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こだわりの建築構造2

  木材は人に個性があるように産地や生えていた場所により様々な癖があります、右に曲がっていたり左に曲がっていたりよじれていたりと、中々個性豊かです。それらを見極めながら真直ぐな用材へと加工を施し、適所に配し 墨付け、切り込みをしていきます。これはとても根気の要る仕事ですがこの工程が長年住んでも狂いの少ない丈夫な家作りを可能にするのです。
 軸組み工法の最大の特徴である木組みの美しさ、組まれる事により増す強度を存分に引き出す為木材は出来るだけ多く使用します。最近は無垢材の強度不足うんぬんと言われますが効率主義で手間隙を惜しむ為で、軸組みの本当の美しさは無垢材を使うことにより引き出されます。
 あれだけ大量にあった木材がすべて収まる所に収まりました。
これから長い間、庄内の強風や雪、じめじめした梅雨時、じりじり暑い夏、様々な季節に対応する全ての基礎となります。
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次回は、いよいよ大工の技術が物をいう軸組み工法と火打ちをご紹介いたします。裏の裏まで全てお見せいたします。お楽しみに!

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