7日目(マドリッド:サッカーも見るぞ)

・スペインでは、街の中に犬が多い

スペインでは、都会でも犬の散歩をしているのを良く見る。アパートの部屋で犬を飼ってもよさそうだし、犬専用の公園(柵で囲まれており、その中では綱を放して自由に走り回れる)もあって割と整備されているようだ。転勤族で、ずっと社宅暮らしの私としては、うらやましい限りだ。退職するまで、犬と一緒に暮らすことが出来そうにも無い。

・プラド美術館は圧倒的な迫力:時間が無い、時間が無い

 プラド美術館

今朝はまず

プラド美術館へ行く。ツアーのつらいところで時間が限られている。1時間半しかない。膨大な絵画の森に入っていく、数々の名画が所狭しと並んでいる。ほとんど「ああこの絵だ」と確認するぐらいの時間しかなくて、ゆっくり見ていられない。ベラスケス・ボッシュ・ゴヤ・ラファエロ…時間が無い、無い。

昔、ルーブルに行った時も同じだったな。こんどは個人で、ルーブルとプラドにもう一回来よう。

・日本のおばさんは、絵の前でフラッシュたいてる

ゴヤのマヤの絵を見ていると、回りがピカッと光った。日本から来たおばさん(他の団体の人:我々ツアーの同僚の名誉のために念のため

)が絵の前で記念撮影して、フラッシュを光らしたみたいだ。警備員から注意されている。お願いだからそんなことはするなよ。絵の前で記念写真なんか撮るなよ。こっちまで恥ずかしくなってしまう。

・緊張感溢れるスペイン広場

    

スペイン広場

普通はバスを降りる時は、貴重品は持って降りろといわれるのだけど、

スペイン広場では、貴重品はバスの椅子の下に見えないように置いていけ。と言われた。カメラだけを持って、ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像があるスペイン広場に行った。なんていうことない広場だけど取りあえず写真だけ撮る。広場にはパトカーもいて、少し安心。ここにいる人がみんな泥棒に見えてくる。

・悪名高き地下鉄に乗って、サッカー競技場へ

午後から自由時間。

地下鉄

は危険と言う話を聞いていたので、バッグはホテルにおいて手ぶらで、パスポートもコピーだけ。地味な服で出来るだけ目立たないように、観光客らしくなく、と準備を整えて出かける。

昼間なので、地下鉄の中も別に怪しくない。途中で日本人の高校生くらいの年代の女の子が乗ってきた。男の子と一緒だ、親の仕事の都合で来ているのだろうかな。目が会うと、にっこり会釈をしてくれた、可愛いな。我が家は男の子二人なので、こんな子に出会うと、別世界を見た感じになる。

 

マドリッドの地下鉄(丸の内線のような色)

サッカーが終わった後も、地下鉄を利用して帰った。女性も、子供も地下鉄に乗っているし、危なそうな人がいない乗車口から、老夫婦の後について乗り、周囲のお客に注意を払いながら無事ホテルの最寄駅まで帰った。

・スペインサッカーにはお巡りさんが一杯

この日は、レアル・マドリーはビジタゲームということで、マドリッドにいない。

ラジョ・バジェカーノ(ラヨ・バジェカーノと発音するのかもしれない。スペイン語は、地方によって発音が異なるようなので、よくわかりません)が、マドリッドのホームスタジアム(テレサ・リベロ:テレサはオーナーの名前。TVでスタジアムで大声で応援しているのを見たけど、相当怖そうなおばさんでした)で、アスレチック・ビルバオを迎えて試合をする。

試合開始は19時30分だけど、スタジアムに16時に着いてしまった。オフィシャルショップで、サッカーグッズを買って、ショッピングセンタ(この日は日曜日なので、食べ物屋さん以外の店はお休み)のバーガーキングで時間をつぶし、19時前にスタジアムに向かう。

近くのバルではサポータが盛り上がっており、警官も沢山動員されている。騎馬警官も出ている。やっぱ緊張感あり。サポータ間のトラブルを防ぐために来ているようだ。試合の途中で、ラジョとアスレチックのサポータの間に割り込んで、人の壁を作ったこともありました。

・こじんまりとしたスタジアムで一体感あり

    

入場券

このスタジアムの、収容人員は15,500人で、こじんまりとしている。観客席のすぐ前がピッチで、手の届くところに選手が居ると言う感じ。(帰国してから、TVでこのスタジアムの試合を見ていると、コーナキックの時にサポータが相手チーム選手に物を投げつけていた。悪い面もある)

ゴールポストの後ろは、片側はスタンドがあるけど、反対側は看板があるだけで、すぐ後ろが一般のアパート。住民がベランダに椅子を出して観戦している。毎試合ただで見れてラッキーだな。試合の途中で、ボールがこの看板を超えて外に出てしまった。替わりのボールで試合を続けていると、なんと看板の向こうからそのボールが蹴り返されてきた。

 

ゴールポストの後ろは、アパート

・ボールボーイの子供たちはピッチで遊んでいる

ボールボーイは小学生ぐらいの年代。ハーフタイムになると控えの選手が練習しているのに混じって、ゴールにシュートをして遊んでいる。ひょっとしたら彼らは、自分たちも控えの選手だと思っているのかもしれないけれど...日本だったら考えられない。

・席の周りはどうもビジターのサポータが多いぞ

このチームは、前シーズンまで2部リーグにおり、今年1部に昇格したチームで、シーズン当初は快調だったけど、現在はちょっと陰りがあるという調子。

席の周りには、相手チームビルバオのマフラーや帽子をかぶっている人が多そうで、少し不安。だけど試合が始まれば和やかに応援しており、殺気立ってはいない。バックスタンドのビルバオサポータグループはちょっとやばそうだけど、こちらは大丈夫。

 

試合風景(手前サポータの帽子はバスク風)

・ビルバオサポータのワインは美味しい

隣の席のお兄さんもしっかりビルバオを応援している。ビルバオがチャンスを迎えるたびに盛り上がっている。そして皮袋に入ったワインを飲んでいる。と思ったら、チョンチョンと私の肩をつつく。エット振り向くと、皮袋を渡してくれて飲めと言っているようだ。嬉しい。ここのスタジアムではアルコールは売っていない。早速いただくこととする。結構度も高くて美味しいワインだった。ありがとうお兄さん、ちょっとビルバオの応援もしてやろうかな。その後、何回も飲ませてもらった。よかった、よかった。

Hの隣には、ディカプリオ風のお兄さんが座って、Hも嬉しそう。

・スペインサッカーはやっぱり面白い

試合は、スピードがあり、緻密且つダイナミックで、シュートシーンも多くしっかり楽しませてもらった。Jリーグも早くこのレベルになればお客も増えるのにと思う。

2対1でビルバオの勝利。ホームサポータが荒れることも無く、スタジアムを後にした。

・スペイン最後の夜は、石焼ステーキで

試合から帰って、添乗員さんに教えてもらっていた

石焼ステーキの店(ビーニャ・ペー)に行く。お店ではツアーの他のメンバ(午後にセゴビアに行ってきた)が食事が終わるところだった。二人だけ残ってゆっくりと食事をとる。やわらかい石焼ステーキやソパ・デ・アホ(ニンニクスープ)やワインとかを楽しんで腹いっぱい。

23時を過ぎても、お客が次々とやってくる。シエスタのある国は、夜元気一杯でした。(夜元気一杯なのかな)

 

                                   

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