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  あたたの住んでいる家の裏山から噴火したらどう思いますか??
今回の有珠山噴火による虻田町はまさにそんな状況下にあります。国道37号線の夜間通行止め区域(2000年5月6日現在)を豊浦方面に車を走らせると、上の写真のような噴煙が右に見ることができます。また、国道230号線の入口付近では、道の上に噴火口があることがわかります。
私が通っている間にも噴煙は上がり続けており、今この状況で大噴火が起きたら?と思うと背筋がゾッとする思いでしたが、そんな状況で、登山口付近の農家の方が煙を横目に見ながら、農作業している姿が印象に残りました。
 危険区域外である洞爺湖や昭和新山周辺は、いつもなら観光客が大勢訪れ賑わいをみせていますが、今年は噴火の影響で静かなものです。それがまた、危険区域内の荒々しさとは対照的に静寂で、本当にここで火山灰の影響があったのだろうかという印象を持ちました。現在、洞爺湖温泉で働いていたみなさんを先頭にして、北海道観光キャラバン隊が、北海道の悪いイメージを払拭するべく全国各地を訪れています。周辺住民の方々のためにも、多くの観光客が訪れることを期待します。
 その後、避難所に訪れてみました。避難所では1人当たり1畳と3/1の場所しか与えられておらず、床の上での睡眠は私には耐えられないなというのが感想です。幼い子供達はロビーで遊び、その横で大人達は遠くに見える有珠山を眺めながら考え込んでいるのでした。避難している方は、自営業や温泉街で働いていた方が多く、働きたくても働けないというのが実情です。やる気があるのに、何もできないというのはさぞ辛いことでしょう。また、私の訪れた避難所は7月くらいまでに明け渡すことが決まっていますが、仮設住宅の入居申し込みに対して、実際の戸数は不足しています。入居後も、光熱費や食費などの援助はなく、働き口のない人にとっては、大変なことです。その辺の援助も考える必要があるのではないかと思います。

  小さい頃からよく知っている町がよもやこういう状況になるとは思ってもいませんでした。小学校の頃に火山博物館を訪れ、火山の噴火を体験する学習などありましたが、すべて過去のことだと思ってました。今の風景が変わることがないと・・・。でも地下では常にマグマが活動していたのです。「地球は生きている」ということを実感する出来事です。最後に、有珠山周辺が早期に復旧することをお祈り致します。m(__)m