伊豆ヶ岳

1999年7月






 
周辺地図
 コース図

 伊豆ヶ岳は、奥武蔵でハイキングをするには人気ナンバーワンの山と言われています。西武秩父線正丸駅前(池袋から約1時間半)が、今回のハイキングの起点です。車で来ても正丸駅前に駐車場があるので、ここに車を置いてハイキングを楽しむことが出来ます。

 さて今回のコースは、正丸駅前から伊豆ヶ岳山頂へ、そして子の権現(ねのごんげん)を経由して、ゴールの吾野駅を目指すハイキングコース。

 スタートは朝8時30分。駅前のガードをくぐり駅改札口の反対側に出ると、緩やかな登りの舗装路が続きます。駅前から1.5kmほど進むとそこは大蔵平の集落で、馬頭尊と左に分かれる山道が現れます。左手の山道は、伊豆ヶ岳山頂に直接アプローチする登山道。そしてそのまま舗装路を進むと、正丸峠経由で伊豆ヶ岳へと続く道ですが、今回はストレートに山頂を目指す事にして、「伊豆ヶ岳へ」の指導標に従い左手に折れます。沢沿いの山道をしばらく登って行くと「名栗少年自然の家」への分岐点になりますが、伊豆ヶ岳山頂を目指して左の道を進んで行きます。

 山道を更に登って行くと、やがて目の前に急斜面が現れました。ここがハイキング全行程の中で最大の難所。地面は赤土で滑りやすく、そのため所々にロープが張ってあり、それを伝って登って行きます。この場所を避けるために、前述の正丸峠経由の比較的フラットなコースを選ぶハイカーもいる様ですが、落ち着いて慎重に登ってさえ行けば問題なくクリアできます。





鎖場
 進入禁止の看板が立つ男坂

 この難所を越えると尾根道になり、しばらくして鎖場の男坂コースと巻道の女坂コースに分かれ、一気に頂上です。男坂は50メートル程の岩場になっていて、鎖を伝って登って行くちょっとしたスリルの味わえるコースで、以前ここに来た時はこのコースを選んだのですが、今回は落石の危険が有るとの事で進入禁止になっていました。なので女坂コースに入り、10時に標高851メートルの山頂着。





伊豆ヶ岳山頂
 伊豆ヶ岳山頂

 この山の頂は360度視界が開けて絶景なのですが、残念ながら取材時にはガスが出ていて、あまり見晴らしは良くありませんでした。

 持ってきたおにぎりを食べながら小休止した後、10時30分に山頂出発。子供連れのファミリーハイキング等であれば、山頂でゆっくりした後そのまま来たコースを戻って下山しても良いのですが、今回はちょっとハードな、子の権現経由吾野駅までのハイキングコースを歩く予定です。





天目指峠
 天目指峠近くの山道

 山頂を後にして、古御岳高畑山とアップダウンを繰り返しながら二つのピークを越え、尾根道を行くこと1時間30分で天目指峠(あまめざすとうげ)に到着。更にその先1時間足らずの場所に、足腰の健康に御利益が有るという、一千年以上の歴史を誇る天台宗の古刹、子の権現・天龍寺があります。





子の権現
 子の権現

 子の権現の仁王像を後にすると、ゴールまではおおむね下りが続き、2kmほど先にある手打ちうどんが名物の浅見茶屋の手前あたりで、山道から舗装路に変わります。そして午後2時過ぎ、ゴールの吾野駅着。途中休憩を計40分程入れ、全行程約13キロ、5時間30分のハイキングでした。

 全体のイメージとしては、正丸駅前をスタートした後は、コース最高所の伊豆ヶ岳山頂まではひたすら登りが続き、その後は概ね尾根道が続いて多少のアップダウンを繰り返し、いくつかのピークを越えながらゴールまで標高を下げて行きます。従って初めの内は結構ハードでも、中盤以降は比較的楽になるといった感じでしょうか。なお正丸駅前には、ハイキングコースの案内板が建っているのでコースの全体像が掴めるし、全コースを通じて所々に指導標が建っているので、迷うことなくゴールまで歩けます。









★交通 西武秩父線 正丸駅



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