5月7日

 突然、HPを作ろうと思った。自分で自分に驚いている。
 E−メールは始めたばかり。メール以外、まあパソコンは箱か置き物だ。
 去年は怒涛の日々で心身共に酷使しまくり、そのツケが今年に入って、三月ついにぶっつぶれた。 それからぬけがらの日々を思えば、ひとつこうしてプラグが立ったのは、まあ良いことなのだろう。
 ーーーで、O氏がご教授くださることになった。感謝。


5月8日

 はっきり云って私はドンガメだ。だから、こんな私に根気よく教えてくれるO氏はすごいのひと言につきる。
 ホームページ製作用のソフトが世の中にはあるのだそうだが、O氏いわく、 「基本は五つです。それさえ覚えれば、大抵のことはできます。 まずトライしてみて、それで無理なようならソフトを使いましょう」との事。 合言葉は”レッツ チャレンジ!”だ。
 今日は<font>と<br>の学習。
 O氏は教え上手なうえにホメ上手。ド素人に理解しやすく、かつ自信をもたせるように指導してくれる。 覚えは悪いし、身にはつきにくいし、へこみタイプの私に、とても合わせてくれているのだと思う。


5月13日

 コンピューターの歴史について、簡単なレクチャーを受ける。又、OS、オープンソースとコピーライトについての説明。
 その後、NHKの「電子立国」から、コンピューターの歴史と、ビル・ゲイツ氏の歩みについての二回分を観る。


5月14日

  壁紙素材を選ぶ。フリー素材を、探す、選ぶのに、時間がかかり疲弊する。 とりあえず気に入ったものがみつかって良かった。
 週半ばまでが集中力の限界と感じていたが、予想は当たった。 後半はやりたい気持ちだけで、ギリギリ活動できた状態。心身共に綱渡りだ。 来週は赤信号。


5月15日

 素材加工を、教わりながらやってみる。どうにか出来はしたが、覚えられた感覚は無し。 フォトショップは難しい。手順を覚えるまでに、時間がかかりそうだ。


5月20日

 予想通り、今週は惨敗。体力落ち込んで、作業中断。
 今日はひさしぶりの作業だ。
 フォトショップ、二回目の学習。独り言に使用している画像が画面上で見れるまでに時間がかかるのは、画像データが重いからとO氏。そこで、データを軽くし、スピードアップをはかることにする。画像データには種類があり、それぞれに長所短所があるとの事。”bmp”から”jpg”に変更し、サイズを縮小する。
 それから、作業にあたって、”ドット”と”インチ”および”ピクセル”についての説明を受ける。これがわかっていないと、別々の画像を加工して(重ねて)使いたいときに困るのだそうだ。
 概要はつかめたと思う。やり方は、身についたかすこぶる怪しい。嗚呼ドンガメの哀しさよ。根気よくがんばろう。こんな私にめげずに、O氏、ご指導これからもよろしくお願いします。自身の作業時間をさいてご教授下さるO氏に感謝をこめて、合掌。

  長いP.S.
 日記をつけたあと、Googleにトライする。単語を打ち込んで検索をクリックする。 でてきた検索リストからひとつを選んでクリック。…おや? 選択したHP上になにやらでてきた。読む。…。”Cookie”を設定もしくはOKを選択しろということだけはわかったが、理由が文面を読んでもわからない。いま私と目の前のPCは、同じ日本語で対話しているはずなのに、両者のあいだに横たわっているこの埋めがたい溝、隔たりはなんだ。私に理解できる日本語で解説してほしい。…もしやとんでもないサイトに入ってしまったのか?私は。
 超絶ぶきちょなドンガメは考える。さわらぬ神に祟りなし。終了しよう。クリック。…。終了できない。何故だ。理由不明。理解不能。はっきりしているのは、なにがなんでも選択らしい。…。
 小心者超絶ぶきちょは考える。…。時計をみる。日付はとうにかわっている。O氏に心の内で謝りながらTELを選択。
 まず、大丈夫ですからクリックしてくださいと云われOKをクリック。
 O氏いわく、それは個人の情報が第三者に洩れますけどいいですか?という問い合わせです、との事。ギョ!「洩れるんですか?」「洩れる可能性があるんです。広い意味で」
 ツール→インターネットオプション→プライバシーをクリック。画面をみながら説明を受ける。 たとえば私がどこかに書き込みをする、その時パスワードなどを使った場合、Cookieがそのパスワードを覚えてしまうらしいのだ。ランクを”高”にすればよいように思われるだろうが、それではCookieeが使えなくなり、書き込みが面倒になるとの事。とにかくPCとしては、個人情報について一応お断りというか警告というか、それを示してくれたらしい。
 後日もういちど教えていただく必要有り。一発で理解できない頭がうらめしい。嗚呼超絶ぶきちょなドンガメの哀しさよ。O氏に感謝して、合掌。


5月21日

 前日の独り言をキー打ちしていたときのことだ。どうもPCの様子がおかしい。
 私が疲れていて余計なキーに触れてしまっているのかと思っていたが、あまりにも何度も続くので、本日O氏に相談。
 するとO氏、「再起動リフレッシュしたことありますか?」「ありません」 きっぱり云いながら頭のなかでは、また新たな用語がでてきたぞと、早くも身構えの態勢だ。
 たとえるならPCは、こちらが色々作業するたび、そのひとつひとつの動作を、自分が忘れない為に逐一メモ取りしては保存という作業をしている、律儀な秘書なのだそうだ。あまりに生真面目すぎて、融通が利かない奴の為、一例を挙げるならば、”この動作は、以前にもあったからそのときのメモを代用しようっと”などという簡略省略化はせず、せっせとそのつどメモを取っては保存していく。やがてあふれかえるメモに、処理能力オーバーとなり、”フリーズ”や”電源が落ちる”といったパニック現象を起こすのだそうだ。
 これを回避する為に、PC自身にメモ整理させる(このメモは要る要らないの分別作業)方法が、セーフ・モードでの再起動リフレッシュというメンテナンス作業なのだとの事。
 なるほど。
 PCを快適に作動させる為の、ひとつの手段なのだそうだ。これを1〜3ヶ月にいちど行うだけでも違うとの事。かなりハードに使用している場合は、バックアップをとった後、再インストールしてリフレッシュする者もいるという話を聞く。ほおお。すごい世界だ。
 私は、自分でソフトをインストールしたことがない。皆の有難い助力によって、キーを打つだけまでになっている。O氏にそう告げると、「たいていの人はそんなものです。それでいいんですよ」…そうか。ドンガメ故ではないのか。少しほっとする。
 さあさっそく学習だ。O氏が自身のPCで練習させてくれた。
 まず、O氏のHPに行き、”セーフ・モードでの再起動リフレッシュ”のコーナーを読んで手順をつかむ。O氏に教えられながら、O氏PCのキーをポチと押して、やって、やって、おおっ出来た。ドキドキドキドキ。何かすごく賢い事をやってのけたような気がする。
 頭のなかで、忘れないように復習する。
 帰宅し、PCにむかう。さあ、いよいよMYPC、リフレッシュ。
 もういちどO氏HPでおさらい、手順をメモする。挑戦。ドキドキ。”F8キー”を押しながら電源を入れる。黒画面。ピピピピッという目覚まし時計顔負けの音が鳴る。愛猫二匹が驚いて、猛ダッシュで部屋から退避。鳴るPCがあることはO氏HPで学習済み。”F8キー”から手を離す。学習していた表示が現れる。
「矢印キーで選択し、Enterを押す…っと」ポチッ。…。問題発生。ドドドドドドッ。…これは学習外の画面だぞ。わけがわからないが、思うに、とにかくこのまま押せば済むような気がする。…だが、はたして本当にそうだろうか。爆発するとは思わないが、データをパアにするとか、とにかく思いつくようで思いつかないとんでもない事態になるのではないのか? どうなんだ? 不安がよぎる。びくびく。 小心者かつ超絶ぶきちょなドンガメは考える。…。時計は日付がかわっている。…。心内で詫びながら、O氏にTELを選択。
 状況を説明。
 O氏、「なるほど。バージョンが違うんです。仕様が変更されているんですね。大丈夫です。そのままキーを押して下さい」「押していいんですか」「はい」
 ポチッ。ドキドキ。おお、覚えのある画面になった。四隅にセーフ・モードの文字。あとは、O氏に確認をとりつつ作業。MYPC初再起動リフレッシュ終了。どっと疲れた。
 二日続けてのSOSに快く応じてくれたO氏に感謝。
「いいんですよ。初心者だと、びっくりするでしょう」
 びっくりどころか、びくびくびくびく、おどおどドキドキの連続で、私はPCアレルギーに片足を突っ込んでしまった。はたしてここから脱出できるか。ぶきちょなドンガメ岐路に立つ。


5月25日

 22〜24日、バテドンガメとなる。ことに22日は、私の表現で”布団ガメ”という現象と化し、丸一日食事以外は寝て過ごす。疲れるとこれだ。先週のがんばりのツケが、まだひびいている。ちびと進んで、ばてーっと休息のくりかえし(本当に進んでいるのかすこぶるあやしいが、ヘコミたくないので言及しない)。日常生活復帰への道のりは、なかなか思うようにはいかない。

 だが、今日、新たにフラグを立てる事に成功。いいぞ、ドンガメ。その調子。
 ×年ぶりにアマチュア合唱団に復帰した。や、もう心身ボロボロなので、歌えないのなんのって。…歌う以前だな。発声練習の時点でかなりあやしい。かつて、学生時代運動部員だった者が親になり、運動会のリレーで走り、現状での身体能力と記憶されている感覚とのギャップにすってんころりん!ーーの状況を上回っていると、私は断言できる。
 ちなみに曲目は「カルミナ・ブラーナ」。×年前、この団に入団した時と同じ曲だ。覚えのある作品なのは、精神的負担がいくぶん軽く感じられる。いまの私には救いである。
 当面は、歌による体力づくりが目標。続けれれるか(…これを綴る私は現在、ブランクによると思われる少々の腹痛に悩まされている)。がんばれドンガメ。ぶきちょにはぶきちょの歩みがある、筈。…。疲れた。


5月29日

 26〜27日の3日間は、前日の合唱団の余波に襲われた。午前中はめいっぱい睡眠。夕刻は2時間睡眠。夜は早めに就寝。4日目に復活。
 O氏に、フォトショップの基本レクチャーを受ける。
 覚えること。範囲指定。鉛筆ツール。バケツ。カラー。レイヤー。
 ファイル→新規作成→画面の大きさ等を決めてクリック。
 鉛筆ツールを選択→カラーパレットから色を決める→絵を描く。
 マウスの左ボタンを押したままでマウスを動かすと、線が引ける。左ボタンから指を離すと線が止まる。
 O氏より、課題が与えられる。「レイヤー3つに、大きな星、ハート、流れ星を描いて色を塗りましょう」
 レイヤー1に、大きな星を描く。範囲を指定し、星の中をバケツで色塗りする。
 レイヤー2を作製。レイヤーツール内の下のバーの右端がゴミ箱、そのすぐ左隣の絵をクリック。すると、レイヤー1の上に、レイヤー2が現れる。ハートを描いて色を塗る。
 同じ手順でレイヤー3にも流れ星を描く。 「レイヤーは、セル画のようなものだと思ってください」とO氏。だからレイヤー1〜3は、セル3枚にそれぞれ絵が描かれ、重ねられている状態。故に、たとえばレイヤー2を一番上にしたいと思った場合は、レイヤー2を左クリックしそのまま押しっぱなしの状態で(つかんで)、レイヤー1〜3の一番上にもってくる。すると、レイヤーの重なり順がかわり、レイヤー2が一番上に重ねられた状態になる。
 保存は、いつも通り、ファイル→別名で保存、を選択。その際の注意事項。レイヤーを統合しないこと。さっきのように後に絵に手を加えたいとき、レイヤーを統合(セルから一枚の絵にしてしまう)してしまっていると、各レイヤーごとの手直しができないので非常に困るのだそうだ。
 さあ印刷をしよう。
 ファイル→印刷、を選択。
 O氏宅のPCには、エプソンの印刷機がつながっていて、これをPCとつなぐためのソフトが入っている。だから、”エプソンーXX”の表示がでているので、これをクリック。
 他にも表示されいる”XXエプソンー某”について。これは、PCと印刷機をつなぐソフトがない場合(たとえば印刷機が中古で、ソフトがついてこなかった場合等)に使用する、ウインドウズ側が用意してある代用ソフトなのだそうだ。これでも、まあOKとのこと。だがやはり、その印刷機専用が望ましい。
 スキャナーを使おう。
 自分の手描きイラストに着色する場合は、スキャナーでPCにイラストをとりこんで、画面上に出す。
 とりこむ(印刷する)前に、かならず、プレビューで、画面上のイラストを確認。かならず、ビット数等の確認。モノクロという表示があるが、線画をとりこむ場合、コピー機のイメージでこれを選択してはいけない。線画は見た目モノクロにみえるが、コンピューターの目でみると、白と黒ではなく、白、黒、グレーで構成されていると認識される。黒は、コンピューターの目からみた完璧な黒でなければ、黒として表現してくれないのである。だから、モノクロを選択した場合、線が”とんで”しまい、かすれた絵になってしまう。そこで、「グレーを選択します」