金時山

2003年4月






 
金時山
 金時山

 箱根は日本屈指の人気を誇る観光地で、その中心とも言えるのが芦ノ湖です。そしてこの美しい湖をぐるりと取り巻いて連なった、1000mを超える月のクレーターの様な山々は、箱根外輪山と呼ばれています。今日はその箱根外輪山の中でも最高峰の山、とは言っても標高1213mの、金時山に登ろうと思います。





仙石バス停
 仙石バス停 バスを左手に見送って・・・

 朝9時半、小田原の駅前から箱根登山バスの桃源台行きに乗り込み約45分、仙石原にある仙石バス停で下車。そして、左折して左の道へと走り去って行くバスを見送って、そのまま真っ直ぐ国道138号線を、乙女峠の方向へと歩いて行きます。





道祖神
 道祖神

 右手に道祖神を見ながら国道を250m余り進んで行くと、箱根登山バスの金時登山口バス停があって、そのすぐ先の右側が金時山への登山口。ハイキングコースの全行程が記された案内板が立っています。

 因みに金時登山口バス停に停車するバス便は本数が少ないので、今日の様に手前の仙石バス停で下車し、こうして登山口まで歩いて行くのが現実的です。





山頂を目指してスタート
 山頂を目指してスタート

 国道から外れて登山口に入り、いよいよ金時山ハイキングのスタート。暫くは別荘地の舗装された坂道を上って行きましょう。





ハイキングコース入り口
 ハイキングコース矢倉沢口

 国道から500m足らずで、右手にハイキングコースの矢倉沢口が見えて来ました。コース図を確認し、指導標に従って登山道へ入って行きます。





ハコネダケ
 ハコネダケの山道を進む

 通常の竹より細めで、ここ箱根周辺に多く自生するハコネダケが生い茂った山道を、暫く歩いて行きましょう。





矢倉沢峠
 矢倉沢峠

 樹林帯の斜面を登りつめると矢倉沢峠。突然背の高い樹木はなくなり、周囲は広々と明るくなります。





明神ヶ岳への尾根道
 明神ヶ岳への尾根道

 ここから先は尾根歩き。更に高度を上げて行くと、東側には同じ箱根外輪山の明神ヶ岳へと続く尾根道の展望が開けます。





金時神社からの合流点
 金時神社登山口からの合流点

 金時山への登山道は複数ありますが、公時(金時)神社からの登路もポピュラーなコースで、ここはその合流点。山頂まであと一息です。





鎖を伝って慎重に
 鎖を伝って慎重に

 大きな石の点在する、ちょっとした荒れた場所もありました。ここは鎖を伝って慎重に進んで行きましょう。





看板
 注意!

 金時山はとても親しみ易い山で、老若男女誰でもが気張らずに山歩きを楽しめる山。しかし、大自然を侮ってはいけません。どんな山を歩く時でも常識やマナーを守らないと、大変な事になりかねません。





山頂直前の急登
 山頂直前の急登

 山頂を目前にしての急登です。木の根や幹をしっかり掴んでいれば、案外楽に登ってゆけます。





山頂
 金時山山頂

 富士が美しく映える山頂に到着。金時山は、童謡でお馴染みの、あの金太郎が子分の動物たちを従えて、ホームグラウンドにしていた山としても馴染みがあります。





山頂からの風景
 山頂より芦ノ湖方面を望む

 山頂からの、この景色はまさに絶景。しかし、景色の素晴らしい南側斜面は全て断崖になっていて、柵やガードもありません。足下には十分気を付けて。





金時茶屋
 山頂の茶屋

 山頂には、金時茶屋金太郎茶屋など2軒の茶屋があって、ラーメン、うどん、おしるこ等々軽食も食べられるので、食料持参でなくても大丈夫。





乙女峠
 乙女峠

 食事を終えて絶景も十分堪能したら、そろそろ山頂を後にしましょう。今日の下山ルートは、登ってきたルートとは反対側の乙女峠へと、神奈川・静岡県境の尾根伝いに下ります。2度のアップダウンと共に長尾山山頂(1144m)を経由し、約40分で乙女峠へ。この峠のちょっとロマンチックな名前は、「父親の病気を治そうと峠を越えた少女が、雪に埋もれて死んでしまった」という伝説から付いた名前らしい。





国道138号線
 植林地を抜けて国道へ

 乙女峠からは、一気に山道を下って行きます。やがて植林地が終わる頃には、目の前に国道138号線が現れました。そしてここは、金時山の乙女口登山道入り口にもなっています。ハイキングコースの山道を抜け、左に折れて国道へ。今日のスタート地だった、仙石バス停へと戻りましょう。





乙女口バス停
 乙女口バス停と国道138号線

 乙女口バス停を過ぎて国道沿いに1km程歩いて行くと、左手に公時神社が見えて来ました。ちょっと立ち寄ってみましょう。ここも、金時山への登山ルートのひとつ(金時神社登山口)になっています。





金時神社と金時山
 金時神社と金時山

 金太郎伝説の「金太郎」は、坂田公時(金時)の幼名。都へ行き平安時代中期の武将源頼光に仕え、頼光の四天皇として活躍したと言われますが、実在の人物だったかどうかは不明。公時神社にはその坂田公時が祭られています。社のバックを飾る金時山が美しい。





仙石バス停
 仙石バス停

 金時神社を後にして、国道を更に1km余り進んで行くと、ハイキングのスタート地点仙石バス停に到着です。ここで箱根登山バスに乗車して一路小田原駅へ。途中休憩や山頂での食事、金時神社立ち寄りなどにたっぷり2時間程かけて、全行程計5時間半のハイキングでした。









★交通 小田原駅または箱根湯本駅前より
箱根登山バス乗車、仙石バス停で下車。
★歩行距離 約 5.5 km



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