3月15日〜18日

 15日、合唱団の練習の帰り、書店に寄る。駅にむかう途中で体調をくずし、交番で休ませてもらう。おちついたのをみはからい交番をでたが、数歩で動けなくなり、一瞬、ふっと意識が揺らいだとたん、路上に倒れた。そのまま救急搬送。まさか路上で倒れるほど自分が疲弊していたとは感じていなかった為、自身驚いた。
 運悪く、サイフのなかに実家に荷物を送ったときの伝票が入っており、知らぬ間に連絡を入れられてしまっていた。翌日朝一で両親に来られ、これまで云わずにいた不調状態話す羽目になる。説教され、3月のスケジュールを提出させられる。月いちどの電話連絡の義務付け。

3月21日

 府中の森芸術劇場にて「カルミナブラーナ」本番。
 指揮:小林研一郎
 日本フィルハーモニア交響楽団
 体調悪くなく、自分としては納得のいくステージだった。
 ”Ave formosissima”からラストまでは、一瞬でも気を抜いたら最後、もう歌うポジションをつくれないというところまで身体が限界にきていた。しめあげている筋肉がまるで痙攣のように、ここから最後の音を歌い終えるまでぶるぶる震えっぱなしだった。ここまでめいっぱい身体をつかって歌えたのはひさしぶりだ。
 レセプションは欠席。

3月24日

 女性能楽師による能「班女」「小鍛冶」
 「班女」について。
 シテの舞、女性の可愛らしさ可憐さと、女の汚らしさいやらしさが交互にみえ、どちらをみていいのかひじょうに戸惑ったまま鑑賞した。本当は、女の汚らわしい部分はちがうんだろうなとは思いつつ。
 小鼓が良かった。地歌は、私は男性の方がききやすい。

3月25日

 知人の人形作家の展示会に行く。
 「木本黒陽・魚住きり果・中川多理 球体関節創作人形展」
 一体、波長の合う人形があり、他をみていても、それにひっぱられる。魂を入れ”ヒト”にしてしまいそうな感覚を味わった。

3月について

 他との会話、やはりまだどこか自分でない感じだ。カツカツ?ピリピリ?している。O氏は理解してくださっているのでご好意に甘える形ではあるが、とりあえず問題ないとして、他の人とは難しい状態にあるように思う。かなり意識して注意しながら会話を心がけたが、うまくいっていたかどうかはわからない。不快な思いをさせていなければ良いが。
 まったく本が読めなくなった。以前読んだものならゆっくり休み休み目を通せるが、あたらしく買い求めたものはひらけない。
 どこかぼんやりした頭のまま、日常過ごしている日が多かった。
 しばらくぶりにY氏からTEL有り。気にかけてくださって有難う。感謝。