伊勢名物の食べ物にはもう一つお奨めが有ります。それは赤福。おはらい町のちょうど中程に店を構える赤福本店の創業は古く、1707年。舌ざわりが良く歯ごたえの有る赤福餅にあまりしつこくない餡子を絡ませた、屋号と同じ名の赤福は絶品です。
メニューはこの赤福(3個で230円)と、宇治かき氷に赤福が入っている夏季限定、茶付赤福氷(400円)の二つのみなのですが、店内は多くのお客さんで超満員です。
ところで、この赤福本店の周辺は、特におかげ横丁と呼ばれていて、平成5年に赤福が造った街で、門前町と言うより、いわば計画的に形成された商業の集積です。そこには山口誓子俳句館や、松坂木綿の反物を売る店、伊勢肉料理屋、ローソク屋、洋食屋など、様々な店が建ち並んでいて、そのテーマ館とも言うべきおかげ座を中心に賑わいを見せています。
入場料600円を支払いおかげ座に入ると、100体の人形や町のミニチュア、36台の映像プロジェクターを駆使して、江戸時代の伊勢神宮周辺が再現されます。そして、こういったビジュアルと共に、案内スタッフの説明によって、昔の伊勢参りの事情が手に取るように分かります。 |