ぴぱ実験室 その@
〜ぴぱの界壁が、遮音壁として、どの程度の能力を持つのか?〜
集合住宅の建築基準法によると、各部屋の間の界壁は、遮音性能D−40が標準だという。
これは、500ヘルツの音が壁を通過する間にどれほど低下するかという数値表現だ。
つまり、80デシベルの音が壁を通過すると、80−40=40となる。
80デシベルとは、地下鉄の車内・電車の車内・ピアノから1メートル離れた騒がしさ。
これがD−40の壁を通ると、80−40=40で40デシベルになる。
この40デシベルとは、市内の深夜・図書館・静かな住宅地の昼位になるらいし。
このD−40とはコンクリートの厚さにすると10センチ程の性能だという。
そこそこの性能があるのだが、とある新婚さんが多いメゾネットに住む人から「夜、××の声が聞こえちゃうのよね」という話を聞いた。
むむむむ。ペット共生住宅を作るのには不安が残る。
そこで、超高層マンション等に使用されるD−56という防音壁を調べた。……高い。
施設費用がぐぐっと高い。これは問題である……。
が、D−56とはどの程度の性能なのか?
先程の地下鉄の車内・電車の車内・ピアノから1メートルの時の騒音が80デシベル。
これが80−56=24で24デシベルになるということだ。
さて、24デシベルというのは、どの程度なのか?
調べると、木の葉の触れ合う音・極めて静か・深山の夜。 こ、これだぁ〜。
コンクリート壁の厚さ26センチに相当するのだという。
すごい!
しかし、建設費が、高くなる・・・。
さらに、施工が難しく、少しの隙間でもあれば、その性能はでない。
そして、窓を開ければ、音は周り込むので、そんなに費用をかける意味があるのか?
入る人が、ペットをしっかりしつけていればいいのではないか? etc
しかし、先々の事を考え、このD−56の性能を持つ界壁を、涙を飲んで採用する事にした。
さて、時は経ち、設計の段階で採用したD−56の壁は現実のものとなって部屋と部屋の間に施工されていた。
おおよその部屋の内部が出来上がったとある日、はたしてこの壁の能力は、どの程度のものか?!と、ふと思い立ち、実験してみた。
スタッフ1人が隣の部屋から声を出して、その声がどの程度聞こえてくるのか調べた。
まずは、ふつうの話し声。
スタッフは、「聞こえますか?聞こえますか?」としゃべり続け、もう1人は隣の家に入り、ドアを閉め、リビングに立った。
何処からか、金属音や、機械音がする。どうやら、施工をしている大工さん達の電動工具の音が、窓の方からしているようだ。だが、隣のスタッフの声は………。
聞こえない。
耳を澄ませて目を閉じた。
……んんんん。
微かに聞こえる気もする。
しかし、窓から聞こえる外界の音の方が大きく、かき消される程度だ。
まあまあ、やるではないか。
どうやら、普通に会話する音は、ほとんど聞こえないようだ。
D−56の性能表示に、普通のテレビやステレオ、会話は聞こえず、隣の気配を感じないとあったが、まあまあのようだ。
よっし、次はどの程度まで音量を上げると聞こえるのかを調べよう!
今度は、スタッフは大きな声で「おおいー。オオオイー。オオオイー。」と、遠くにいる人に呼びかけるような大声を出し、もう1人は先ほどと同じように隣の家へ行きドアを閉める。
「……」
なにか聞こえる。
何を言っているのか分からないが、低音部の音が何処からかしてくる。
犬の鳴き声は90デシベルだという。
まあ、スタッフの声もこのぐらいだろう。とすると、90−56=34デシベル。
34デシベルというと、郊外の深夜・静か・ささやき声の程度だという。
全く聞こえないレベルではないが、気にしなけれはほっておける程度の音だ。
外から回り込む音も、ペアガラスで相当減衰しているはずだ。
防音性能を上げて良かったといえる。
だが、だからと言って、ペットのシツケは必要だろう。
なぜかといえば、年がら年中、窓を閉めている人はいない。
窓を開ければ、防音性能の高い壁も窓も、さほどの意味はない。
音は空間を回り込んでくるからだ。
で、もう少しこのD−56の壁の実験をしたいと思っている。
次はラジカセで音楽を流し、どの程度聞こえるか試したい。〜♪〜
さて、それから一週間後、見学者の案内のため、現場に向かった。
当然、ラジカセを持参してのことだ。
二つの部屋の鍵を開け、片側の部屋でラジカセのスイッチを入れ、普段聞く程度に
ボリュームを上げた。FM放送の演歌が流れていた。
そそくさととなりの家に入り、戸を閉めた。
………。聞こえない。
耳を澄ました。
……聞こえない。
よし、それではと、再びとなりの部屋に戻り、ボリュームを上げた。
かなりうるさいと思える音量だ。デシベルだとどのくらいなのか分からないが、なにしろ、ウルサ〜イ!!
というレベルだ。
となりの部屋にはいり、耳を澄ました。
……、かなり小さい音にはなるが、聞こえる。
このレベルで全く聞こえないならば、拍手喝采だが、そこまでではないようだ。
これらの事から、普通の会話やテレビ程度の音は、耳を澄まして、意識を集中しなければ聞こえない。
窓から入る外界の音の方が大きいと言える。
となると、ペットの鳴き声は、まあ、ささやき声程度に聞こえるのだろう。
昼間ならば、ほとんど気にならないだろう。
夜はどうだろう?
う〜ん、まだまだ疑問は続く・・・。
デシベルを計る装置が欲しい。
ぴぱ実験の特選話題@
見学者の中で、バイオリンを弾く人が現れ聞いた。
「近所の迷惑になりませんかね?」
ぴぱのスタッフは、答えた。
「大丈夫ですよ、うちの壁は、遮音性が高いですから。試したらどうです?」
見学者は、一人は隣の部屋でバイオリンを弾き、一人はその隣の部屋て聞くことにした。
しばらくして、スタッフが聞くと。
「聞こえますよ」との返事。
え? げげげ。
で、実際に隣の部屋で聞くと、遠くの方でバイオリンを弾いているように聞こえる。夜、遠くを走るバイクの音のようなものか?。しかし、思ったより聞こえるので、弾いている部屋に入ると、これが意外にバイオリンの音というのは大きい。カラオケルーム状態なのだ。
カラオケに使われる遮音壁は60デシベル下がる壁でないと、音が通過してしまうのだ。
ぴぱの壁では、少々敵が強敵過ぎた。
楽器の音圧を調べると、
ピアノ・コントラバス 70〜100
ヴァイオリン・サックス 70〜95
フルート 60〜87
女性の声楽 60〜90
男性の声楽 50〜87
とでた。
バイオリン90から50ぐらい差し引くと、残り40デシベル。40というとささやき声、コオロギの遠音、換気扇ぐらいだそうだ。
昼間なら、外から聞こえる車の音などの方がと大きいくらいだが、少々、ぴぱの界壁では荷が重かった。
まあ、仕方ないかと思ったのだが、ふと閃いた。
「角部屋の2階の南側の部屋で弾いて見てください」とお願いした。
バイオリンを弾く人以外、全員は、隣の部屋に入り、固唾を飲んで、耳をそばだてた。
微かになにか聞こえる程度なのだ。
ほとんと聞こえないに近い。
驚きの結果である。
これは、2階の南側の8.2畳の部屋は、クローゼットと、階段などで、壁が2重壁となるため、減衰音が60近くなるためだ。90−60=30デシベル。
30デシベルとなると、かすかな声・洋服を着る音・静寂
程度となるのだ。
これは発見でありました。
ぴぱの角部屋の2階は、防音室に近い遮音性能があるようなのです。
とはいえ、ぴぱの2階で、夜騒がないでくださいね。隣の家には、響きませんが、窓から出る音はそんなに減衰してませんから。隣で窓を開けていれば、聞こえます。
しかし、角部屋の2階の南側は、となりとの家との壁が完全2重壁になりますが、中部屋は、2階の南側部屋の一部が2重壁状態にならないため、遮音性能が60近くは無いと思われます。
ぴぱ実験室