○室蘭八景



私が一番好きな場所(潮見公園からイタンキ浜を撮影)


室蘭は北海道における工業都市として、発展しました。天然の良港と知られ、山と海に囲まれた自然豊かな街です。特に太平洋側から見た室蘭の風景は、断崖絶壁の壮大な風景を堪能することができます。また、イルカ・捕鯨ウオッチングの場所として知られ、春から秋にかけて、多くのイルカが回遊する室蘭近海は、他にもミンククジラやシャチ、オットセイといった海洋哺乳類に遭遇する確率の高い地域です。室蘭の語源はアイヌ語で、「モ・ルエラ二」から転化したもので、「小さい坂道の下りたところ」という意味です。

1.地球岬
アイヌ語でホロ・チケップ(親である断崖の意味)

 ここから海を眺めると本当に地球が丸いことが確認できます。でも、名前の由来はそこからきているのではなく、アイヌ語のチケップが転化して「チキュウ」になったそうです。ここは、朝日新聞社主催の北海道の自然100選で得票一位に選ばれた名所です。私の清き一票もこの地球岬に入れました。(当時、街ぐるみで力を入れていました。)
 毎年元旦になると、道内各地から初日の出を見に観光客が訪れます。残念ながら、ここ数年は雲に隠れて見えない年が続いてますが、地元の方の甘酒サービスなど温かい歓迎があるので、行く価値はありますよ。

2.大黒島
 この島には灯台があり、古くから室蘭港入口の道標として、使われています。
島では黒百合が咲くことで有名でしたが、乱獲の影響で今では幻の花になってしまいました。以前は定期船で行き来が出来ましたが今ではなくなりました。

3.白鳥大橋
 東日本最大のつり橋で、平成10年6月13日開通しました。暗い話題の多かった室蘭でしたが、この橋の開通で記念イベントや、道の駅「みたら」等が完成し、多くの観光客が訪れるようになりました。 「みたら」では、白鳥大橋の設計から完成までの貴重な実験資料をパネルや動く模型・写真などが紹介されています。
 この橋のおかげで、Uの字だった街がサークル都市として生まれ変わり、物流面でも大きな変化が起きています。

4.銀屏風
アイヌ語でチヌイェピラ(彫刻のある崖)

 この崖は夕日が当たると銀色に輝くことから、この名で呼ばれているようです。

5.金屏風
 銀屏風とは反対に、朝日が当たると金色に輝くことから、この名で呼ばれているそうです。

6.トッカリショ アイヌ語でトカル・イショ (アザラシの岩)
 絶壁の荒々しい景色は「すばらしい!!」の一言です。
小学校や中学校の遠足の場所としてよく行きました。ここから、イタンキ浜(左側の写真の遠くにクジラのような半島が見える所まで・・・)まで笹道を歩いたものです。

7.イタンキ浜
 ここの浜はとても波が荒くサーファー仲間では有名な場所です。毎年大会も何回か開かれています。
 また、古くからアイヌの伝説で「鳴り砂伝説」があることで知られていました。実際にこの浜周辺の砂を調べたところ、鳴り砂であることが実証されています。鳴り砂の条件として、とても海が綺麗でないと音は鳴らないそうです。私も実際に聞いたことがありますが、一部の白い砂浜をカカトを滑らせて歩くと、キュッキュッと音がなります。
 ここは私の実家からすぐ近くの場所だったので、この草原では夏になると昆虫採集、冬ではソリ滑りをして遊びました。小さい頃は、この草原で野イチゴも取れました。凧上げもしたなーー。帰省するたび私はここに立ち寄りのんびりと過ごすのです。

8.室蘭の夜景
 室蘭はこのように、太平洋側を見渡すと自然豊かな場所が広がっていますが、ひとたび後ろを振り返ると、新日鉄や日鋼などの工場や石油コンビナートが広がっています。だから夜景がとても綺麗なのですが、私の腕が未熟のため、夜景の写真を撮ることが出来ませんでした。残念・・・