およびそれより導かれる事項をそこに集約し、 思考の対象要素を記号という形で具現化する。 図は出来るだけ仮定に即してそれらしく描く。直観が働くように描く。 |
■思考のスケッチ‐8 「要するに」(抽象化・一般化)と「例えば」(具体化・個別化)で思考する。 |
■思考のスケッチ‐9 因と果、独立変数と従属変数、を区別し、その相互関係を明確に捉える。 果を決定づけている因を絞り込む。 果を動かして因を探る。 図を描き直して、何が何を決めているかを知る。 因の表現形式はひとつとは限らない(例:角度⇔長さ)。 状況に応じて適切な表現形式を選ぶ。 |
■思考のスケッチ‐10 思考はゆらゆらと揺らぎながら、問題解決の方向へと進む。 頑強に当初の思いつき・固定観念で押し切ろうとしない。 その後の展開、状況を見据えながら、柔軟に思考する。 自然の流れに委ねながら思考する。 思考は熟成する。行き詰ったら寝かすといい。 |
■思考のスケッチ‐11 一方で「意味」を「記号」に変換し、機械的作業に乗せて円滑な処理を図りつつ、 他方で「記号」に「意味」を吹き込み、その「解釈」を介して思考する。 |
■思考のスケッチ‐12 仮定と結論との距離を近づけるように思考する。 問題と関連性のある公式・定理に結びつけるように思考する。 |
■思考のスケッチ‐13 分析と統合で思考する。 例えば、空間図形を考えるとき、 空間図形から平面図形を切り取ってきて分析し、 その結果を空間図形に戻して統合する。 |
■思考のスケッチ‐14 モデル化(抽象化・理想化)、単純化、デフォルメにより 本質を把握する。 |
■思考のスケッチ‐15 扱う数量の単位・次元に着目して適用公式・定理を探りながら思考する。 例えば、仮定が角度で、結論が長さならば、 角度の条件を長さの条件に変換する定理の適用が必要なはず、と考える。 |
■思考のスケッチ‐16 |