今までの経緯

退院後から現在
〜自宅に戻って〜

2年8ヶ月もの間入院生活を繰り返していたがついに2003年の4月に自宅に戻る
入院中の最後のほうは退院後の生活についてソーシャルワーカーとよく話し合い、見学していたためスムーズに5月1日、メーデーの日に障害者授産施設の行事に初参加する
そのときに初めて電動車椅子で参加をし自由に動いた
大勢で集まり署名活動をして、終了後バーベキューをやり楽しんだ
病院以外では初めて多くの障害者と触れ合った貴重な体験をさせてもらった

その後、リハビリなども決まり新生活がスタートする
PT(理学療法)OT(作業療法)、始めの時期はST(言語療法)を毎週リハビリ病院にて行っていた

ただ以前治療実験で行ったおなかのポンプの薬交換は手術を行った病院にしか設備が整っていないため、3ヶ月に一度訪れ現状の確認を今もしている
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リハビリ仲間も増え、飲み会なども開くようになったあるとき 「自分の人生はこのまま楽しいだけで成長しないまま終わるのか?」とふと思った
「自分で何かできることはないか?」と真剣に思い身近なところから出来ると思うことを探し回った
一週間が過ぎた頃、同じマンションで同じ階の知り合いの家の息子さんが障害者の先輩で学習していたという自宅にいながら講師とメールやBBSで学習できる講座があると教えてもらった
僕はたまたま授産施設でその講座のプリントを見つけすぐさま「チャンス」と思い申し込んだ
しばらくし、入学テストが行われた
まず申し込んだ動機をつづった紙を送り「一次審査合格」との返事がきた
二次審査は高校生ぐらいのテストと面接をとある早稲田のビルで始まる
テストの筆記試験はたどたどしいながらも何とか時間内に終わらせられた
そして面接、うまくしゃべれない僕はパソコンのWordなどで返答をし、後日「合格」という返事を頂いた
僕はこの講座の22期生で内容は聞いていた通り2年間の土、日、祝日をのぞく一日5時間程度の学習でその日の終了時にはBBSに書き込むということであった
ここから2年間のハードな日々が始まった

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一番初めは同じ22期生の方5人と先輩になる21期生の方との食事会で自己紹介などをしてその日は解散し、次の日から講座がスタート
まず始めに学習したことは日頃使っていたパソコンの内部のこと、普段何気なく使っている機器もいろいろな動きで働いていることを学んだ
そのほかにも外部の周辺機器も学習してパソコンの性能について素直にすごいとも思った

次に多くの人が利用するソフト、Word、Excel、AccessやPowerPointなどの勉強をした
WordやExcelはともかく、AccessやPowerPointはなじみがなく苦戦の連続
とりあえずWordとExcelのMOUS試験には合格したがそのほかは受けなかった

1年目の秋には国家試験の「情報処理試験」に挑戦するもあえなく撃沈
今も毎年二回春と秋に受け続けているがいまだ合格できずにいる

2年目の終盤は言葉遣いで尊敬語や謙譲語、相手が不快に思わないような言い回しなど普段のメールなども含めて学習をさせてもらった

あとこの2年間の間、2週に1度のペースで講師の方が僕の自宅に来てくださりわからない部分などを細かく指導してくださった
時にはスクーリングも行い同期生の皆が集まり説明を受けるときや、忘年会などで大勢での食事会やゲームなどもした

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中身の濃い2年間を卒業は出来たものの僕は就職という形にはまだ能力が足りていなかった
どうしようかと思いつつ今までの復習を始めた矢先のこと、卒業したばかりの講座の先生から「やる気があるなら短期講座の応用編を受けない?」と言われる
そのときも僕は即座に「お願いします」と言った
しかし、先生曰く「この講座を受ける人たちのレベルは相当高いのでしっかりそれまでの期間復習すること」と言われて僕はしっかりやったつもりでいたが周りの人のレベルは想像を超えていた
短期講座は前半、後半と2ヶ月ずつに内容も先生も分かれていた
まず前半の始めのほうはアクセシビリティについて教科書で学ぶ
さまざまな規約が盛り込まれていて正直驚き、また世間に広まることを熱望した
その勉強が終わり次の課題から僕はてんやわんやで他の生徒の質問に知らない言葉も多く、それを調べながらこなしていく事態に陥ってしまった
でも、講師の方も僕の幼稚な質問にもちゃんと答えてくれてとても内容の濃い2ヶ月を過ごせた
だがほっとする暇もなく続けざまに後半の講習がスタート
いきなり自分から見た好きなサイトとその理由やサイト分析、また他の生徒が選んだ好きなサイトの評価やどう思ったか、いくつかのサイトの趣旨や悪いところを項目ごとに羅列、問題点の評価、それを数値化してグラフに表すなどのことを短期間で行うということであった
今まで客観的にサイトを見ることはあるが、そのサイトを具体的に掘り起こし評価することなどは考えもしなかったため一利用者の目線からの視点で項目を羅列するものの、他の利用者の専門的な視点と比べるとまだまだ不十分であった
講習中はメーリングリストでの僕の質問は増え、講師の方とのやり取りは生徒の中ではダントツで多く本当にお世話になった
そして、長くて濃厚な2ヶ月は終わりいろんな意味で成長できたと思える講座は終了した

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同時期に今までリハビリを受けていたが随分前になるがまずSTが終了
そしてOT、PTと終了となったが、実は少し前に法が変わりリハビリは6ヶ月で打ち切りと障害者には非情な制度が決定してしまった
ただ、僕はわずかではありますが軽い高次脳機能障害があると認定されていたため、6ヶ月を超えても続けられてこれたので正直幸運であった
しかも、通常高次脳機能障害でリハビリが継続される場合は基本STのみのところ、リハビリ科の先生の配慮もありPTを重点的にやってもらえてある意味文句を言うどころか逆に感謝している
だが、いろいろ制度も変わり障害者にとっては体の状態や金銭面などのマイナス面ばかりが目立つものの、さすがにこのままではまずいと思い障害者の必死の呼びかけ(デモ)が政府の心に届いたのか今後は改善するという確約を頂いた
少しずつでも僕の好きな言葉「心のバリアフリー」に近づいて欲しく願います

短期講座を卒業して、今までお世話になったリハビリ病院も卒業してしまった
ただ以前お世話になった講座の先生の配慮もあり形上ではあるが在宅請負就労チームに参加させて頂くことが決定し、リハビリも歩いていける場所にある病院でやれることが決定して現在進行中で頑張っています

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