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* 街の念珠屋さん *
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ご来店していただきまことにありがとうございます。
家業を継ぎ、お客様に良く尋ねられることが法要に関することを良く聞かれます。
当たり前と言えば当たり前ですが、慣れているという方はまずいないでしょう。
ただ、僧侶に云われるままに、或いは周りの意見に併せて法要を営んではいませんか?
少なくとも法要の位置づけ意味合いなどご理解の上で営んではいかがでしょうか。
拝む気持ちが違うとは思いませんか?
あくたがわ仏壇漆器店
〒869-0502
熊本県宇城市松橋町松橋1135
[営業時間9:00am〜7:30pm]
管理者 芥川晴光
連絡先 メール
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●葬式でかかった費用は すべて必要経費になりますか? | ●年金 | |||
●葬儀後の挨拶・お返し | 1. 国民年金の場合 | |||
1.挨拶回り | 2. 厚生年金の場合 | |||
2.礼状・挨拶状 | 3. 共済年金の場合 | |||
3.葬儀後に出す死亡通知 | ●生命保険金 | |||
4.喪中ハガキ | 1.加入保険の確認 | |||
5.香典返し | 2.受け取り手続き | |||
6. 形見分け | 3.受給の手続き | |||
●高額医療費の補填 | ||||
1. 高額医療費とは | ||||
●年忌法要の一般知識 | 2. 自己負担の限度額 | |||
3. 医療費の積算 | ||||
●年忌法要の読経料の平均的金額 | 4. その他 | |||
●そもそも四十九日(満中陰)とは.?! | ||||
●故人の確定申告 | ||||
●供 養 について | 1.確定申告の心得(準確定申告) | |||
●お盆 | 2.申告の内容 | |||
●お彼岸 | 3.申告の方法 | |||
●お仏壇の安置場所について | 4.注意事項 | |||
●法要の服装について | ||||
●毎年四月八日の花祭りとはどんなものですか? | ●医療費控除 | |||
1. 医療費控除の区分け | ||||
●娘の嫁入りに先方のご先祖へおみやげを持っていくと聞きますが 何がよいでしょうか? | 2. 医療費控除の対象 | |||
●墓に水をかけるわけ | ||||
●兄弟は3人 誰がお仏壇をまつればいいのか! | ●相続と名義変更 | |||
●『あくたがわ』のひとりごと | 1. 相続の心得 | |||
●墓地の選定 | 2. 相続の方法と相続人 | |||
●建墓の心得 墓石の形 | 3. 遺産分割協議書 | |||
4. 名義変更 | ||||
●受給の手続き | 5. 相続税の申告 | |||
1. 葬祭費(埋葬料)とは | ●祖父の死亡後、まもなく父も死亡しました。 相続税の軽減はあるのですか? | |||
2. 国民健康保険の場合 | ●相続税早見表 | |||
3. 社会保険の場合 | ●仏事の水引・表書きの一例 | |||
●葬儀後の諸手続き(チェック表) |
葬式でかかった費用はすべて必要経費になりますか?
相続税の課税価格の計算上、葬式費用として控除する金額は、次に揚げる金額の範囲のものとされています。
<< 葬式費用に該当するもの>>
葬式や葬送に際し、又はそれらの前において、埋葬、火葬、納骨又は遺骸もしくは遺骨の回送その他に要した費用(仮装式と本葬式とを行うものにあっては、その双方の費用)
1.
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葬式に際し、施与した金品で、被相続人の職業、財産その他の事情に照らして相当程度と認められる物に 要した費用 |
2.
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上記1及び2に揚げる物の他、葬式の前後に生じた出費で通常葬式に伴うものと認められるもの。 |
3.
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死体の捜索又は死体もしくは遺骨の運搬に要した費用。また次に揚げるものは葬式費用としては取り扱わ れないものとされています。(相基通13ー5) |
<<葬式費用に該当しないもの>>
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1.
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香典返戻費用 |
2.
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墓碑及び墓地の買入費並びに墓地の借入料 |
3.
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法会に要する費用 |
4.
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医学上又は裁判上の特別の処理にようした費用 |
葬儀でお世話になった近所の方、町内会役員、世話役、会の方などには、喪主自身がお礼の挨拶に出向くのがマナーです。 |
主な行き先 | |||
1. | 葬儀委員長・弔辞奉読者・世話役 | 2. | 寺院・僧侶 |
3. | 駐車場や設備、備品等をお借りした方 | 4. | 葬儀を手伝っていただいた方 |
5. | 近所の方 | 6. | 故人の病院、医療関係の方 |
7. | 故人の仕事先 | 8. | 喪主・家族の勤務先 |
9. | 議員・組合長など目上の方 |
・ | 葬儀の翌日か翌々日、遅くとも初七日までには、挨拶回りをすませておく |
・ | 葬儀直後の挨拶回りには、なるべく喪服を着用する |
・ | 2〜3日後の場合は、地味な平服で訪問するのが自然 |
・ | 葬儀後は挨拶がすんだら早めに引き上げるようにしたい |
・ | お菓子などを挨拶時に持参することもある |
・ | 遠隔地などで訪問できない場合は、電話にてお礼を述べてもよい |
最近は交際関係が広くなっているので、挨拶回りを行き届かせることがむずかしくなりつつあるが、礼状なら手軽に誠意を伝えらる事が出来ます。 |
1. | 挨拶回りに出向くことができない方 |
2. | 葬儀でお世話になった方 |
3. | 弔辞・弔電をいただいた方 |
4. | お悔やみ状をいただいた方 |
5. | 町内の掲示板などにお礼の挨拶文を出すこともある。 |
6. | 書状を書くことでさらに礼を尽くした印象を伝えることができる。 |
7. | 書状は、先方の都合のよいときに自由に読んでもらえ、しかも明確な記録に残る形で真心を表現できます。 |
法人関係では、葬儀に関する支出を証明するためにも、領収書がわりに書状の記録を必要としている場合がある。
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同窓生や戦友など葬儀をお知らせしなかった方への死亡連絡 |
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故人の商売を引き継いだ場合の得意先への挨拶状 |
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子供の葬儀日の忌引届け(学校宛に) |
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忌明け法要の案内状(忌明け法要に招く方へ) |
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葬祭関係の書状は、黒や薄墨を使用し、青インクなどは使用しないように心がける |
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文章に忌み言葉は避けるように心がける |
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喪中に新年を迎える場合、慶事を避ける意味から年賀状は出さない |
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年賀状の代わりに、年賀欠礼の挨拶状(喪中ハガキ)を郵送する |
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年賀欠礼の挨拶状は12月初旬に先方へ到着するように |
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喪中に年賀状をいただいた場合は、松の内(1月7日)を過ぎてから「寒中見舞い」の形にて挨拶状を出すとよい |
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お返しは、地域での習慣に従う |
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お返しは、葬儀の場でおこなう地域と、葬儀後に別途おこなう地域がある |
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香典金額が多い場合は、葬儀当日にお返しをしてあっても、後日別途にお返しをすることもある |
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お返しの時期は、忌明け(満中陰)前後におこなうことが多い |
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お返しの品には葬儀のお礼を兼ねた挨拶状を添える |
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葬儀当日にお返しをする場合は一律の品物だが、香典金額の多い方に後日別途お返しをする場合は、香典金額の1/2〜1/3程度が目安 |
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葬儀後の香典返しは、頂戴した香典金額の1/2〜1/3程度が目安 |
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あくまでも喪家から先方へ伝える感謝の気持ちとして決定する |
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香典金額や故人との関係によっては、特別の配慮をする場合もある |
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病気見舞いやお供えなどのお礼を添えることもある |
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故人の愛用品で、まだ使用できるものは、その品物を大切に使い続けることのできる親近者に形見分けとしてお渡しする |
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形見分けを贈る範囲は、親近者や、ごく親しい友人に限る |
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目上の方に形見分けをすることは、先方から特に希望がない限り、失礼にあたるので注意する |
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形見分けの時期については、特に決まりはないが、忌明けに合わせておこなうのが一般的 |
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形見分けは、あくまで身内の行事なので、正式な包装や水引などは必要ない |
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むきだしで贈るのが失礼な場合は、上品な白紙(奉書紙)に包む程度の簡単な包装にする |
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故人の帯や和装生地を利用して、上品な「数珠入れ」や「バック」を作ることができる |
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故人ゆかりの品物を新しく購入したうえで、形見分けとして配ってもよい |
年忌法要の一般知識です。ご準備はお済みでしょうか。
1.一周忌までの法要
初七日−−−主に葬儀の時にお世話になった方達を招きます。 |
二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、臨終から七七日(四十九日)までは、祭壇に巻線香或いは、長寸線香を焚き、白木の位牌を安置します。後に述べますが、七七日(四十九日)が三ヶ月にわたる場合、五七日を忌明けとする地方もあります。お仏壇も忌明けまでには用意した方がよろしいでしょう。 |
七七日−−−この日を満中陰といい、忌明け法要を営みます。 |
百ヶ日−−−身内の者、友人、知人を招きます。 |
初 盆−−−盆提灯、盆灯篭をととのえ、精進料理を供えます。併せて墓参りをします。 |
四十九日の法要で一段落し、あとは初盆と年忌になります。死亡した翌年の祥月命日を一周忌と云い、死亡して二年目が三回忌となります。 (これは、かぞえ年のためですが人が母親の胎内に宿った日からという意味で欧米式に数えれば0才となりますが昔から私たちの生活のなかでは0才とは数えませんでした。この習慣が入ってきたのは、戦後からだと聞いております。) このあと7、13、17、23、27、33、50回忌と続きます。熊本では、23、27をやめて25回忌を営むことが多いようです。 また年忌法要は命日にするのが理想ですが、都合により命日の前でもかまいません。 |
:日取りは、早めに関係者へ連絡します。
1) | 年忌法要は、祥月命日に営む習わしですが、直前の休日に営む場合が多くなっています。 |
2)
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僧侶の予定を尋ね、日時、場所を決定します。決定後、早めに関係者に連絡します。 |
(連絡は電話または、ハガキ封書にて)電話や口頭ではどうしても失礼にあたると思われる方へは案内状を出します。
また会食などの場合、人数が決定しないと困りますので返信用葉書を同封するか往復葉書を使用します。 (案内文後述) |
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親戚関係を中心に故人の友人や特に関係の深かった方を招く |
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日時が決定したらなるべく早めに関係者へ連絡する |
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連絡は電話またはハガキ(案内状)にておこなう |
:白木の位牌を本位牌(過去帖)に替えます。
1) | 忌明け法要までに、漆塗りや唐木の本位牌、あるいは、過去帖を用意しておかなければなりません。忌明け 法要(三十五日、四十九日、満中陰ともいう)では、葬儀に用いた白木の位牌は、本位牌と取り替えること になっておりますので、ご案内をさせていただきます。本位牌は、漆塗りまたは唐木のもの、あるいは繰り 出し式になっているものです。なお、浄土真宗では法名軸を用いますが、しきたりにより位牌を用いること もあります。白木のお位牌はあくまで野辺送り用の仮位牌です。 |
2) | 忌明けを過ぎた白木の位牌は、菩提寺と相談して処置します。 |
:法要の後、会食を行ないます。
1) | 列席者の方々を、料理や酒などでもてなすのが通例になっております。 |
2) | 施主は、ここで挨拶をし、お布施は、あらかじめ用意しておきます。 |
3) | 僧侶が会食に参加されない場合の「御膳料」、交通費としての「御車代」を別途に包むこともあります。 |
:帰りに引き物をお渡しします。
1) | 会食には、引き物を付けるのが一般的です。 |
2) | お供え物を、皆さんに分け一緒にお持ち帰りいただく場合もあります。 |
3) | 手提げ袋や風呂敷を人数分用意し、持ち帰りに便利なようにしておきましょう。 |
:ご先祖の位牌を参考にします。
1) | 初めて位牌を選ぶ場合は、仏壇の様式やサイズに合わせます。また、ご先祖の位牌がある場合は、大きさ、形などを参考にします。 |
2) | 本位牌は、漆塗りまたは黒檀等の唐木のものが正式です。また、戒名を書いた位牌板を何枚も入れられる繰り出し式のもの回出位牌(くりだしいはい)もあります。 |
:本位牌に、精(しょう)を入れます。
1) | 本位牌に、戒名(法名)、死亡年月日、俗名、死亡年齢などを書き込みます。 |
2) | 僧侶にお願いして精を抜きます。この事を撥遣法(はっけんほう)といいます。次に戒名(法名)を書き込んだ位牌に精を入れます。これを点眼法(てんがんほう)といいます。 |
:分家にも、位牌を置く場合があります。
1) | 位牌は、本家のほか分家にも用意し、それぞれのご家庭で供養される場合もあります。別途にご用意される 場合は、その旨お申し付けください。 |
:仏壇と仏具の準備
1) | 仏壇をお求めになる場合は、年忌法要までにご用意されるとご供養に便利です。すでにご先祖からの仏壇が ある場合は仏具のお磨きを済ませておきます。 |
2) | 法要の機会に、仏壇・仏具の手入れ点検を行ない、取り替えや不足品の購入をされる場合も多いようです |
3) | 仏壇の補修は、「おせんたく」と呼ばれています。各部を丁寧に取り外して洗濯し、金仏壇では金箔の直し も行ないます。 |
4) | 「おせんたく」の時、ご本尊や位牌は菩提寺に預ってもらうのが正式です。この場合も僧侶にお願いして「お
精抜き」と「入仏」を行なうこともあります。 |
そもそも四十九日(満中陰)とは...?!
死亡してから七週間(四十九日)は、「中陰」(ちゅういん)といいます。その間、縁故者が供養する事によって初めて、死者の霊は無事に極楽浄土に成仏すると考えられています。この供養は、亡くなられた日から数えて七日ごとに、初七日(しょなぬか)二七日(ふたなぬか)三七日(みなぬか)四七日(よなぬか)五七日(いつなぬか)六七日(むなぬか)七七日(満中陰、四十九日)と行なわれます。 これは、人が死亡して冥土へいきますと閻魔様(えんまさま)の前で裁きを受けるといわれていますが、その審判が七日ごとにされると信じられていることから、その日を忌日として法要を行なうわけです。最近では、初七日の法要と、五七日か七七日かどちらかの法要と、計二回に省略することが多くなり、そして、四十九日の法要をしてそれで忌明けとするというのが一般的な習慣となっています。そのあとは、百ケ日の法要をしますが、このとき地方によっては、無縁ぼとけのための供養である「施餓鬼会」(せがきえ)をあわせて行なうところもあります。百ヶ日がすむと、1周忌からの年忌法要になります。また、熊本では三ヵ月にまたがってはいけないとの言い伝え(「始終、苦が身に付く」の語呂合わせ)で、四十九日目が三ヵ月にまたがる場合は三十五日で忌明けの法要をする地区、遺族もあるが、根拠はございません。特に真宗は気にしませんが菩提寺の僧侶にご相談されたら尚、良いでしょう。 |
祥月命日(しょうつきめいにち)月忌法要(がっきほうよう)
祥月とは死亡した月をいい、命日はなくなった日の事をいいます。「祥」というのは、もともとおめでたいしるしという意味があり、故人が亡くなってから十三ケ月目を忌明けのめでたい月とした、中国の儒経の教えからきています。 祥月命日以外の月々の命日(死亡した日と同じ日)にも、僧侶にお経をあげていただいたりして法要を営むことを「月忌」といいます。 |
2. 事前の準備
・ | 忌明け法要までに、本位牌や法名軸を用意する |
・ | 忌明けを過ぎた白木の位牌は、菩提寺と相談して処置する |
・ | この日に納骨を行う場合は、あらかじめ法要の用意をしておく |
・ | お墓がまだない場合は、忌明けが過ぎたら御骨を預かってもらうこともあるので、寺院や霊園と相談しておく |
・ | 法要に引き続いてお墓参りに行く場合は、花、線香など事前に準備しておく |
3. お布施と法要の心得
・ | 喪主とその家族は、なるべく略礼服を着るようにする |
・ | 出席者の服装は、あらかじめ打ち合わせをしておくとよい |
・ | お布施の金額は、僧侶におたずねしてもよい |
・ | 僧侶が会食に参加されない場合は「御膳料」、交通費としての「お車代」を別途に包むこともある |
・ | データ 法要お布施の相場 法要参列時「御霊前」料の相場(詳細資料ございます お問い合わせ下さい) |
4. 進行順序
法要の基礎知識 |
法要の進め方は、宗旨宗派などにより異なりますが、自宅、会館、寺院などで行なう場合は、おおむね次のとおりです。 |
1.一同入場・着席 | 2.開式の挨拶(省略可) | 3.ろうそく、線香に点火 |
4.僧侶にあわせて礼拝 | 5.読経 | 6.焼香 |
7.法話 | 8.閉式の挨拶、会食の案内 | 9.お斎(会食) |
10.お開きの挨拶 |
上記順序補足説明
1. | 自宅、寺院に関わらず法要前に茶菓などの接待を行います |
2. | 法要を始めるにあたり施主が挨拶をします。「本日はお忙しいところ、お越し下さいまして誠に有り難う御 座いました。ただいまより****(故人名)の++年忌法要を執りおこなわせていただきます。」という ような挨拶をのべ僧侶の方に「よろしくお願いいたします」とのべ深く一礼します。寺院での場合あらため て挨拶はせず茶菓にての接待の後、本堂で読経が始まることが多いようです。 |
3. | 寺院での場合、僧侶にお任せします。 |
4. | 僧侶から特に指示がない場合、僧侶に合わせて礼拝します。 |
5. | なるべく正座にて拝聴します。やむを得ない場合、見苦しくない程度に足を崩して結構です。足腰の弱い方、 年輩の方がおられる場合、いすなどを準備しておく心配りも必要です。 |
6. | 読経の途中、僧侶から合図がありましたら施主側の代表から順に焼香をいたします。順序は葬儀の時ほど厳 密に考える必要はありません。仏前に進み合掌をし深く一礼、香をひとつまみ香炉に落とし、もう一度合掌 の後、一礼して席に戻るという方式です。 |
7. | ふだん知る機会が少ない仏教に関する話を心に刻みながら、静かに拝聴します。 |
8. | 施主は僧侶に御礼を述べた後、会食の予定があることを参会者に伝えます。 |
9. | 会食が始まる前に参会者に御礼を申し述べます。このときに故人とのエピソードなどを交えながら挨拶をさ れるとよいでしょう。 |
10. | 引き出物などの忘れがないよう心配りをしたいものです。 |
:参列者の席位
法要の席位は、葬儀ほど神経質になる必要はありませんが、目上の方、遠方の方、故人と親しかった方は、なるべく上座になるようにします。施主は、法要の進行役をつとめます。 |
前述の年忌法要の一般知識の欄で述べました日取り決定のことですがハガキまたは封書にて案内をされる場合、満中陰法要の案内文の一例を下記に記しておきます。お役立ていただければ幸いでございます。 |
謹啓 御尊家御一同様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます 敬 白 |
(注記) | |
1,
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上記の **++++ は施主名に対する続柄、故人名を書きます。 |
2,
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上記の //// は自宅、或いは寺院かを明記して下さい。 |
[追記] | 法要の際、お斎を省略したい時は、法要終了後に引出物と一緒に折詰と酒の小瓶を用意し、接待を略す旨をのべ、お持ち帰りいただきます。いずれにせよ法事の形に決まりはないのですから施主の自由な形で行なえばよいでしょう。お寺でお経をあげてもらうだけでも、また兄弟でささやかな会食をするだけでも、法事の心さえ失わなければ決して祖先を粗末にあつかったことにはなりません。 |
年忌法要の読経料の平均的金額
最多回答額
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平均金額
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四十九日忌明け法要 |
30,000
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24,950
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一年忌法要 |
20,000
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27,370
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三年忌法要 |
30,000
|
36,750
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その他法要 |
30,000
|
30,050
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以上全国的なデータですので地方によっては差がございますのでご注意下さい。 | ||
※宗派や地域の習慣により、内容が多少異なる場合もある |
5. 会食(お斎)
・ | 法要が終了したら、引き続き、参列者の方々を、料理や酒などでもてなすのが通例となっている |
・ | 会食には引物(香典返し)をつけてお持ち帰り願うのが一般的 |
・ | お供え物を、皆さんに分け一緒にお持ち帰りいただく場合もある |
・ | 手提袋や風呂敷を人数分用意し、持ち帰りに便利なようにしておく |
法要の服装
少なくとも三回忌までは、遺族は男女とも正式喪服を着用します。それ以降は少しづつ略式にしてもかまいませんが、どんな場合でも参列者より軽い装いにしないように注意しましょう。 |
供養について
1. 本位牌選びの心得
・ | 葬儀に用いた白木の位牌は、忌明け法要にて本位牌と取り替える |
・ | 浄土真宗では法名軸を用いるが、地域によって位牌を用いることもある |
・ | 本位牌は、仏壇の様式やサイズに合わせて購入する |
・ | ご先祖の本位牌がある場合は、大きさ、形などを参考にする |
・ | 本位牌は、黒塗りまたは唐木のものが正式 |
2. 位牌の取り替え手順
・ | 本位牌の制作(名入れ)には時間を要する場合もあるので早めに準備する |
・ | 本位牌には、戒名(法名)、死亡年月日、場合によっては俗名、死亡年齢などを書き込む |
・ | 僧侶にお願いして白木位牌から精を抜く(溌遺法) |
・ | 戒名(法名)を書き込んだ本位牌に精を入れる(点眼法) |
3. 仏壇の購入
・ | 自宅への安置場所と宗派に合った仏壇を選んで購入する |
・ | 法要などの時期に合わせて購入し、仏壇の入仏式を一緒に行うと便利 |
・ | 仏様とご先祖を敬う気持ちを、朝夕のお勤めで表現する |
・ | お盆や正月、命日には、特別なお飾りをすることもある |
・ | 仏壇の安置場所は、あまりむずかしく考える必要はない |
・ | 家族がいつでもお参りしやすい場所を選ぶようにする |
・ | 仏壇を安置する方向は、仏教の理想世界である西方浄土を拝むことになるから、部屋の西側から東を向けて安置するのが一番よいとする考えもある |
・ | 来から神仏が鎮座する場所とされていることから北側に安置することもある |
お仏壇の安置場所について
特に定まりはありません。いろいろ迷信や珍説がありますが、こだわらず何よりも祀る気持ちが大切です。静かで清潔な場所であれば、落ち着いて礼拝できますし、湿気や直射日光を避けて、なるべくご家族揃って礼拝しやすい所に安置するのが良いでしょう。向きについても同様に定まりはありませんが、仏教では、「本来無東西(ほんらいとうざいなく)」「何処有南北(いずくんぞなんぼくあらん)」という教えがあって「わだかまりやこだわりを捨ててしまえば東も西もなく、どこを探しても南も北もない。あるとすれば自分の心のとらわれやこだわりからあると思うだけのことだ」という意味です。 俗に一般的なものは次のとおりです。 |
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南面北座 | お仏壇が南を向くように安置し、北向きは避けるようにします。 |
(京都の神社仏閣のほとんどが南を向いております) | |
西方浄土 | 西方浄土を礼拝するために、お仏壇を東向きに安置する。 |
お盆とお彼岸
お盆の行事
お盆は正式には、「孟蘭盆会」(うらぼんえ)と云い、一年に一度この日には死者の霊が家に戻ってくると云われ、各家では精霊棚を作り、迎え火を焚いてお迎えします。 このお盆の行事は、仏教的な行事ですが宗派による決まりのようなものはなく、それぞれの地方で古くから伝えられてきたしきたりで行なわれています。一般的には、七月十三日をお盆の入りとして十六日までの四日間に、お盆の行事が行なわれます。ところによっては、旧暦の七月や一ヵ月遅れの八月十三日から十六日に行なうところもあります。 うらぼんえ「孟蘭盆会」 お盆は正しくは「盂蘭盆会」といいます。この盂蘭盆会の由来については、「孟蘭盆経」というお経の中に書かれている「目蓮伝説」(もくれんでんせつ)から出ています。「釈迦の十大弟子である目連が、ある時亡き母が地獄の餓鬼道で苦しみもだえているのを知りその救われる道を泣いて釈迦に尋ねたところ、『お前の母は、生前欲が深く他人に冷酷であった罪業によって地獄にいるのだから、かわりにお前が施しをせよ』といわれました。そこで釈迦に教えられたとおりに、七月十五日に夏の修業を終えた僧侶に、百味の飲食を供養したところ、その功徳によって母は地獄の餓鬼道の苦しみから脱し天上界へ上がることができました。」この餓鬼に苦しんでいるありさまを、梵語(サンスクリット語)でウランバナ(逆さづりにされたような苦しみ)といい、盂蘭盆会はその音が転じて略して盆というようになったといわれています。つまり、盂蘭盆会とはあの世へいってからこの世での業によって苦しんでいる先祖にかわり、生きている者が功徳をして回向して救ってあげたいという願いが込められている行事です。 |
「盆踊り」とは・・・? | 釈迦の弟子目連が母親の苦しみを救ったことで、大変喜んで三日間踊って喜びを表わ
したのが始まりとされています。 |
「お盆帰り」とは・・・? | お盆は先祖の霊が肉親と会うため、一年に一度あの世(彼岸)からこの世(此岸)に現れるといいます。その時、この世に現れる乗り物が、藁やあるいは、キュウリや茄子で作った馬で、帰る時に乗るのが牛といわれています。これは来る時、馬なのは昔いた現世を早く見たいから、帰りに牛なのは、この世の名残をゆっくり楽しみながら帰りたいからという説と後で述べます二つの説があります。 この為、お盆の準備をしなくてはなりません。先祖の霊が帰る場所として「お仏壇」や「精霊棚」をお飾りし、親族で真心をもってお迎えするのがご供養です。 |
精霊棚(しょうりょうだな) | 十三日の朝には、まず仏壇を清め、次には先祖の霊を迎えるための「精霊棚」を作ります。この精霊棚は、盆棚、先祖棚、たまだな霊棚、霊祭り棚などといわれ、必ず迎え火をたく前に仏壇の前や縁先などに飾ります。昔は、仏壇の前などに、天井から縄で板を吊ったり、4本のしの竹や木組などを柱として、その上に棚を作り、真菰で編んだござを敷いてりっぱな棚を作ったものです。棚には、仏壇から移した位牌や樒(しきみ)、香呂、燭台、花立て、リン、線香などをおきます。さらに、蓮の葉を器にして、初物の農作物を飾り、水を入れた鉢、団子などを供えますが、なるべく香りの強いものや、花の頭の取れるものは避けましょう。 また、割り箸で四本の足を付けた茄子の牛やキュウリの馬なども飾ります。これは、先祖の霊が牛に荷を引かせ、馬に乗って帰ってくるという説と、馬に乗り帰ってきて、戻りにはゆっくり牛に乗って帰るという、二つの言い伝えが信じられていたところから作られるものです。そして、この牛馬のためにも水や供物をあげます。最初は内側に向けてお迎えし、送り火をたく火には、霊を外に送りだすために外側に向けておきます。 しかし、今日ではこうした特別な精霊棚は作られなくなって、仏壇の前に小机などをおいて、この上に真菰か簀子を敷く程度のものが多いようです。ところによっては、仏壇の引出しを精霊棚にしつらえてすませることもあります。仏壇の扉を閉めて、位牌を精霊棚に置く場合と扉を明けたままで位牌も仏壇に置いたままにする場合とがあります。 |
新盆の供養
ご不幸があった後、初めて迎えるお盆の事を「新盆」とか「初盆」といって、特に丁寧に供養するのがしきたりになっています。このときは、決まったお供え物のほかに、故人の好物などを出来るだけたくさん供えます。そして親族や故人にゆかりのあるかたがたを招いて、僧侶にお経を上げていただいてから、精進料理でもてなします。また、新盆には親族などから盆提灯が贈られることがありますが、普通のお盆のための盆提灯は秋草模様など美しい彩色で描いた岐阜提灯などを選びますが、新盆の場合の提灯は白一色の提灯を用いることになっています。お盆の最後の日には、送り火をたいて、霊を送りだして新盆の行事を終わります。自宅の近くに墓地がある場合には、提灯で案内するようにして霊を墓地まで帰らせ、この後お寺にその提灯をおさめる習わしがあります。また、お供え物などは、白木の盆や精霊舟などにのせて、川や海に流しますが、宗派によってはこの様な霊を送迎する行事をいっさいしないところもあります。 ところで、「盆供養」とは、成仏している霊を、年一回あの世からお迎えして供養することですから、七七日忌(四十九日)を過ぎてから初めて迎えるお盆が、本当の意味での「新盆」となります。つまり、亡くなられた日が六月末などで、七七日忌(四十九日)の終えていない新仏の霊は、まだ成仏されておらずお迎えできないわけですから、盆供養はしないで、翌年を待って新盆とします。一部の地方では、こうしたことを気にせずに、初めて迎えるお盆をすべて新盆とするというところもあります。 |
お彼岸
三月の春分の日と、九月の秋分の日を「中日」として、その中日の前後三日ずつをあわせた一週間を「ひがん彼岸」といいます。この彼岸という言葉は、極楽浄土という真実の理想の郷(悟りの世界)を意味しており、迷いや苦悩に満ちたこの世の「しがん此岸」に対して、理想の彼方のところ(岸)をさす言葉です。仏教では、水平線の彼方の岸にその「彼岸」があるとされており、悟った人はそこにたどり着くことが出来るとされております。そして、この悟りの「彼岸」到着するために実践しなければならない六つの実践方法の事を「六波羅蜜」(ろくはらみつ)といいます。 これは、自分のもっているものを他人に分け与える「布施(ふせ)」、戒めを守る「持戒(じかい)」、耐える「忍辱(にんにく)」、努力する「精進(しょうじん)」、自己反省をする「禅定(ぜんじょう)」、真理にもとづく考え方や生き方をする「智慧(ちえ)」の実践をすすめているものです。 お彼岸に仏壇やお墓に供える花や水、線香、灯名、おはぎなども、実はすべて六波羅密を実践していることになるのです。これらは本来、毎日に生活の中で常にこころがけて実践しなければならないことですが、実際にはたいていの人が、一年中これらを守って生活するわけにはいかないものですから、せめて気候のよい春と秋の彼岸の七日間ぐらいは実践しましょうというのが「彼岸」の始まりです。 お彼岸の時には、お盆の様にいろいろと飾ったりする必要はありませんが、三月と九月の彼岸の入りには、仏壇をきれいにお掃除して、新しい水や花、故人の好物、季節の果物やおはぎ、彼岸だんごなどをお供えします。 さて、彼岸につきもののおはぎですが、呼び名が二つあります。もちコケを蒸したものを丸めて、それに甘く煮た小豆をまぶした形が、萩の花の咲くように見えたので「おはぎ」とよび、牡丹の花が咲いたようにはなやかだったので「ぼたもち」とも呼ばれたと云うのが古くからのいわれです。 |
毎年四月八日の花祭りとはどんなものですか?
お釈迦様の誕生をお祝いするものです。古代インド・カビラ国の王子としてお生まれになったお釈迦様は、左右の手で天地を指し、「天上天下唯我独尊(世の中で最も尊いものは我=仏陀である)」と宣言されたといいます。わが国では推古天皇十四年に花祭りの行事が始まったと伝えられています。以来全国のお寺で毎年四月八日、花御堂を飾り、お釈迦様の誕生のお姿に甘茶をかけて祝うようになりました。甘茶をかけるのは、お誕生の時、龍王が甘雨を降らしてお身体を浄めたという故事に由来します。 |
娘の嫁入りに先方のご先祖へおみやげを持っていくと聞きますが何がよいでしょうか?
一般的に進物用のお線香を、金銀か紅白の水引で結び、「ご先祖様」その下へ新婦の名前を表書きして持って行きます。地方によっては"おりんぶとん"の場合があります。 |
墓に水をかけるわけは・・・?
墓石にかける水や、墓石の前の水ばちなどに入れる水の事を「閼伽(あか)」(または阿伽)といいます。閼伽は、梵語のアルガ、アルカから転じたもので、供養とか功徳を意味し、のちには「煩悩の垢を洗う」というような意味付けもなされました。 |
"兄弟は3人 誰がお仏壇をまつればいいのか!"
亡父の法事の相談で兄弟三人で菩提寺に行かれた時、住職の前での言い争いです。 家を継いだ長男の言い分は 「亡父の四十九日までお仏壇を買うことにしているのだが、その費用を兄弟三人で三分の一ずつ出すようにと言ったら、三男が反対した」 三男の言い分は当然のように 「兄の長男は家を相続したのだから、先祖や親の霊を供養するのは長男のつとめであり、三男の自分がする必要はない。それに次男の兄は、自分は自分で仏壇を買ってまつるからいいと言っている」 次男の言い分は 「別に長男のところでなくて、次男の私がお仏壇をまつって父の供養をしてもいいわけで、自分は自分でやるから実家のお仏壇には金を出さない」 それに対して長男が 「父に供養をあっちこっちでするのもおかしい。だいいち、あっちこっちに仏壇があれば先祖や親の魂が迷うから良くないと聞いている。だから本家に立派な仏壇を置けばいい」 三人三様の意見が出たところで住職が三男へ語りかけました。 「あなたは先祖や親の供養は長男のつとめであり三男の自分は必要ないと言われましたね。」 「ところであなた、遺産の相続はしたのですか?」 三男 「そうです。遺産は三人平等にもらうのが当然ですから」 住職 「それならご供養も長男まかせでなく、三人で平等で行うべきです。"供養は長男まかせ、遺産はいただきます"ではムシがよすぎます。それなら遺産をお返しなさい。」 長男の"そうだ、遺産を返せ"の言葉に対し住職は 「あなたも先ほどおかしな事を言いましたね。"あちこちにお仏壇をおまつりするとご先祖やご両親の魂が迷うからよくない"と、とんでもない。ご供養とは亡き人と深いご縁に結ばれた人こそが出来るおもてなしです。いつでもどこでも、今いますがごとくに思って、お水やお花やご飯を差し上げるという尊い行いです。お仏壇を兄弟一人一人がおまつりしご供養なさったらいかがですか?より多くの方々がご供養して下さるのですから、ご両親も大喜びですよ」 更に続けて住職は 「(次男へ)ご自分でお仏壇をおまつりされることはとてもよいことです。と同時に、実家でも三男さんのご家庭でもおまつりするにはどうすればいいかよく話し合って下さい。頂いた遺産を考えればわずかな出費ではありませんか」 |
『あくたがわ』のひとりごと
お仏壇と贈答品という仕事を生業としているからでしょうか、ふと思うことがございます。先にも 説明しておりますが、毎年四月八日は花祭りです。この花祭りを潅仏会(カンブツエ)というのを最 近の若年層の方々はあまりご存じないようです。 よく思うのですが、教会で結婚式を挙げ、子供が産まれたら宮参り、クリスマスを祝ったかと思 うと、年が改まれば初詣、で最後にお世話になるのがお寺でお葬式です。お正月の初詣も神 社にお参りしてお墓参りと初詣のハシゴをしているようです。 いわば信仰に無節操な日本人ですが神や仏が罰をあてたという話は聞いたことがありませ ん。日本人は多神教、いくつもの神様や仏様を信じることが出来るということです。これはアジ ア、モンス−ン地帯の農耕民族の特徴で、山の神、木に宿る神、たんぼの神というように、どこ にでも神様がおいでになると信じてお祀りしていたそうです。 これは、とても平和なことであり素晴らしいことです。よくお仏壇と神棚を同じ部屋でおまつりし たら神さんと仏さんの喧嘩さすとか、罰の当たると聞きますが、一つ考えられるのが、神棚とお 仏壇を同じ部屋でおまつりした時、両方を大切にしなければならない。一方だけを大切にせ ず、ともするとどちらかにかたよりがちになるのを戒めて神棚とお仏壇を同じ所にまつってはい けないと昔の人は言ったのかもしれません。 また、「うるう年にお仏壇やお墓を買ってはいけない」と耳にします。なぜこんな事が言われるよ うになったか・・・このル−ツは九州地方から言われ始めたものです。昔、九州のお殿様がうる う年の仏壇購入禁止令を出したことによります。 なぜこんな布令を出したかというとこの頃の暦は旧暦で、一年十二ヶ月のところをうるう年は十 三ヶ月になるわけです。つまり一ヶ月増える訳ですからお殿様には困ることが起きる。それは、家来たちの給料を一ヶ月よけいに払わねばならない。しかし、藩の財政は苦しい。家来たちに は十二ヶ月分で十三ヶ月くらさせたい訳で、お殿様は様々な節約を進めたわけです。そのひと つが仏壇購入禁止令で家来たちの家計の出費を押さえたという事です。これが根拠と言うわ けです。 以前こんな質問を受けました。「我が家は毎朝パン食ですがおばあちゃんが仏様に供えるご飯 がないからパンからご飯に替えるように・・・しかし子供達は反対でパンを供えたらいいと言い ます。お供えにパンでもかまわないでしょうか?」これはうれしい類の質問でした。 なぜなら、このご家族は、ご飯にしろパンにしろお供えする事についてはご意見がまとまってい ます。さて答えですが、おばあちゃんはご不満かもしれませんが、パンでもかまいません。 真心のこもったお供え物ならば仏様、ご先祖様がお嫌いなはずがありません。お花もいきいき したものをお願いいたします。 むしろ、観点を家族が仏壇にお参りすることによって子供達も仏様やご先祖様へ手を合わせ るという気持ちが育ちます。 |
5. 墓地の選定
・ | 寺院の墓地、公営の墓地、民営の墓地などがある |
・ | 予算やスペース、交通の便などを考慮して墓地(霊園)を選定する |
・ | 永代使用料を納めて借りる形式が多い |
・ | 墓地によっては、使用権の委譲を認めていない場合もあるので、継承について確認しておく |
6. 建墓の心得
・ | 寺院や業者と相談して、墓石の質や大きさ、形、刻字の内容などを決定する |
・ | 一周忌、三回忌などの年忌に合わせて墓石を建てることが多い |
・ | 年忌以外の場合は、春秋のお彼岸かお盆にする場合が多い |
・ | 墓石が建立されたら、僧侶と親戚関係を招き、入魂式をおこなう |
・ | 墓前と近くのお墓にも線香と供物を供え、読経、除幕、焼香などの入魂式をおこない納骨する |
・ | 墓石の形 |
現在もっとも多く見られるのは、一段、二段の台石の上に、棹石を置いたもので、こ れ以外の種々変わった墓石も、この形を基本としている。 |
●和型墓碑 |
よく知られている墓石の形で「角石塔型」ともいわれており、台石の上に長方形の棹 石を立てたもの。台石は普通、上台石と下台石の二段からなっている。 スタンダードなものとして、頭頂部が直角に切ってある一文字型(平頂型ともいう)、 頭頂部が丸い山形に切ってある<丸兜巾型>、側面から頭頂部までを丸い山形に切って ある。<丸兜巾型>、頭頂部が三角になっている<角兜巾型>、一文字型と同じだが、角 を丸くしたある<隅丸型>の五つがある。これらのほかに、方形や円形の石を積み重ね た五輪塔、棹石が位牌のような形になっている位牌型、仏塔型、法篋印塔型、自然石型 等々、さまざまな墓石の種類がある。 標準的な大きさは、七寸角(棹石の横幅が21センチ)八寸角(同24センチ)、九寸角 (同27センチ)など。そしてこれに合わせて棹石の高さ、台石の幅が決まってくる。 |
●洋型墓碑 |
近年とくに広まってきたのが「洋型墓碑」である。公園墓地や大都市周辺の新しい霊 園に使われている墓石がほとんどこれで、横幅が高さよりも長く、オルガンのように前
面が傾斜している<オルガン型>、また、前面が垂直な<平型>などがある。 ごく最近、雑誌アエラに、さらにモダンな自由なデザインの墓石も紹介されていた (96.5.27,No.21)。死後においてももっと自由をといった願いから等とのことだが、お墓を感じさせない雰囲気は、新たなブームとなるかもしれない。 |
・納骨届 ・預骨申込書 |
受給の手続き
(A) 葬祭費(埋葬料)
1. 葬祭費(埋葬料)とは
・ | 葬儀をした人は、健康保険から費用の補助として葬祭費(埋葬料)を受け取ることができます。 |
・ | 申告制になっているので、手続きを忘れないようにしましょう。 |
※ | 国民健康保険、社会健康保険ともに、加入者が亡くなった日から2年以内に申請しなければ権利がなくなるので注意する |
2. 国民健康保険の場合
・ | 加入者が亡くなった場合、葬祭費の名目で一定金額を受け取れる(葬祭費) |
・ | 市町村の役所の「国民健康保険課」に申請する |
・ | 故人の保険証と、申請者の印鑑を持参する |
・ | 葬祭費の支給額とその支払い方法は、市町村の条例によって定められている |
葬祭費支給申請書・被保険者資格喪失届 |
3. 社会保険の場合
・ | 加入者本人が亡くなった場合、埋葬料の名目で一定金額を受け取れる(埋葬料) |
・ | 勤務先、または所轄の社会保険事務所へ申請する |
・ | 勤務先事業主による証明と、死亡を証明する書類(死亡診断書または埋葬許可証)が必要 |
・ | 勤務先にて手続きするのが一般的 |
・ | 埋葬料の支払額は、亡くなられた方の給与の1カ月分(最低10万円・標準報酬額による) |
(家族埋葬料) | |
・ | 加入者の扶養家族が亡くなった場合は、家族埋葬料の名目で一律10万円を受け取れる |
・ | 申請の手続きは、本人(被保険者の場合)と同じ |
埋葬料(費)請求書・労働災害補償保険支給請求書・未支給失業保険給付書 |
(B) 年金
1. 国民年金の場合
・ | 故人が国民年金に加入していた場合、「遺族基礎年金」「寡婦年金」「死亡一時金」のいずれか一つが支給される |
・ | 遺族基礎年金は、故人の扶養家族に支給される定額の年金。条件は、故人が年金を25年以上納めていた場合、あるいは国民年金に加入中で納付期限の2/3以上年金を納めている場合 |
・ | 寡婦年金は定額の年金で、婚姻期間が10年以上の妻に5年間支給される。(老齢基礎年金を受ける資格を満たしていた夫が年金を受けることなく亡くなった場合) |
・ | 死亡一時金は保険料を納めた年数に応じて遺族に支給される(故人が国民年金に3年以上加入している場合) |
・ | 役所の担当者と相談のうえ有利なものを選び手続きをおこなう |
・ | 請求期限は、加入者の死亡から5年以内 |
国民年金遺族基礎年金裁定請求書・国民年金寡婦年金裁定請求書・国民年金死亡一時金裁定請求書 |
2. 厚生年金の場合
・ | 故人が厚生年金に加入していた場合、故人の扶養家族に(遺族厚生年金)が支給される |
・ | 故人が勤務中だった場合は、故人の勤務先(会社)の総務担当の方に社会保険事務所への手続きを依頼し、代行してもらう |
・ | 故人が既に退職していた場合は、所轄の社会保険所に出向いて、所定の手続きをおこなう |
・ | 手続きに必要なものは、故人の厚生年金手帳または被保険者証、印鑑、戸籍謄本、住民票(世帯全員)、死亡診断書、所得証明書 |
・ | 請求期限は、加入者の死亡から5年以内 |
国民年金、厚生年金、船員保険遺族給付裁定請求書 |
3. 共済年金の場合
・ | 故人が、公務員、教員などの共済年金に加入していた場合は、その遺族に「遺族共済金」が支払われる |
・ | 故人の所属先(勤務先)にて、手続きを依頼する |
・ | 手続きの内容等は、厚生年金に準ずる |
(C) 生命保険金
1. 加入保険の確認
・ | 故人が、各生命保険会社の「生命保険」をはじめ、郵便局の「簡易保険」、勤務先などで一括加入している「団体生命保険」、会社経営者や幹部のための「経営者保険」などの保険に加入されていないか、証書や領収証を調べる |
・ | 最近の住宅ローンは生命保険付きが一般的になっている |
・ | 住宅金融公庫借入金に生命保険が付いている場合もあるので確認する |
・ | ローンの借り入れ人が亡くなった場合、生命保険で残債が支払われる |
・ | 手続きについては借り入れ先の金融機関に相談する |
2. 受け取り手続き
・ | 故人が生命保険に加入していた場合は、2カ月以内に生命保険会社へ連絡する。この時、被保険者氏名、死因、死亡月日を告げる |
・ | 生命保険会社から「死亡保険金請求書」が送られてきたら所定事項を記入し必要な書類を添えて提出する |
・ | 手続きに必要なものは、保険証書または保険の領収証(最終分)、死亡診断書、保険受取人の印鑑と印鑑証明、保険受取人の戸籍抄本、被保険者(亡くなられた方)の除籍抄本 |
・ | 通常は亡くなった日から2カ月以内に請求手続きをする |
・ | 3年以内に申請手続きをおこなわないと権利がなくなるので注意する |
死亡保険金請求書 戸(除)籍謄抄本交付申請書印鑑登録証明交付申請書 申請書と郵便為替書 口座振替依頼書 |
(D) 高額医療費の補填
1. 高額医療費とは
・ | 医療費の自己負担分が一定額を越えると、越えた分の金額が保険から後日補填される |
(国民健康保険、社会健康保険とも同じ) | |
・ | 所得金額により、自己負担分の限度額に差がある |
・ | 病院の特別室の料金等、医療費として認められないものもある |
健康保険高額医療支給申請書 |
2. 自己負担の限度額
・ | 1カ月に医療費の自己負担分が63,000円(低額所得者は、35,400円)を越えた場合は、高額医療費として超過分が保険より支給される |
・ | 同一世帯で同じ月に自己負担額が30,000円(低所得者の場合は21,000円)以上の人が2人以上の場合は、それぞれの自己負担額を合算して63,000円(低所得者の場合は35,400円)を越えた額が支給される |
・ | 同一世帯で高額医療費に該当する月が何回もある時は、1年間に4回目からは、月に37,200円(低所得者の場合は24,600円)を越えた額が支給される |
3. 医療費の積算
・ | 複数の医療機関にかかった場合に積算すると、上記金額に達する場合があるので申請手続きを忘れないよう |
・ | 年間の医療費の自己負担分が10万円を越えた場合は、確定申告の時に医療費控除を受けられるので領収証を保存しておく |
4. その他
・ | 遠隔地で医者にかかった場合など、保険証を持参していないために医療費の全額を自己負担した場合は、その支払を証明する領収証を添えて手続きをすれば、保険から規定の割合で医療費が支払われる |
・ | 所轄の健康保険課や、勤務先を通じて社会保険事務所などに相談する |
" 低所得者とは、市町村民税の非課税世帯(市町村長の証明必要) | |
" 生活保護法の被保険者世帯(福祉事務所長の証明必要) |
(E) 故人の確定申告
1. 確定申告の心得(準確定申告)
・ | 故人の確定申告は法定相続人がおこなう(準確定申告という) |
・ | 法定相続人が2人以上いる場合は、同一書類で一緒に申告するか、別々におこなう |
・ | 法定相続人が確定していない場合は、相続人の中から代表者を決めて申告する |
・ | 税金の予納分や源泉徴収分は確定申告で戻ってくる場合が多い |
2. 申告の内容
・ | 故人が死亡した年の1月1日から死亡日までの所得税について、確定申告を行う |
・ | 故人が前年分の確定申告をしないまま死亡した時は、前年の確定申告もおこなう必要がある |
・ | 自営業者で青色申告の場合は、必ず確定申告が必要 |
・ | 白色申告でも所得が基礎控除額を越えている場合は、必ず誰かが故人の確定申告をおこなわなければならない |
・ | 故人がサラリーマン(勤労所得者)の場合に確定申告が必要なのは、年収が1,500万円以上の時、雑所得が20万円以上の時、退職金が高額の場合など |
所得税確定申告書 |
3. 申告の方法
・ | 居住地もしくは事業所の所轄の税務署で確定申告をおこなう |
・ | 死亡日から4カ月以内に申告を済ませる |
・ | 前年分の確定申告は3月15日までにおこなう |
・ | 故人が勤務する事業所(会社)で給与から源泉徴収している場合は、事業所でおこなってもらえる場合が多いので、勤務先に相談してみる |
4. 注意事項
・ | 支払った故人の所得税額は、相続財産から債務として控除される |
・ | 支払う所得税は、故人に近しい相続人が負担するのが普通 |
・ | 事業関係の領収証や帳簿などは、確定申告に対する税金の調査などで必要となる場合があるので大切に整理・保管しておく |
・ | 事業関係の決算を証明するための関係書類は7年間の保存が義務づけられている |
・ | 計算や手続きがわからない場合は税務署に問い合わせてみるとよい |
・ | 税理士や会計士に依頼する方法もある |
(F)医療費控除
1. 医療費控除の区分け
・ | 年間の医療費が10万円あるいは所得の5%以上(10万円を限度とする)の場合は、申告手続きにより医療費控除を受けられる |
・ | 故人の医療費、および故人の扶養家族の医療費は、死亡日までに支払った分は、故人の確定申告からの控除となる |
・ | 故人の死亡後に支払われた医療費は、相続税からの控除の対象となる |
2. 医療費控除の対象
・ | 医療費の控除には、原則として領収証が必要だが、支払を証明できるもの(家計簿等)でも認められる場合がある |
・ | 通院に必要な交通費も、適正と認められるものは控除の対象となる |
医療費控除の対象となる通院費
●電車・バスを利用 |
○
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●出産の為の帰省費 |
×
|
●通院の為のタクシー代 |
○
|
(病状からみて歩行が困難な場合、バス等の利用ができない場合のみ)
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|
●急病による入院の為のタクシー代 |
○
|
(病状からみて急を要する場合など、タクシーを利用する事が一般的と考えられる場合のみ)
|
|
●通院の為のガソリン代 |
×
|
(近所にバス停等が無いような場合でも認められません)
|
|
●通院の際の駐車料金 |
×
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●通院の為の付添人の交通費 |
○
|
(通院している子供の付き添いの為に母親が病院へ通う、といったような場合)
|
|
●入院中の子供の付添の為に親が通院する場合の交通費 |
×
|
相続と名義変更
1. 相続の心得
・ | 相続財産は、現金や預貯金はもちろん、株式などの有価証券、宝石、貴金属、土地、建物、家財家具、のれん(営業権)、借地権、特許権なども含まれる |
・ | 有形無形を問わず、経済価値のあるものは、すべて相続財産となる |
・ | 債務や葬式費用は相続額から控除できる |
・ | 基礎控除と配偶者控除も相続税から差し引くことができる |
・ | 借金などの債務についても相続することになる |
・ | 債務が財産額を上回ったときには「限定承認」を選ぶこともできる |
・ | 相続を放棄することもできる |
2. 相続の方法と相続人
・ | 故人の意思を明らかにした有効な遺言があれば、それに従う |
・ | 遺言書は、公証人が作成した「公正証書遺言」以外は、家庭裁判所へ持参して相続人立ち会いのもとで開封する |
・ | 相続人が2人以上いる場合は、遺言がなければ協議が必要 |
・ | 相続人の話し合いがつかないときは「法定相続」に従うようにする |
・ | 一人が相続案を作り、各人の承認を得る形で協議を進めるとよい |
・ | 協議が調わない場合は、家庭裁判所へ調停審判を申し立てる |
遺産分割審判調停申立書 家事審判調停申立書(1.2) |
長男が遺産を一人占めしてしまいました。対応手段は?
問 | 昨年、父(A)が死亡しました。父は多数の不動産を遺産として残しました。相続人は長男(B)、長女(C)と二男の私(D)の3人です。Bから遺産の分割について何の話もないため、先日謄本を調べましたら、Aの不動産は、A死亡直後に相続を原因として、全てBに名義変更されていました。このようなことができるのでしょうか。又今後どう対応したらいいでしょうか。 |
答 | 相続開始後、遺産は相続人の共有となりますので、通常は、B1人だけに相続登記
をすることはできません。従って考えられますのは、Aが次のような遺言を残している ことです。「遺言者Aは、その所有する不動産(又は財産)全てを長男Bに相続させる」。 1. このような「相続させる」趣旨の遺言が残されている場合は、「何らの行為を要せずして、被相続人の死亡の時(遺言の効力の生じた時)に直ちに当該遺産が当該相続人に 相続により承継される」(最高裁判所平成3年4月19日判決)と解されていますので、 Aの遺産である不動産の所有権は、A死亡と同時に、例えば遺産分割などの手続きを要しないで、直ちにBに移転し、従ってBは単独で(他の相続人の協力を要しないで)、不動産をB名義とする相続登記をすることができます。上記のような遺言が残されていますと、以上の次第でBは、他の相続人と何等の話し合いも要せず、遺産を自己のものとすることができます。 |
3. 遺産分割協議書
・ | 相続人の間で協議がまとまれば、「遺産分割協議書」を作成し、相続人全員が署名押印する |
・ | 「遺産分割協議書」の作成は、公的資格のある司法書士に依頼するとよい |
データ:遺産分割協議書
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分割協議書を作成するに当たっての注意点 | |
1. | 相続が発生した後(遺言書がない場合等)、被相続人の残した財産について相続人の間で分割協議書を作成しなければなりません。これは、相続税の申告の有無によることだけではなく、不動産や金融資産の名義書換等のためにも必ず作成しなければなりません。また、"お役所"や"金融機関"に見せるものでもありますので、いい加減に作成されますと、"無効"となってしまう可能性もありますので、十分な注意が必要です。 |
2. | 被相続人及び相続人の住所は、直近の印鑑証明書の住所と一致しているか? |
3. | 死亡年月日は、戸籍謄本で確認したか? |
4. | 相続人の確認はよいか?(被相続人の出生からの戸籍を取って確認する) |
5. | 押印した印鑑(実印)は、印鑑証明書と同じものか? |
6. | ページ間の割印、最終ページの実印・捨印のもれはないか?(全員分、実印で) |
7. | 協議書は、油性インク等の水に濡れても滲まないものによって作成されているか? |
8. | 分割協議書の分割内容と、相続税の申告書11表の取得者は一致しているか? |
9. | 資産の取得者だけでなく、債務の承継及びその範囲についても記載したか? |
4. 名義変更
なるべく早い機会に、相続人が名義変更の手続きをおこなう | |
1. | 故人が世帯主だった場合は新しい世帯主の届け(役所) |
2. | 銀行貯金・郵便貯金〔死亡後の引き出しには相続手続きが必要〕 |
3. | 株式・社債・国債(証券会社・信託銀行・発行元) |
4. | 電話加入権・電気・ガス・水道・NHK等(各加入先) |
5. | 貸付金・借入金の権利移転の通知手続き(貸付・借入先) |
6. | 賃貸等の諸契約について有効性の確認と名義変更(契約先) |
7. | 営業許可・事業免許(管轄の諸官庁) |
8. | ゴルフ会員権(所属ゴルフ場) |
9. | 所有権移転登記(法務局・他) |
・登記申請書 ・名義変更請求書 ・相続届(兼相続預金受領書) | |
・名義変更届(ガス等) ・名義変更届(電気) ・電話加入承継届 | |
・自動車納税義務消滅(変更) ・相続同意書 ・営業許可変更申請書(食品) | |
・営業許可変更申請書(理容) ・口座振替解約届 取引変更届 | |
・入居権継承申請書 | |
・ | 法律の知識が必要な場合は、公共の相談機関や弁護士などの専門家に依頼 する |
・ | 不動産の手続きは複雑なため、司法書士に依頼するとよい |
・ | (不動産の所有移転登録は、不動産評価額の0.6%の登録免許税が必要) |
必要に応じ、死亡届けと抹消手続きを行う | |
1. | 運転免許証の返却(警察署・公安委員会) |
2. | クレジットカードの脱会届け(カードの発行元) |
3. | バッヂ・身分証明書・無料パス等の返却(各発行元) |
4. | 非課税貯蓄(マル優)の死亡届け(銀行、証券会社、郵便局など) |
5. | 扶養控除の移動申告(勤務先) |
6. | 取締役の退任変更手続き(会社、法務局) |
7. | 雇用保険の資格喪失届(職業安定所) |
8. | 故人が所有していた団体、同窓会、老人会、クラブ等(事務局) |
5. 相続税の申告
・ | 遺産分割協議書などにしたがって、相続税を算出し、相続の開始した日(死亡した日)から10カ月以内に、故人の住所地の所轄税務署に相続税を申告し、納付する | |
・ | 相続財産は原則として時価で計算される。土地などの不動産は税務署に問い合わせるとよい | |
・ | 相続税の対象とならない財産もある | |
1. | 墓地、墓石、仏壇、祭具 | |
2. | 宗教、慈善、教育など公益を目的とした事業に使われる財産 | |
3. | 生命保険金のうち一部 | |
4. | 死亡退職金のうち一部 | |
5. | 弔慰金 |
相続税の計算は次の方法で行う | |
1. | 相続財産から借金や葬式費用などを引き、遺産総額を計算する。(相続人1人につき生命保険は500万円、退職金は500万円が非課税となる) |
2. | 遺産総額から基礎控除(5000万円+1000万円×法定相続人数)を引き、課税遺産総額を算出する |
3. | 課税遺産総額より、相続税総額を算出し、相続分に合わせて相続税を配分する |
4. | 配偶者は法定相続分または8000万円以下の相続であれば、非課税となる |
5. | 相続税を払う必要のないときは、相続税を申告する必要はありません |
相続税は現金による納付の他、物納、延納も認められている |
相続税のチェックシート 相続税早見表 (単位:万円)
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遺産の額
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法定相続人の数
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配偶者と子一人
|
配偶者と子二人
|
配偶者と子三人
|
配偶者と子四人
|
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10,000
|
185
(730) |
105
(370) |
50
(200) |
0
(100) |
15,000
|
730
(2180) |
533
(1460) |
405
(1040) |
315
(740) |
20,000
|
1430
(4080) |
1120
(2860) |
935
(2190) |
785
(1720) |
25,000
|
2180
(6080) |
1808
(4360) |
1560
(3540) |
1375
(2920) |
30,000
|
3080
(8480) |
2570
(6160) |
2248
(5040) |
2000
(4220) |
50,000
|
7230
(18880) |
6170
(14460) |
5660
(12240) |
5200
(10320) |
100,000
|
20380
(48880) |
18020
(40760) |
16710
(35440) |
15700
(31420) |
200,000
|
50380
(108880) |
46320
(100760) |
43485
(92640) |
41450
(94520) |
*法定相続分による各相続人の合計額。税額の万円未満は四捨五入。 | ||||
*( )内は、配偶者が既に死亡しており、子だけで相続した場合。 | ||||
*配偶者については、法定相続分<最低保証額1億6000万円以上相続すると、上記の金 額は軽減されます。 | ||||
*上記の表は平成6年1月1日以後の相続から適用する。 |
祖父の死亡後、まもなく父も死亡しました。 相続税の軽減はあるのですか?
同一財産について10年以内に2回以上相続があった場合には、相続税の負担を軽減するために相続税額から一定金額が差し引かれる相次相続控除の適用があります。これは
相続人にのみついて適用される特権です。 (相法20、相基通20ー3) |
(解 説) 通常、最初の相続から次の相続まではかなりの期間がありますが、短期間に2度も相続が発生しますと、その税負担が過重になるために相続税法では相次相続控除制度を設け、税負担の調整を図っています。 |
仏事の水引・表書きの一例
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不祝儀の種類 | 葬儀通夜のお悔やみの場合 | 御霊前(黒白)又は、御香典、御香料 |
法事用の場合 | 御仏前(黒白)又は、御供、御香料 | |
御寺院への御礼 | 葬儀の場合 | 御布施(銀) 別に御膳料、御車代を添える場合有り |
仏壇仏像の入仏の時 | 開眼供養御礼(赤白) | |
石塔位牌の入魂の時 | 開眼回向御礼(赤白) | |
忌明け法要の時 | 御布施(黒白) | |
戒名法名を授与された時 | 戒名(法名)御礼(赤白)又は、法名料、位戒料 | |
回忌法要の時 | **回忌御礼 御布施三回忌まで黒白、以後黄白 | |
仏像修理の為一時魂を抜く時 | 撥遺御礼(はっけんおれい)(赤白) | |
仏像修理が出来た時 | 遷仏御礼(せんぶつおれい)(赤白) | |
仏像仏壇の修理や一時的に場所が移る時 | 御移徒御礼(おわたましおれい)(赤白) | |
仏事に関して寺院に御礼の気持ちを表す時 | 御本尊前(赤白)又は、御宝前 |
葬儀後のチェックリスト
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個人項目 |
チェック
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●御香料の整理、御香料の控帳の整理確認 | |
●相続税の申告 | |
●国民年金(母子、遺族、寡婦)受取りのための裁定請求 | |
●忌明け法要の招待人数調べ、僧侶依頼 | |
●忌明け法要の会食手配、品定め(35日、49日) | |
●忌明け御挨拶状の印刷、喪中葉書印刷 | |
●ゴルフ会員権・株式・社債・国債の名義変更 | |
●銀行預金・郵便貯金の相続手続き、非課税貯蓄の死亡申告 | |
●NHK・電気・ガス・水道等引き落としの口座変更 | |
●電話加入権の継承届 | |
●死亡者の所得税の確定申告 | |
●生命保険の受取り手続き | |
●自動車税の納税義務消滅申告・運転免許証の返却 | |
●借地、借家の契約書書き換え | |
●各種相続同意書の作成 | |
●身分証明書・無料バス等の返却 | |
●クレジットカ−ド脱会届 | |
会社項目 | |
●葬祭費の補助金受取り手続き(社会保険・国民健康保険) | |
●遺族補償年金の受取り手続き | |
●医療費控除による税金還付手続き | |
●健康保険の資格喪失届 | |
●扶養控除異動申告 | |
●取締役の退任・変更手続き | |
●所有権移転登記 | |
●貸付金、借入金の権利移転の通知手続き | |
●特許・商号・商標・意匠権の相続手続き |
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