建築レポート:震災支援

3月28日 応急危険度判定業務

 調査最終日。(と言っても自分がということで、結局あと2日間調査は続いた。)今日は福井、富山両県から判定士の応援が来た。黒島にも福井県から応援が来て、本当にありがたいことです。

8時に市役所を出発し、今朝は被害の大きかった、道下地区に寄って行く。新聞テレビで見たとおり、ひどい状況であった。昨日黒島に住む奥さんが、「うちも大変やけど道下行ったら涙が出たわ」と言っていたとおりの状況だ。倒壊した家もあれば、柱が折れながらもなんとか踏ん張っている家もあり、見ているだけでつらくなってくる。
 

黒島到着後、判定業務を始めると、近所の人がぞろぞろと出てきて、みんなの家について回ってくる。そのうち「おーいい、査定官が来たぞー!」という声が聞こえてくる。「いやいや私たちは危険度判定をしているだけで、罹災証明の判定をする訳じゃないですよ。」と説明する。わかってくれたかどうか怪しいが、もくもくと判定を行う。

お昼頃高台のお寺に行こうとすると、階段は割れているわ、擁壁は崩れているわで、案の定上の建物も引っ張られて傾いている。この辺にお寺が3つかたまって建っているのだが、本堂はともかく、庫裏が2棟傾いてしまっている。これは直るとか直らないの世界じゃない。崖が崩れないことを祈るだけである。

午後からはほかの班の応援もあり、数をこなしていく。帰り際、他の班の張った黄色紙に納得がいかないという話を受けて、「赤を貼ってほしいのかな?」と思いつつ家を訪ねると、増築部分で若干壊れているものの、さほど大した被害ではなかったので、その旨伝えて了解してもらう。

今日は16:00で上がってよいという連絡を受け、早速市役所に戻る。
集計を終え、19:30作業終了。市役所の建築職員に、「大変だろうけど、体に気をつけて」と声をかけて帰宅した。そういえば、一緒に輪島にきた先輩は、結局あと2日残っていた。
久々の自宅はバタバタだった・・・。掃除しなきゃ。

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