奥多摩むかしみち
2002年11月
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奥多摩駅前観光案内所 |
奥多摩むかしみちは、青梅線奥多摩駅前から奥多摩湖までの旧青梅街道を歩く、約10kmの遊歩道です。先ずは駅前にある観光案内所へ立ち寄り、全行程が載っているコースマップを貰っておくと便利。 |
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氷川大橋 |
奥多摩駅前をスタート、国道411号(青梅街道)に出て、氷川大橋で日原川を渡ります。 |
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むかしみち入り口 |
国道の右側に、案内板が見えてきました。ここがハイキングコースの入り口になります。案内板に従い国道から右へ折れ、すぐにまた左へ。 |
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羽黒坂 |
羽黒神社の鳥居を右に見て、羽黒坂を上って行きましょう。 |
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山道を進む |
嘗てここには、小河内ダム建設のための、資材運搬を目的とした鉄道が通っていました。現在では廃線となってしまったその軌道跡を横目で眺めながら、山道を更に登って行きます。 |
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槐木(さいかちぎ) |
前方に大きな槐の巨木が見えてきました。ここはその昔、街道を行き来する多くの人馬が、休憩場所とした所です。 |
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馬頭観音 |
そして槐木の傍らには、古く1816年から祭られている馬頭観音がありました。 |
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不動の上の滝 |
やがて不動の上の滝と言う、落差3m程の小さな滝が現れます。近くには手洗い所もあるので小休止。手洗い所はここの他にも、遊歩道の所々に作られているので便利です。 |
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白髭神社へ |
山道から右へと分かれる、上りの石段がありました。巨岩を御神体とした白髭神社への石段です。少し寄り道をして行きましょう。 |
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白髭神社と御神体の巨岩 |
神社脇に立ちはだかる巨岩の御神体は、高さ約30mの石灰岩の断層で、東京都の天然記念物に指定されています。 |
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弁慶の腕ぬき岩 |
ハイキングコースへ戻り、先へと進みましょう。
この弁慶の腕ぬき岩は、高さ約3mの縦長の岩です。 |
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弁慶の腕ぬき岩(拡大) |
腕がやっと通る様な丸い穴が下の方に空いているので、力持ちの弁慶が開けた穴だと言われる様になり、この名が付きました。 |
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耳神様 |
不思議な形の石が並んでいるのを見つけました。これは耳神様。昔むかしこの街道の辺りでは、耳が痛い時や聞こえが悪くなった時は、真ん中に穴の空いたまるで耳のような石を、耳神様にお供えしてお祈りしたのでした。御利益はあったでしょうか。 |
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いろはカエデ |
樹齢約200年のいろは楓です。楓は葉先の切れ込みの数によって、色々と名前が付いている様ですが、この楓の葉先は7つに分かれている事から、「いろはにほへと」でいろは楓と言います。楓の中でも、特に紅葉する物をモミジと呼びますが、このいろは楓の紅葉が、中でも一番美しいと言われているんです。 |
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のどかな風景の中を進む |
奥多摩むかしみちは旧街道。そして国道(青梅街道)と並行して、この旧道は更に先へと続きます。 |
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がんどうの馬頭様 |
この道は昔、険しく狭い道だったので、谷底へ落ちて死んだ数多くの馬を供養するため、所々に馬頭尊が造立されたのでした。 |
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しだくら橋 |
惣岳(そうがく)渓谷の深い谷に渡されている吊り橋がありました。しだくら橋と言います。 |
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惣岳渓谷 |
しだくら橋の上から、美しい眺めの渓谷を見下ろしていると、深い谷底へ吸い込まれそうになります。 |
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縁結びの地蔵尊 |
このお地蔵さんに、二股大根をお供えして願掛けをすると、縁結びの願いが叶うということです。でも、相手にフタマタをかけられない様にしないと・・・ |
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馬の水のみ場 |
嘗ては馬が重要な交通・輸送手段だったので、馬を一休みさせてやる場所が造られていました。そしてそこに在った、馬の水飲み用に造られた石の桶は今でも残っています。近くには茶屋も在って、人間の方はこちらで一服していたようです。 |
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むし歯地蔵尊 |
縁結びのお地蔵さんの次は、むし歯直しのお地蔵さん。お供え物は煎った大豆です。さっき見て来た耳神様もそうですが、現代の様な、しっかりとした医療行為を受けることが難しかった昔は、この様に神仏に頼る事に大きな意味があったのでしょう。 |
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中山トンネル越えの山道 |
むし歯地蔵を通り過ぎ、しだくら橋に続く今日二つ目の吊り橋を左手に眺めながら歩いて行くと、いよいよ奥多摩むかしみちの最難関、中山集落へと至る峠越えです。急斜面の山道の下には、国道411号の中山トンネルが通っています。 |
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中山集落 |
きつい急勾配を暫く上って行くと、やがて中山集落です。山の斜面に作られた段々畑を眺めていると、ここが日本の首都の東京都内であるという事実に改めて驚きを感じます。 |
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民家の軒先を通って・・・ |
中山集落を通り抜け、更に先へと進みましょう。ハイキングコースは、民家の軒先のすぐ目の前を通り過ぎて行きます。 |
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小河内ダム |
再び山道へ入ると、奥多摩湖(小河内ダム)が木立の間から見え隠れしています。 |
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青目不動尊 |
ゴールの奥多摩湖が間近に見えても、ハイキングコースはまだ続きます。左手に青目不動尊を見て、狭い脇道を上って行きましょう。 |
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ぎんなんと胡桃の販売 |
道端で、ぎんなんとクルミがビニール袋に詰められ、籠に無造作に入っているのを見つけました。一緒に置かれていた缶の中へ100円玉を3枚入れて、胡桃を3袋もらってゆく事に。 |
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沢の脇道を下る |
徐々に奥多摩湖も迫ってきました。沢の脇道を一気に下って行きます。 |
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国道411号 |
目の前に国道が現れました。ここが奥多摩むかしみちの終点。奥多摩湖側からすると、ハイキングコースの入口という事になります。 |
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奥多摩湖バス停 |
国道に出て、西東京バスの水根バス停を過ぎ、バス通りを歩いて行くと、15分程で奥多摩湖バス停前。今日のハイキングのゴールに到着です。所要時間は途中休憩も含んで、4~5時間。 |
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水と緑のふれあい館 |
近くには、奥多摩や奥多摩湖の事が最新鋭の設備で手に取る様にわかる、奥多摩水と緑のふれあい館があります。きれいなレストランも有るので、休憩場所としても利用できます。入館無料。 |
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奥多摩湖 |
帰りは、奥多摩湖バス停で西東京バス奥多摩駅行きに乗り、今まで歩いて来た奥多摩むかしみちと並行して走る、国道の青梅街道を逆行して、30分弱の乗車で青梅線奥多摩駅へと戻ります。 |
★交通 |
JR青梅線 奥多摩駅下車 |
★歩行距離 |
約 10.0 km |
周辺地図
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