3月3日

 一日中体を動かし続ける。何かと用事をみつけてはうろうろ。
 とにかく、落ちついていられないのだ。だから、へとへとに疲れていても、休みたくても動かずにはいられない。

3月4日

 レイプされる夢をみる。夢のなかでこれは夢だとわかっていても目を覚ましたくとも、覚めてくれない。ひどく生々しい夢。感触さえはっきりとわかる。伝わってくる。気持ち悪く、おぞましい夢。なんと表現してよいのかわからない。目が覚めても体中に頭に生々しさがこびりついていて、例えようもない不快さ。どうすれば拭えるのかわからず、なかばパニック、なかば呆然としていた。誰かに電話をしなければ話さなければ自身をコントロールしきれないと思う反面、話せないとも思う。聞かされた方も不快であろうしどうしようもないだろう。嫌な夢だ。ほんとうに嫌な夢。ひどい疲労感。なんでもない。夢にすぎない。だが、生々しさがとれない。

3月5日

 ここのところ再び過食気味っぽいのがぶりかえしている。
 今日、キッチンでインスタントスープさえつくれなくなる。この状態はひさしぶりだ。
 食材は買えるが、買えるのみで調理できない。包丁まな板ひとつ用意することができない。できあいもののみで食事する。
 腹部がパンパンになるまで食べ、食べ終えた瞬間に、明日食べるものを考えている。

 二月の頃、書けるかもしれないと思っていたのに、一文字も書けずにいる。時々頭のなかでBGMが唐突に流れる。だから、希望は捨ててはいない。一文字でもいい。始まりの一文だけでもいい。書けるはず。
 過食傾向になってはいるが、エネルギーは不足している?うとうとする日多し。一日の半分以上眠っている。

3月7日

 所用にてTEL。会話中思い出したくない記憶に抵触。言語障害におちいる。話そうと思うことが、口から言葉となってでてこない。”ア”とか”ウ”とか、又、カタコト状態での会話になる。まるで壊れたロボットだ。

3月10日

生涯学習講座「これだけは知っておきたい薬の知識A」第一回

3月12日

 O氏にTEL。感謝。

3月14日

 Y氏にTEL。感謝。
 かなり、ほんとうにひさしぶりに、ストーリーのBGMをかけることができた。書くまでにはいたらないが。

 三月に入ってからのこと。数ヶ月続いていた状態が治まりをみせた後、過食傾向少しずつ復活してきている様子。耳鳴りも復活。日によっては落ちつかずうろうろ動き、又、日によってはほぼ一日中うとうと状態。続けているストレッチ、気持ちも体もやや拒否?しんどい?だるい?そんな感じにとらわれ、はぶくものがでてきている。

 食べたい食べたい食べたい。でも太るのがこわい。食べたい食べたい。満足感はない。
 ここのところ甘い物も続いている。どうなるのだろう。不安。

 Y氏とTEL。又、所用にてM氏にTEL。その後考える。某について。許せる許せないの問題ではない。私はまだそれを考えられる状態ではないのだ。考えられるのはひとつ。こわい。

 体重い。

3月15日

 今日はいつにも増して食欲衝動きつい。こわい。太りたくない。

 甘いもの、菓子袋、食べたいのはそれだ。今日はそればかりが欲しい。ひさしぶりに、頭のなかで”口にできるもの””食べられるもの”それを唱えながらお惣菜売り場をうろついた。
 いま菓子袋や甘いものに手をだしたら、このままずるずるといってしまいそうでたまらない。何日も何日もそれしか口にできない恐ろしさを再びくりかえしたくはないのだ。

3月17日

 生涯学習講座「これだけは知っておきたい薬の知識A」第二回
 ほんとうに、この講座はおもしろい。先生の話し方も上手なのだろう。
 一秒たりとも他の事を考える暇がない。めいいっぱい集中している。そのぶん反動も大きい。自宅に戻ると眠り、食事をとって眠る。体も神経もくたくた。
 体重い。しんどい。しんどい。

3月18日

 ここのところ食事いちど食べ始めると時間じりじりと長くなってきている。こわい。満足感なし。とにかく頭を納得させなければ。頭が納得しなければ食事終わらない。
 体重い。だるい。休みたい。冬眠したい。延々と眠りたい。
 なにかをこなさなければならないとき、しんどいと思うのに、スイッチが入りこなしてしまう。そしてしんどい。だるい。重い。疲れ蓄積し抜けない感じがする。
 肝心の原稿は?
 頭のなかでBGMは時々鳴っている。彼の気配も時々する。なのに映像がまったくみえない。睡魔に襲われる。ずっとこの状態。どうすれば書ける?このまま書けなくなるのではないか、自分はもうだめなのか、こわい。…大丈夫、自分で思う。大丈夫だよ。そう思うことは大事。でもこわい。

3月19日

 昼食後、あとかたづけの後座ったとたん動けなくなる。座っているのが辛く、上体を両手を床について支えた状態で過ごす。横になることはどうしても拒否状態の為、寝転がれず。夕刻になりやや復活。買出しに出る。いつものみちのりがとてもしんどい。歩いても歩いても進まず。手も足も関節のないただの棒のようだ。胴体にザクザクとさした棒を、ぐきぐきと動かしているような感じだ。デッサン人形のよう。歩いても歩いても目的地にたどり着かない。しんどい。
 夜、テレビで摂食障害をとりあげていた。
 体脂肪率3%ときいてうらやましく思う。つまめる脂肪なくてうらやましく思う。
 外を歩いていてもテレビをみていても、世のなか細いひとばかりだ。それにくらべ私はデブ。少なくとも体脂肪率12%くらいにならないと、このみっともないありあまる脂肪から解放されないのだろうな。体重もある。
 何故普通に食べられないのだろう。デブから解放されたい。つまめる脂肪なくしたい。
 食べるのがこわい。
 こんなに疲れていても、時々BGMがきこえてくる。書けないのに。不思議だ。

3月20日

 春分の日。
 なのでおはぎを食そうと思う。も、売り場で手にとるが食べることが怖くて購入できず。だが、会計前の最後で山崎のおまんじゅうをかごに入れてしまう。
 夕食後食べてしまう。後悔。
 体重じりじり増えてきている。こわい。太ってきている。脂肪、むちむちついてきている。こわい。
 世のなか細いひとばかり。デブは私だけだ。何故。

 少しだけ誉めてあげよう。
 あと数日で、アルバイトを始めて一年になりますね。よくがんばりました。おめでとう。週二日午前中だけの、他のひとからみれば微々たるものでしょうが、私には大変ハードルの高い挑戦でした。今年もできる限りがんばりましょう。
 BGMは離れず状態なので、きっと書けるはず。そのときを待ちましょう。がんばれ。それがたとえ一行であったとしても出来がひどくても、書ける、それは大切なこと。大きなこと。いま、これを書きながら心臓が少々どきどきしています。
 疲れた。

3月21日

 ショック死しそうな体重。何も食べられなくなればいい。デブデブデブデブ。

3月23日

 ブタブタブタブタ。なのにどうして食べ続けるのをとめられないのか。
 どんどん太くなってくる。肉がついてくる。気持ち悪い。自己嫌悪。泣きたくなる。おちつかない。ブタだ。

 夢をみた。
 いつも通りに起きて日常をおくる。だが、誰もが自分を無視する。そこにいないものとしてあつかう。それで私は気付いた。自分が死んでいることに。死んだことに気付かずに私は過ごしていたのだ。
 午後。ただすわっているだけだが、めまいがする。頭を少し動かすたびくらりとする。なんだろう。
 寝る前。恐怖の体重。もうダメ。

3月24日

 自信をなくす。
 今日、アルバイト先から仕事の日数を少なくするよう云われた。
 2月3月と、都合のたたない人の代理をし、週3日時として4日の日があったのだが、私にはその日数をこなすのは無理と判断された。4月も代理を頼まれ引き受けていたのだが、他の人とその日のうちに調整される。
 しかたのないことだ。自分でも疲労は感じていたし、時としてろれつがまわらない状態がでていた。ミスをする前に仕事の時間を減らすという上司の判断は正しいと思う。
 だが、反面、はっきり告げられショックを受けているのも事実だ。
 なんだかおまえが一番デキが悪いと云われたようで、傷ついているのだ。本当はおまえなんか要らない、辞めてくれないだろうかと暗に求められているように思えてしまう。
 働いている者のなかで自分が一番のろまで物覚えも悪い。気も利かない。自分なりに一生懸命やっているつもりだが…。そのうえ体調が整わないのではどうだろう?
 わかっている。悪い方にとらえてはならない。上司の判断は仕事をトータルに考えた場合正しく、ひとつは私の為であることも。
 もうひとつショックなのは、たったこれだけの労働に、自分の体がついていけないことだ。動揺している。がっかりしている。ショックをうけている。二ヵ月、3ヶ月、がんばれると思っていたのに。たったこれだけのことができない。皆が普通にできることが自分にはできなかった。とてもショックだ。
 今後どうしていけば良いのか見通しのないなか、ほんの少し一歩前進したかった。なんとかできる、がんばれる、ほんの少しの期間だと期待していた。なのに結果はどうだろう。真っ暗な気分だ。
 どうやって生きていこう?

3月27日

 ここ数日、昨年11月〜今年2月までの状態が復活。それでもなんとかコントロールしていたが、今日やってしまう。後悔と呆然状態と。動揺し、おちつかない。気分は心臓バクバクものだ。これは自分の弱さに他ならない。なさけない。本気で説教ものだ。縄をさしだしてこれで首吊ってしまえと怒鳴りつけたいくらいだ。
 目の前に淵がある。真っ暗な穴。ころげ落ちたらおしまいだ。こわい。普通の人間でありたい。ろくでもない者になりたくない。どうすればいい。もうなっている。もう、ダメな人間だ。
 ここ2日程時々くらくらする。
 もうずっと耳鳴り。

 「手紙」がラジオから流れ偶然耳にする。涙がみるみるあふれ、泣きたいのを必死にこらえる。何故泣きたいのかはわからない。このできごとを書きながらも涙こぼれる。

3月28日

 夢をみた。が、内容覚えていない。ただ、嫌な感じ、こわさ、特に不安感、そんなものが交じり合った感情?感覚?だけが残っており、不安感のなか少し動揺している状態の目覚めとなった。
 それ故なのか食事の内容はひどいものだ。焼き菓子とチョコレートをひたすらむさぼり食す。とまらず。

 合唱団から連絡が入る。
 ブラームスのレクイエム、小林研一郎先生の指揮で5月公演とのこと。今年いちども練習に行けず、その状態続く。回復の見込みなし。行くメドたたず。とても貴重な体験であるのに、あきらめるしかないだろう。つらい。

3月29日

 今日も朝から耳鳴り。貧血っぽいのもずっと続いている。
 例の状態復活し続く。コントロール、半分成功し半分失敗。自身を責めるのは避けたい、状態ひどくなる可能性有り。自身の内で、責める自分とコントロールできた部分は認めてあげようとなだめる自分の攻防ひたすら続く。責める自分の方がかなり強い。
 ボキンと折れてそれで終わりになってしまえばいいのに。終わりとは? 終わりは、終わりだ。

 冒頭書く。